この領収書は私が受け取ったものです。
これは経費に落ちるでしょうか?
(宛名が書いてませんが、ここでは考慮外にしてください)
経費の基準
経費にするかしないかの基準に明確なものはありません。
それぞれの考え方、税理士の考え方により、変わってくるのです。
法律ではどうなっているかを一言で言うと、「売上に対応する費用だったら入れていい」となっています。
所得税(個人)と法人税(法人)で微妙にニュアンスは違いますが、「仕事、ビジネスで必要かどうか」という大まかな基準しかないのです。
入れてもばれない
この領収書は経費に入れていません。
家計簿のために記録としてもらいました。
(レシートをくれればそれで十分なのですが、レシートを出していない店でした)
宮崎の地鶏屋で、母と食事をしたときのものです。
(父は同窓会に行ってました)
こういった鶏の刺身も出てきます(^^)
仕事とはまったく関係ないので、経費には入れません。
ただ、入れちゃってもばれないのです。
税務署に提出する書類には、税金の申告書(税金を計算する書類)、決算書、内訳書などがあります。
内訳書といっても、不思議なことに経費の明細は出しません。
預金の内訳や、売掛金の内訳などが資産や負債の項目がメインです。
この7,200円を会議費にいれても、このように埋もれてしまいます。
法人の場合、取引先と飲食して、1人あたり5,000円以下のときは、飲食の相手先、店などを記録する必要がありますが、その記録も申告書提出時には出しません。
税務調査の際にチェックされるだけです。
領収書をチェックし、宮崎の店があれば、「これ、どういったものですか?」と税務調査時にきかれることがあります。
プロの嗅覚は、こういったものをすぐ見つけられます(^_^;)
税理士である私も領収書や資料をぱらぱらっと見るだけで、「ん?」と目にとまることが多いです。
そのときにはじめてばれます。
ブログで裏をとっていたら、なおさらでしょう。
私の場合、この日付に宮崎に行っているとブログに書いてますからね。
ネット上の情報発信もチェックされていると思った方がいいです。
「ばれないから入れてもいい」というわけでは決してありません。
どこかで線引きをしておかなければいけないのです。
これは経費だけではなく、ビジネス全般にいえます。
「ばれなきゃやっていい」というのでは、長く続きませんし、信頼も失います。
人に見せても説明が付く経費
私がこういう経費を入れないのは、人に説明が付かないからです。
「家族で、今後のビジネスについて話しあっていた」といっても苦しいでしょう。
お客様にも、「人に見せても説明がつくなら、理由があるなら入れてください」といっています。
といっても、私が特段厳しい税理士というわけではないです。
私が経費と認めても、他の税理士が認めない経費があった事例もたくさんあります。
過度に意識しすぎて遠慮してもいけないわけです。
その基準は、お客様と私でも違いますし、お客様ごとにも微妙に違う部分があります。
それぞれ違う仕事や業種ですので、経費の基準も変わってくるからです。
基準を決めておかないと、「経費に入れようかどうしようか」の判断に迷います。その時間やストレスが無駄なのです。
経費の判断は、使ったときにやるべきもので、「とりあえず領収書もらっとくか」というものでもありません。
共通するのは、やはり「人に説明できるか」でしょう。
お客様であれば、税理士である私に説明できるかです(^_^;)
「この経費って、どういうものですか?」と聞かれて、「てへっ(^_^;)」となる(照れる)ものは経費に入れないことをおすすめします。
昨日の朝、宮崎から戻ってきました。
いったん帰宅して一仕事して、午後から打ち合わせ。
多少しこりは残っていますが、体は元気です(^_^;)
次のレースは、12/16(日)の駒沢公園での10km。
2年前に始めて参加したレースなので、楽しみです。
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