10年前の今日、2007年8月1日に独立しました。
今日で独立して10年になります。
※スパルタンレースより
独立後10年食べていくことはかんたん
独立して10年、よく生き残ってこれたと思います。
が、もっと長く食べている人はやまほどいますし、稼いでいる人もたくさんいるでしょう。
「独立しても生き残ることは難しい」
といいますが、「独立」の定義は様々で、
・食べていかなくてもいい
・それほど稼がなくてもいい
・他に本業があり、ひとまず開業や会社設立
といったことも多いので、実質的にはいわれているほど生き残り(独立のままでいる)が少ないとは思えません。
ただ、食べていくのはかんたんでも、楽しく、自分が望んだかたちで食べていけているか?とというとそうでもないでしょう。
楽しく食べていけるかどうかは難しい
就職する前、疑問に思っていました。
「仕事って楽しいのだろうか」と。
普通に働くと1日8時間×5=40時間を過ごすわけです。
人生の比率にしたら結構なもので、この時間を楽しめないと、人生の大半が楽しめなくなります。
もちろん、「食べていく」という至上命題があるので、そんなこと関係ないのかもしれませんが、理想としては、「楽しく食べていく」をかかげていました。
そして就職(公務員)。
部分的に楽しい部分はありましたが、楽しくない部分・理不尽な部分も多く、そんな中でもパソコンをさわってExcelやプログラミングを覚えつつ3年。
楽しくない仕事を任せられることになったときに、あっさり辞めてしまったのです。
そのとき選んだのは、独立も考えられる税理士。
27歳で0から試験を受験することを選びました。
通常、合格まで数年、平均して10年弱かかるといわれる税理士試験を選んだのは、「楽しく食べていく」をあきらめないためでした。
税理士業界で修行時代は、楽しめる部分もありましたが、そうでない部分も多く。
「こりゃ、独立しかないな」と感じ、独立となりました。
楽しめる場所を見つける方法もあるのでしょうが、私にはできなかっただけです。
ただ、独立のときに、何が楽しいのか?、どういうのがいいのか?という明確なイメージはなく、漠然としていました。
目指す先に、そういった楽しさがなかったのです。
先に独立した先輩をみても、「むむむ、仕事ばっかで楽しそうじゃないなぁ」と感じていました。
今考えると、人により楽しさは違うので、それはそれでいいのかもしれません。
独立して10年。
楽しく食べていくというのは不可能じゃなかったなと感じています。
楽しく食べていく秘訣
「楽しく食べていく」
といっても、楽ではありません。
楽すると、「楽しくても食べていけない」となってしまいます。
そうならないように、楽ではありませんが、日々努力しているつもりです。
次の3つの努力をしてきましたし、これからも続けていきます。
自分を「知る」
「楽しい」「好きな仕事」といっても、何が楽しくて何が好きなのか、逆に何が嫌なのかを知るのが第一です。
年を重ねるにつれて、それは変わりますし、食べていけない時期から食べていけるようになってからも変わります。
その自分の変化にあわせて、食べていく方法を変えていかないと、楽しめなくなります。
その際大事なのが、「何を重視するのか」
お金が大事ですが、時間も大事です。
いざというときに動けるお金も大事ですが、時間もなければ動けません。
お金が稼げばいいのですが、時間は一定量であり、かつ刻々と減っていきます。
だからこそ、私は時間を重視しています。
仕込みの時間も大事ですし、自己投資の時間も、家族や友人との時間も大事ですし、自分の時間も大事です。
こういった自分がわかったのは、ブログを日々書いていたからでした。
書いていて違和感があれば「これは好きじゃないんだな」と、書いていてしっくりくれば「この方向性でいこう」と自分の変化にあわせて動けます。
「楽しく」を定義するために自分を知る努力をしましょう。
「売る」をひたすら考える
独立すると自分を売らなければいけません。
かといって、「買ってください!」「おすすめです!」「何かあった連絡ください!」と積極的に売る必要はありません。
私はそうやって売るのも売られるのも嫌いです。
そうはいっても、コツコツと地道に腕を磨いているだけでは売れませんし、ショーケースに並んでなければ手にとっていただけないでしょう。
自分に合った売り方を続ける努力は欠かせません。
何を売るか?も楽しめるかどうかに関わります。
職業ごとに売るべきものが決まっているわけではありません。
できることは売ることができますが、楽しめるかどうかは別です。
こう考えると、
・何を
・誰に
・どうやって
売るかを日々考えるようになります。
これも日々書くことで鍛えてきました。
そして、
・何を売らないか
・誰に売らないか
も大事です。
「お金をもらってもやらない」、つまり楽しめないことはやらないようにしましょう。
「働き方」ではなく「生き方」を考える
楽しく食べていく。
その1つの解が、このブログのテーマでもある「雇われない・雇わない生き方」です。
「働き方」ではなく「生き方」にしているのは、楽しさを求めているからでもあります。
人が生きていく中で働くわけで、「働く」は、「生きる」の一部です。
その一部だけ楽しくしようと思っても無理があります。
人生全体を楽しみましょう。
仕事=楽しくない、プライベート=楽しいという方程式は崩したいものです。
そして雇わないことによる自由、拡大とは逆の方向性、「ひとり」が、楽しみを生む可能性があります。
「人を雇うと好きな仕事なんてできないよ」といわれたことがありました。
そうなる可能性もあるでしょう。
人を雇い、オフィスを拡大し、売上を増やしているうちに、仕事の楽しさはなくなっていきます。
もちろん、拡大する才能がある方もたくさんいらっしゃいますが、私にはその才能はないため、ひとりのままでいます。
ひとりだからと小さくまとまる気はなく、多くの方に喜んでいただけるよう、書く仕事や話す仕事もしているわけですし、「食べていく」も追求しているわけです。
売上ではなく、仕事の単価、利益にはこだわっています。
「食べていく」はお金の話であり、売上の話ではありません。
独立後、食べていくことを重視しすぎて、望まぬ方向へ行ってしまうこともあります。
どんな人生を楽しみたいか?を徹底的に考える必要があり、そこへ向かう努力は、楽ではありませんが、楽しむためには必須です。
「楽じゃないけど楽しい」
冒頭の写真もその1コマです。
10年目の今日は、5:00からメルマガ読者向けのYoutubeセミナーを開催し、今は、建設中のお台場ユニコーンガンダムを見ながら、ブログを書いています。
今日は、先月の数字のまとめ・分析、新刊の原稿チェックの予定です。
独立したら自分が楽しめる生き方を目指しましょう。
昨日は、個別コンサルティングで法人の税務申告をレクチャー。
その後、目黒での妻のエステ付き添いに。
同じ駅なので、ちょうどよかったです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
妻のエステ付き添い
恵比寿 RAIL
【昨日の娘日記】
妻のエステ中、遊んでいましたが泣き出し、だっこひもで外へ。
しばらく歩いてると寝てくれました。
だっこひもは心地よいようです。直接抱っこしてもそれほど寝ないのですが。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
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ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
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AI時代のひとり税理士
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