シンプル、減速、嫌われる、はみだす、生くる。503冊から選んだ2014年のベスト本10+2

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毎年恒例、読んだ本のベスト10です。
2014年は、503冊読み、そのうち59冊に「お気に入り」のマークをつけていました。
その中からさらに10冊に絞ってご紹介します。
(順不同です)
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99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる ドミニック・ローホー

「減らす」「シンプルに」と決めていた2014年。
年明けそうそうに手にとった本がこの本でした。
ドミニック・ローホーさんは、フランス人。
『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『シンプルに生きる』などといった本も書いていて、以前からお気に入りです。

この本を読んで、持ち物リストを作り、モノを減らしながら、いいものを買うようになりました。
箸やボウル、タオルといった、それまで無頓着だったものにも興味をもったきっかけです。

ただ・・・・今はちょっとモノが増えてきているので、再度減らしていきます。

モノを捨ててお気に入りのものだけにしてリスト化する『99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる』 | EX-IT

 

 

 

 

嫌われる勇気 岸見 一郎,古賀 史健

「みんなに好かれたい」という願望よりも、「きちんと嫌われる」ことが重要だと思っています。
タイトルを見て即買いました。

感銘を受け、ブログに取り上げようと思ったのですが、本がヒットしすぎていたため、やめた本です。
対人関係に悩まないようにするために、自分を守るためにも必読の本といえます。

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ 高坂 勝

「減」というキーワードでAmazonを探していたときに見つけた本。
単行本は2010年に発売されていて、こちらは文庫版(加筆あり)です。
もっと早くにこの本に出会わなかったことを後悔しました。

著者の髙坂勝さんは、ひとりで、オーガニックバーを経営しています。
その後、そのバーにも行き、田んぼでの米作りのきっかけをいただき、一緒にトークショーをやるなど親しくさせていただいています。

加速していくにも限界がありますし、かえって自由がなくなり、人(他人や自分)を犠牲にしてしまうことも多いです。
減速という逆へ行くことで、自由になれます。
(その分大変さもありますが)

減速を選ぶ生き方。『減速して自由に生きる』と「たまにはTSUKIでも眺めましょ」 | EX-IT

 

 

 

 

はみだす力 スプツニ子!

当時の自宅の近所にある本屋でみかけて即買った本。
表紙とタイトルにひかれました(笑)

世間では、「はみださない力」の方が求められます。
会社組織にいるともちろんそうなのですが、フリーになってもその枠からはみだせないことも多いです。
自分を信じてやり続け、MITの助教をつとめるその生き方にほれました。

“人が認めてくれるかどうかなんて、状況で変わる。でも、自分のやってることに価値があると信じつづけるかどうかは、自分次第な気がする”

11月には、東京芸大での講演にも参加でき、すさまじいヒントをいただきました。

MIT助教&アーティスト「スプツニ子!」に学ぶ5つの『はみだし力』 | EX-IT

 

 

 

 

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル 倉貫 義人

Twitterで私のブログをRTしていただいたきっかけで、ずっと注目していました。
本を出すというので即買いです。

ソフトウェア業界では「納品して終わり」が常識であるところを、月額固定料金でサービスを提供するというビジネスモデルを構築されています。
従来の、古い、顧客のためになっていないビジネスモデルを打ち破りたいと私も常々思っていますので、非常に参考になっている本です。

セミナーのチャンスがあり、実際にお話を聞くこともできました。

お客様のために!業種、業界、慣習にとらわれないビジネスモデルが必要ー『「納品」をなくせばうまくいく』ー | EX-IT

 

 

 

 

 

 

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 アダム・グラント

よく聞く「GIVE&TAKE」というテーマであり、正直それほど期待せずに読んだ本でしたが、大当たりでした。

GIVEをすることは大事なのですが、自己犠牲だけではダメで、相手に合わせて対応を変えることも必要ということも書かれています。
ギバー(与える人)は、バランスをとっていかなければいけないということも、フリーで仕事をしているから、本当に腑に落ちます。

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 高野誠鮮

石川県羽咋市のスーパー公務員、高野さんの本です。
きっかけは、羽咋市からの講演の依頼でした。
講演にうかがうからには、調べてみないと・・と思って見つけたのがこの本。
これが大当たりでした。

小さな村に強みを見つけ、作りだし、有数の観光地とした高野さんのストーリーは、ブランディングの勉強になります。
本に書いてあった、産地直売所、コスモアイル羽咋などは講演時に全部回りました。
(前日には石川県七尾市のトライアスロンにもちゃっかり参加しました)

役人は役に立ってこそ役人なんです

と、頭の固い役所の中で、奮闘し、結果を出す力はすばらしいです。
会社員の方が読んでもおもしろいかと思います。

UFO、ローマ法王へ米。羽咋市に学ぶスモールビジネスのブランディング | EX-IT

 

 

 

 

 

生くる 執行 草舟

昨年のベスト本の記事に、Facebook上でいただいたコメントで知った本です。
即注文しました。
が、438ページという大作。ちょっとずつ読み進めて1ヶ月ほど読んでいた本です。
言葉の重みがあり、いくつものメモを残しました。

自分の恥多き人生と失敗だらけの生き方の中でも、これだけは守り通したと言えるものが、自分にとっての誠に違いない

 

無償の行為とは、実に美しい響きだが私が知る限り、人間の歴史には存在しない。もし存在すれば神だけの話だろうが、私の見たところでは神も見返りを求めている。

 

人間の命に一番重要なものでも、心がけ一つで正反対の結果を自分にもたらす。ましてや、命に別状ないようなことなど、何をか言わんやで、これは人生を考える上では、すこぶる大切な考え方となる

約2,500円、438ページの本ですが、ぜひおすすめしたいです。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

タイトル、サブタイトル「最少の時間で成果を最大にする」ともに、大好物過ぎて、期待しないで読んだのですが、いい本でした。

エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる

仕事には「編集の技術」が必要だということで、

編集の技術は、ただ減らすことにあるのではない。減らしながら、価値を増やすのだ

という言葉があり、グッときました。

2015年、ガツンと仕事を減らすつもりですので(さらに?といわれそうですが。。)、エッセンシャル思考で行きます。
(もちろん価値は増やしていきます)

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ 橘玲

この本は、もともと2002年に発売されており、その最新版です。
ただ、原則は、2002年当時と変わらず、「黄金の羽根」(お得なもの、即効性のあるもの)はそうそうないことが示されています。

ひとつだけ大切にしてきた原則があります。それは、どんなときもできるだけ経済合理的に判断する、ということです。なぜならビジネスも資産運用も、(短期的には偶然が支配するとしても)長期的には経済合理的な選択がもっとも有利になるようにできている(はずだ)からです

お金の考え方の他、知っておいた方がいい節税についても書かれていますが、これも原則は2002年当時と変わりません。
(当然私も実践していて、お客様にも提供している、まっとうな節税です)

橘玲さんのズバッと鋭い指摘も心地よい本です。

あとはひたすら会社という監獄で耐えるほかないのです。  しかしこれは、大学卒業から定年まで、会社員人生が40年と区切られているからこそ、かろうじて成立する人生設計です。80歳まで働く世の中になれば、60年間、人生の4分の3が「苦役」になってしまいます。ほとんどのひとは、こんな人生に耐えることはできないでしょう。

おまけ

他にも紹介し切れていない本がありますが、気になる方は、メディアマーカーに、読んだ本をすべて登録していますので、ご覧いただければ。
☆での評価はしていませんが、「お気に入り」というマークはつけています。
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井ノ上陽一のメディアマーカー

最後におまけとして、2014年に私が出した本です。

4月に出したのが『ひとり社長の経理の基本』。
自分が経営する会社の経理、決算、申告ができるように書いた本です。

前述した『生くる』に

結局のところ、自分が目指したい世界、目指したいものは何か?

という言葉がありました。

私がこの本のテーマで、目指したいのは、「だれもが経理、数字、税金に悩まないようになる世界」です。
税理士に丸投げで解決するように見えますが、そうではありません。
自分の会社のことなのに、社長が数字をわかっていないことによる悲劇も多いです。
経理をシンプルにし、それをやることで数字がわかるようになる本を目指しました。

12月に出したのが、『フリーランスのための一生仕事に困らない本』。
ここで目指す世界は、「フリーランスが強みを活かし、楽しく仕事をする」です。

私も含め、フリーで仕事をしていると、本当につらいこともあります。
「風が吹けば倒れる」どころか、「風が吹かなくても倒れる」状況です。

かといって、食うためだけに仕事をしていては、いつまでたっても負の螺旋から抜け出せません。
いい仕事を選び、腕を磨き、そして楽しく仕事をするためのヒントを詰め込みました。
今書いているブログもその1つの手法です。

今回ご紹介した、「シンプル」「減速」「はみだす力」そして、「嫌われる勇気」も欠かせません。

出版記念セミナーも1/22にやりますので、ご興味ある方は是非。

ダイヤモンド社書籍オンライン 愛読者向けセミナー 【2015年1月22日開催】刊行記念著者セミナー『フリーランスのための一生仕事に困らない本』「来月、仕事がないな」にさようなら!フリーランスのための「一生食い続けるルール」、公開!|ダイヤモンド・オンライン(Diamond Online)|ダイヤモンド社の総合ビジネス情報サイト
過去のベスト本記事はこちらです。
534冊から選んだ20冊。2013年に読んだ本ベスト20+1!
働き方・生き方の軸「374冊から選んだ2012年に読んだ本ベスト10」
・45冊/384冊からさらに選んだ2011年の10冊
・2010年に読んだ本BEST10
2009年に読んだ本 BEST10
2008年に影響を受けた著者10人





【編集後記】
昨日から今日にかけて自分自身(個人事業主・税理士事務所)の決算の仕上げをやっています。
ブログの後、終わらせる予定です。
(システムが動いていないためまだ申告できませんが)

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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