『「いつも忙しい」がなくなる心の習慣』という本に、「忙しさのメガネ」という言葉がありました。
このメガネをはずす、メガネの色を薄くしないと、いつまでたっても忙しさがなくならないというものです。
「忙しさのメガネ」
本書は、精神科医の水島広子さんが書かれた本です。
「忙しい」を解決する秘訣として、「忙しさのメガネ」を外すことが挙げられています。
「忙しさのメガネ」とは、
“あれもやらなければ、これもやらなければ」「あれも終わっていない、これも終わっていない」と色をつけて物事を見るメガネ”
です。
「今やらなくてもよいこと」まで見えてきて、パニックになり、結局は何もできなかったり、無計画に先延ばしにしたりしてしまいます。
「忙しい」は内面の問題
こういうこと、確かにあります。
一見何でもないのに、「忙しい気がしてくる」
先が不安で今に集中できない
いろいろ抱えすぎていて、回りが見えなくなる
いつも忙しいと、なんか仕事をしている気がしてきます。
本当に、商売繁盛でひくてあまたで時間がない場合もありますが、そういう場合は、「忙しい」といわない気がするのです。
よく、「忙」は心を亡くすといいます。
「忙しい」というのは、状態を示すものではなく、あくまで人間の内面の問題という考え方もできるのではないでしょうか?
本書にも、
”「物理的な忙しさ」と「主観的に感じる忙しさ」の差を作るのが「忙しさのメガネ」”
と書かれています。
物理的に忙しい状態でも、冷静にこなしていけば、前進することもあるでしょうし、逆にたいしたことないときでも、「忙しい」と感じることで、かえって非効率になっていることもあるでしょう。
「忙しさのメガネ」を外すために私がやっている3つのこと
私も独立当初に「忙しさ」に陥ったことがあります。
ただ、今考えると、仕事量的には全然たいしたことはありませんし、何をやっていたわけでもありませんでした。
幸い、私の場合は意外に弱いので、独立半年後、すぐ体への異変が出ました。
それ以来仕事のやり方を見直し、変えています。
心を亡くさないため、「忙しさのメガネ」を外すために今も私がやっているのは次のようなことです。
1 忙しくないふり
忙しさをアピールすべきかどうかは、双方の考え方があります。
「忙しい」ところをアピールしないと、暇だと思われる、成功していないと思われる、遊んでいると思われるという考えから、アピールしたほうがいい考えもあるでしょう。
私は逆です。
「忙しい」とアピールすると、本当にそうなってしまう気がするのです。
だからこそ、ブログ、Twitter、Facebookなどでは、「忙しくないふり」をしています。
(仕事が来なくて、儲かってないだけかもしれませんが(^_^;))
今の成果で「忙しい」なんて言ってられないぜという自分へのプレッシャーでもありますね。
「忙しさのメガネ」をかけていては、「忙しくないふり」はできません。
2 言葉のコントロール
自分が話す、書く言葉をコントロールしています。
いわゆる禁句です。
「忙しい」
「時間がない」
「繁忙期」
「時間がない」
「時間ができたら」
「落ち着いたら」
という言葉を使わないようにしています。
あえて使うなら、「ピンチ」、「おされている」くらいでしょうか。
「とりいそぎ」も、なんか忙しさを肯定しているようで、私は使いません。
「時間があるときに」といわれるのも好きではないです。貢献したい相手・やりたいことなら時間を作ってやりますし、やりたくないこと・やるべきでないことは時間があってもやりません。
言葉も、「忙しさのメガネ」といえるでしょう。
3 タスクのコントロール
自分がやっていることを記録しつつ、計画するタスク管理。
独立以来試行錯誤しながら続けています。
時間を見積もって、今日できること、やるべきことをコントロールしているため、「今」に集中できます。
本書にも
”「忙しい病」を作る「忙しさのメガネ」。その「メガネ」をはずすために最も役立つのは、「『今』に集中する」ということです。”
とありますし、
タスク管理の手法の基本も、「目の前のことに集中する」です。
私のタスク管理の手法は、こちらのカテゴリーを参考にしてください。
今年、もう1回くらい、セミナーもやる予定です。
「こんなことで、忙しさが解消されるの?」と思われるかもしれませんが、本書のとおり、「忙しさ」が主観的なもの、内面に依存するものと考えるなら、やはり効果があるでしょうし、実際に効果がありました。
・・・とこう書くと、ますます「忙しく」はできません(^_^;)
参考にしていただければうれしいです。
TSUTAYAで借りた『リアル』。
今日くらいに返却しなきゃいけないので(21日間借りれる)、2回目を読みました。
このまま買ってもいいと思うくらい気に入りました。
毎年1巻ずつ発売されるようなので、気長に今年秋発売の最新刊を待ちます。
同じく借りた『ヘルタースケルター』も面白かったです。
読んでない名作はまだまだありますね。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方