「復興特別所得税 計算 Excel」という検索で当ブログをご訪問される方が最近増えています。
復興所得税をExcelで計算するしくみをご紹介します。
今月から給与の源泉所得税はこう変わります
復興特別所得税の計算が今月から必要となります。
主なものとして、給料から天引きする源泉所得税、個人事業主、フリーランスの報酬から天引きする源泉所得税があります。
今回は給料から天引きする源泉所得税を取り上げます
1月分の給料計算から、復興特別所得税を考慮しなければいけません。
(当事務所のお客様は、給与計算Excelをバージョンアップします)
源泉所得税は、通常、こういった源泉徴収税額表で、源泉所得税を計算します。
給料から社会保険料(健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険)を差し引いた金額と扶養親族(2013年末現在で16歳以上)の数を使って、表から該当の数字を探し出します。
給与計算ソフトを使ってらっしゃる方は、バージョンアップで対応しているかと思いますが、ソフトを使わずExcelや手書きで給与計算をしている場合は要注意です。
復興特別所得税として、今月から所得税額の2.1%が加算されますので源泉徴収税額も変わります。
(所得税率が2.1%アップではなく、所得税額の2.1%が加算です)
源泉徴収税額表も変わる点に注意してください。
例えば、社会保険料控除後の給与が30万円、扶養親族0の方の場合、
平成24年の源泉徴収税額は、8,250円ですが、
平成25年1月からの源泉徴収税額は、8,420円となります。
(通常の源泉所得税と復興特別所得税を合計した金額です)
増えた金額は、8,420円ー8,250円=170円です。
これは、平成24年の源泉徴収税額8,250円の約2.1%となっています。
(端数処理されているためきっちり2.1%ではありません)
新しい源泉所得税額表は、こちらからダウンロードできます。
PDF版とExcel版があります。
Excelで計算するなら
Excelで計算するのであれば、Excel版の源泉徴収税額表を使います。
サンプルを作ってみました。
月の給与、社会保険料、扶養親族(16歳以上)を入れると、源泉徴収税額を表示します。
(甲欄のみ、扶養親族7人までの場合のみ対応しています)
国税庁の源泉徴収税額表をもう1枚のシートへ貼り付けて、ケースに応じてVlookup関数で呼び出すというしくみです。
関数の関係上、源泉徴収税額表で数カ所修正しています。
(サンプルファイルの黄色い部分です)
数式はこういったものが入っています。
IFで条件分けをしているのは、月の給与(社会保険料控除後)が1,010,000円を超えると特殊な計算をするからです。
この区分や計算式もこれまでと変更になっています。
サンプルファイルを準備しましたので、しくみを研究してみてください。
数式の解説は、別記事でやるかもしれません。
※本にも載せています。
毎月どのくらい増えるかの目安
月々の給与(社会保険料控除後)から天引きされる源泉所得税がどのくらい増えるのかを試算してみました。
16歳以上の扶養親族は0の場合です。
目安にしてみてください。
「ん?2.1%っていってたのに、それ以上増えているところがある」と気づいた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、伝家の宝刀[こっそり増税]は他にもあるのです。
今月から、年収1,500万円超の方は増税となります。
そのため、毎月の源泉所得税額もその分増えるのです。
これについては、別途記事にいたします。
明日から3連休ですね。
土曜日はバイク練習、日曜日はハーフマラソン(雨の予報ですが。。。)、月曜日は終日セミナー開催。
例のごとく、トレーニングとセミナーで3日間楽しめそうです(^_^;)
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