534冊から選んだ20冊。2013年に読んだ本ベスト20+1!

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恒例の今年読んだ本ベスト10記事を書こうと、早朝から選定していましたが、なかなか決まらず。。
20冊になってしまいましたが、選びきれないので全部紹介します!
読んだ本は昨年の374冊に比べ、今年は534冊だったので、より多くのいい本に出会えました。
※順不同です。
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「嫌な取引先は切ってよい」 楽しさを追求する社長の非常識な働き方

ブログ記事でも取り上げた1冊。
『嫌な取引先は切ってよい』と激しく思っているだけに紹介しにくい本 | EX-IT

中里スプリングの中里社長の本。
取引先を切るのは、社員のため、社員が気持ちよく仕事をするためだということでした。
そして、会社を必要以上に大きくしない(28名と決めてらっしゃるそう)方針もあるそうです。

会社にとって「何人使って、いくら売り上げたか」はステータスではない。  規模を大きくしないというのも、やってみると実は難しいものだ。張りぼてにならないよう、規模を一定に保って、肉厚を厚くすることを目指す経営者がいてもいいと思う。私は、会社の規模は「経営者が幸せにしてやりたい人数」で決めればいいというのが持論だ。経営者が幸せにできる人数が、その企業の適正規模だと言ってもいい。バカみたいに会社を大きくすることだけが、経営ではない

最近、「何人雇っているんですか?」ときかれることは激減しました。そういう場にいかないようにしているからかもしれませんが。
今は、従来の右肩上がりの経営以外にも多くの選択肢があります。
今後起業を考えている方にもおすすめです。

諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない

400mハードル日本記録保持者の為末大さんの本。

そういう戦いに見切りをつけて、自分は自分のフィールドで認められればいいのだと割り切ってしまえば楽だが、いわゆる「いい子」は与えられたランキングでより上位を目指すことに必死になる。むしろ「いい子ではない」人間のほうが、人の評価を気にせず、自分の行きたい方向に思い切り踏み出している。

人にはいろんな選択肢がありますし、得手不得手もあります。
従来の評価基準ではなく、自分で評価基準を作る生き方が今は大事です。
為末さんは、100mの選手を諦めて、400mハードルをやったからこそ一流になれました。
自分が活かせるフィールドをみつけたいものです。

「自分の体型に向いているスポーツをつくろう」 「俺が一番になれるスポーツをもっと普及させるにはどうしたらいいか?」 「自分に向いている仕事をつくってしまおう」 「自分が一番になれる仕事って、たとえば何だろう」現実的ではないかもしれないが、こんな発想ができたら面白い

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

岡山県真庭市勝山のパン屋さんの本。
利潤を時間と交換する。『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』より | EX-IT

目指すパン作りをするために利潤と出さないことを経営理念とされています。

食と職の豊かさや喜びを守り、高めていくこと、そのために非効率であっても手間と人手をかけて丁寧にパンをつくり、「利潤」と訣別すること。それが、「腐らない」おカネが生み出す資本主義経済の矛盾を乗り越える道だと、僕は考えた。

本を読んで、実際に行ってみようと思うも、通常は水から日の営業、年末年始は12/22〜1/10まで休みだったのです。。

今以上のパンをつくるために、パンをつくらない時間が必要だと思うのだ。

というのは伊達ではありません(^^;)

なんとか、1月中には行ってみるつもりです。

小さなパン屋さん、はじめました。女性オーナー10人に学ぶお店のはじめ方・続け方

パン好きな私が、興味本位で買った本だったのですが、ビジネスのヒントも数多くありました。

自分がどうありたいのか”を大切にして、人の意見に惑わされたり、マイナスのことばかり考えたりしないように。自分が楽しく仕事を続けていくにはどうしたらいいのか、ということを第一に考えるといいんじゃないかと思います。

パン教室の仕事はとても楽しかったのですが、どうしても時間の制限があるんです。あと10分発酵させたらもっとおいしくなるのに…と思ってもそれができない。自分のペースでパンづくりをするためには、独立したほうがいいのかなと考え始めました

ひとりでお店にいると、煮詰まってしまうときがあるんですよね。頼れるのは自分だけなので、精神的に強くないとお店ってやっていけないし、うまく気分転換する方法を知っていないと折れてしまうかもしれません。

など、小規模でビジネスをやっている方、やろうと思っている方にもおすすめです!
パン屋さんに興味があればなおさら。

実は、本を読んで翌日にこっそり行ったパン屋さんがあるのですが、その行った日が水曜日で定休でした。。。また出直します。

リアル

スラムダンク、バガボンドの井上雄彦さんの漫画。
車いすバスケ漫画と思っていましたが、それは一部で、いまいち人生がうまくいかない青年3人の葛藤を描いた作品です。
実は読んだことがなく、今年はじめて読みました。
他の2作を超える作品で、多くのメモをとったので紹介することにします。

仲間だとチームだと言う前にやることがあるはず
ひとりでつきとめる努力
それもしない奴らの言う「仲間」なんて言葉を
信じる気はない

俺は何も目指すのかすらまだ見つかってねーやでもだからこそ今を生きることにした
おめーが踏みにじってる今を

戦う者ならまずは「俺こそが1番だ」という巨大なエゴありきだ
敗北や挫折や様々な経験でいずれそれは形を整えていくだろう
それが成熟ということ
逆はない
成熟してからエゴは身につかない

「今を強く生きる」というのがテーマですね。
1年に1冊のペースで発売される本作。今年で13年目、13巻でした。
気を長く続きを待つことにします。

専門家はウソをつく

勝間和代さんの本。

専門家、というのはみなさんが思っているほどは、適応範囲も広くないし、教えてくれる知識も狭く、万能ではない。

専門家を過度に評価しないように!という本です。
私の専門家という位置にいますが、本当にそのとおりだと思います。
逆に、専門家が「自分自身が万能ではない」ことを理解することが大事なのです。
なんでもできます!といいがちですが、そうしてしまうと本当にいいサービスはできません。自分ができないことを見極めるのが重要でしょう。

とにかく、専門家は自分の生き残りが最優先事項ですから、自分の専門性を脅かすような新しいパラダイムに対しては、全力をかけて迫害を行います。

ホントそう思いますし、自分がそうなってはいけないと、常に新しいことをやるようにし、今後もきをつけます。
専門家、プロフェッショナルの方にこそ、毛嫌いせずに読んでいただきたい本です。

特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです

ブログでも紹介した本。
自分を守るためのプチ逃避 | EX-IT

 

 

 

 

人は「逃避」という精神の防衛能力があるおかげで、決定的な精神の破綻から救われているのだと。

私は、結構「にげる」のコマンドを使っています。
大逃げしたのは、公務員を辞めたとき。嫌で嫌で税理士の道に逃げてきました。
その後も、今でも、ちょくちょく逃げていて、これがストレスを軽減し、継続力・集中力の源になっています。

いろんなことが断れない、いろんなことから逃げられない方へおすすめの1冊です。

私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力―

マッキンゼーを辞めてお笑い芸人になった石井てる美さんの本。
その仕事を続ける3つの条件ー『私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力― 』より | EX-IT

 

 

 

 

他人がとやかく言おうと、誰も自分の納得した場所にいられることが一番です。それが結果的に社会の枠の中であろうと外であろうと。

「人に迷惑をかける」と「人の目を気にしない」というのは違うと思うのです。
自分で決められるのに、人の目を気にしすぎて決められない、決めたとしても誰の迷惑にもならないことは多いでしょう。

決断力

プロ棋士羽生善治さんの本。

過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要なのだ。ここ一年とか二年とか、本当に短い間にどれぐらいそれを勉強しているかが問われるようになってきている

羽生さんは、経験がすべてではなく、経験があるからこそ決断が鈍るというデメリットもある、そして、いくら経験を積んでいても、最先端のことを知っておかなければ意味がないと書いています。

昔から、経験や年功序列でいばられるのが大嫌いでした。
経験がモノをいうこともありますが、今を知っていないとできないこともありますからね。

常に最先端の将棋を学び続ける羽生さんの姿勢に学ぶところは多いです。

才能を伸ばすシンプルな本

ブログでも取り上げました。
才能を伸ばすのに必要なのは「繰り返し」「深い練習」「基礎」 | EX-IT

才能を伸ばすための練習方法について書かれています。
ITスキル、運動、仕事すべてのことに通じることで、非常に役に立ちました。
学ぶ側だけではなく、教える側としてのヒントも満載です。

繰り返しはスキルを伸ばすためのもっとも効果的な方法である。なぜなら、脳の神経回路を高速かつ正確にするからだ

新しいことを覚えると、「ほら、すごいでしょ」と、次はもっとペースを上げたくなる。気持ちはよくわかるが、それはいい加減さにつながりやすい。とくにハードスキルについてはそうだ

基礎的な事柄こそがスキルの核心なのだ。上達すればするほど、それは大きな意味をもつ

[現代語抄訳]言志四録

『言志四録』(げんししろく)とは、江戸時代から読まれてきたリーダーの書で
「少くして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず」
でも有名です。

人にはそれぞれ本分というものがあるから、人はその本分に満足して生活すべきである。だが、学問の場合だけは、どこまでも突き進んで満足してはならない。

ものが一つ増えると、やることが一つ増え、やることが一つ増えると、わずらわしいことが一つ増える。

いまどきの人は、口を開けば忙しいという。しかし、実際に必要なことをしているのは、十の中の一から二である。やらなくていい仕事が十のうち八か九、しかも、やらなくてよい仕事を必要な仕事と持っているのだから、これでは忙しいのも当然である。本当の大事を志す人は、このような無駄な考えに陥ってはならない。

江戸時代から「忙しい」というのは変わらないんですね(^^;)
その他、興味深い言葉が多く、訳も読みやすくおすすめの書です。

教え上手

教えるには技術と人間性が必要ー『教え上手』よりー | EX-IT

教えることは最大の学びですので、「教える」がテーマの本は根こそぎ読んでいます。
その中でもおすすめの1冊です。

テーマは少なく絞って、ポイントだけを教える  省くことや削ることが大切で、「何を教えるか」とは、「何を教えないか」に知恵を絞ることとほぼイコールなのです

セミナーやコンサルでこの点を意識しています。
部下がいる方には、部下に教えるときも使えるノウハウも多くのっているのでおすすめです。

佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか?

アートディレクター佐藤可士和さんの本。

ただどんなスタイルであれ、自分なりのルールやコツのようなものは、できるだけ早くつかんだほうがいい。表層的なものに振り回されなくなり、無駄な力が抜けて仕事が安定します。

仕事を楽しむためには、ルールや軸が必要だと言うことを学べます。

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?

ホリエモンこと堀江貴文さんの本。
『ゼロ』もよかったのですが、こちらもおすすめします。

余計な情報、ルーチンを徹底的に排除すること。人に文句を言われようが気にしないぐらいの習慣付けが大事

ここでも、自分の軸、ルールが重要だといっていますね。

スローライフのために「しないこと」

ブログでも取り上げました。
『スローライフのために「しないこと」』を読んで改めて感じる「しないこと」の重要性 | EX-IT

 

 

 

 

 

この過剰の時代のぼくたちにできるもっとも価値ある仕事、それは、引き算、つまり「しないこと」なのではないか。

足し算より引き算、することよりもしないことにフォーカスした方が楽ですし、ストレスが減ります。

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方

ナリワイとは、こう定義されています。

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。

お金を稼ぐために、極度のストレスを受けて、そのストレスの解消のために散財する、ということになると、訳が分からないではないか

『腐る経済』の考え方、私の考え方と同じです。
職業や肩書きにとらわれない生き方がしたい方におすすめします。

「ナリワイ」を増やすー『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』よりー | EX-IT

 

 

 

 

世界基準で夢をかなえる私の勉強法

ハーバード大学教授である著者の本。

このフレーズが非常に気に入りました。人生ずっと勉強ですからね。

カジュアルにエンドレスに勉強する

何事も、自分らしいスタンスでいくと、どんな選択をしても後悔しない。だから、自分らしくあることにこだわるのは、最重要、最優先すべきことである。

ここでも自分らしくあることが書かれています。

限られた時間でどう勉強するか?
仕事だけではなく、税理士試験等受験生にもおすすめです。

お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~

何かと話題の家入さんの本。
上場して十数億という資産を築きながら、3年で使い果たした著者だからいえることが満載です。

何事も体験に勝るものはないから、まずは自分でやってみること。そして自分でできないことはお金を使って買ってみる。これがある意味贅沢で粋な、今のお金の使い方かなと思っている。

お金の話の他、決断力の話や

やりたいことがあるなら、一日でも早くやる。そこが嫌なら、一刻も早くそこから逃げ出す準備をする。何もしないで、愚痴を言い続けたり、何かを期待したり、何かが変わるのを待っているなんて、リスクでしかない。

ビジネス、自分軸のヒントもかかれています。

自分のなかに「これだ」、というものがあれば厚みが出るし、お客さんもそんな人間性に惹かれて固定客になってくれることもあるはず。なるほど目的があってそうしているんだな、とわかってもらえたら、それは大きな武器になる。

新しい市場のつくりかた

技術ばかりを追求し、疲弊している企業について新しい市場の作り方を示唆する本です。
どんなに技術がすぐれていても、価値を見いだせなければ意味がありません。

一年に一秒しか狂わない時計を一〇年に一秒しか狂わない時計に改善したところで何になるでしょうか

これは、技術を専門性と置き換えても考えることができます。
専門性、専門知識をどれだけ高めても顧客の役に立たなければ意味がありません。

技術的にそれがつくれるかどうかということは、それでつくれたものに価値があるかどうかということとは直接的な関係はありません。技術は確かに機能を支えはしますが、「機能=価値」ではありません。価値を支えるのは、違う要因です。

20歳の自分に受けさせたい文章講義

ブログ、書籍など書く仕事をしている私は、文章本も根こそぎ読んでいます。
その中でも2013年ベストの1冊。
ブログを始めた5年半前の自分に読ませたい『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より | EX-IT

 

 

 

 

書こうとするな、翻訳せよ

文章には〝自分の頭でわかったこと〝以外は書いてはいけない

「何を書くか?」ではなく「何を書かないか?」

など、その後のブログや文章に影響があったことも多いですね。
これを読んだのが2月ですからそれ以降変わっている・・・はずです(^^;)

まとめ&おまけ

他にも紹介し切れていない本がありますが、気になる方は、メディアマーカーに、読んだ本をすべて登録していますので、ご覧ください。

井ノ上陽一のメディアマーカー

過去のベスト10記事です。

働き方・生き方の軸「374冊から選んだ2012年に読んだ本ベスト10」
・45冊/384冊からさらに選んだ2011年の10冊
・2010年に読んだ本BEST10
2009年に読んだ本 BEST10
2008年に影響を受けた著者10人

 

今回、20冊眺めてみると、我ながらクセのある本が好きだなぁと感じます。
私自身のクセのせいでしょうね(^^;)

最後にもう1冊。
『社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ!』も2013年発売でしたので、おまけで載せておきます。
最新作は今年春に発売予定です。





【編集後記】
膨大な未読本を整理中です。
もったいないけど、いったん売ってしまおうかとも。。
「未読本含めて本の在庫は何冊」というように決めようと思っています。

【1日1新】
※詳細は→「1日1新」
・新たなFacebookグループを立ち上げた
・EX-ITになってはじめてブログを1日2回更新した
・ブログに新ページ、EX-ITについてブログコンサルを開設 

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