支払った医療費で税金を還付してもらうには、確定申告で医療費を集計する必要があります。
効率良く集計するにはやはりExcelを活用しています。
医療費の明細書とは
医療費を平成24年に10万円以上(10万円未満でも適用がある場合もあります)支払った場合、税金の控除があります。
医療費は、原則として治療に関するものが対象で、予防に対するもの、健康維持のものは含まれません。
【支払った】人の税金から控除しますので、家族の分を負担していれば、その家族の医療費も対象となります。
控除される金額は、
(医療費合計ー一時金・保険金などで補填される金額ー10万円)×税率
です。
医療費合計が50万円、補填金は0、所得税の税率が10%ならば、
(50万円 – 0 – 10万円)×10%=4万円が戻ってきます。
ただし、あくまで【戻ってくる】ですので、平成24年に4万円以上税金を支払っていないといけません。
極端な話、収入が0の方が、医療費をどれだけ使っても控除はありません。
この医療費の控除を受けるには、次のようなものが必要です。
・確定申告の提出(年末調整ではできません)
・医療費の明細書の作成
・医療費の領収書の提出(e-taxで提出の場合、自身が保管することを条件に提出を省略できます)
今回の記事は、この医療費の明細書作成についてのものです。
医療費の明細書はこういったフォーマットです。
税務署で配布しているものは、封筒に明細書が印字されています。
その封筒に領収書を入れて提出していた名残です。
今は、別にその封筒を取りに行く必要がありません。
封筒の印刷代も税金が使われているので、配布はやめるべきだと思います。
PDFを印刷して、適当な封筒に貼り付ければ大丈夫です。
PDFはこちらからダウンロードできます。
「3 医療費の明細書」というところにあります。
紙で提出するのなら、この明細書だけではなく確定申告書もPDF印刷で十分です。
明細書・計算明細書等(平成24年分の所得税の確定申告分)|所得税(確定申告書等作成コーナー)|国税庁
PDFを印刷すると、手書きになります(国税庁のPDFは編集ができないようになっています)。
医療費を集計できてさえいれば、Excelで作った表をそのまま出してもかまいません。
ピボットテーブルの活用
私は医療費の集計にExcelのピボットテーブルを使っています。
領収書を入力すれば、
病院別に医療費を集計してくれます。
医療費の明細書の赤い部分を集計しているものです。
その他の項目は、集計後に入力します。
1つテンプレートを作っておくと、毎年使えますし、他のお客様でも使えます。
1から作っても簡単にできますけどね。
こちらの記事で解説とテンプレートの配布を行っています。
・ ピボットテーブルを使った集計Vol.1 「ピボットテーブルの基礎」 » EX-IT
歯がゆいのは、このExcelで集計したものをそのまま税務システムに取り込めないことです。
しぶしぶ手入力しています。
e-taxで提出するためには税務システムへ入力しなければいけないからです。
紙で提出するなら、このExcelファイルをちょっと加工して使えるのですが、e-taxの方が効率がいいため、しかたありません。
私の場合は、プライベート・ビジネスともにExcelで管理していますので、そこに<医療費>を入力しています。
年1回集計して、医療費控除に使っています。
確定申告サイトの新機能
実は今年から国税庁の確定申告サイトに新機能が追加されました。
医療費の集計フォームです。
Excelの集計フォームをダウンロードでき、入力してからサイトで取り込むことができます。
実際に使ってみました。
確定申告サイトで、[医療費集計フォーム]をクリックすれば、
ダウンロードできます。
次のように入力していきます。
が、1つ問題があるのです。
領収書の[日付]を入力しなければいけません(空欄だと取込時にエラーになります)。
通常の医療費控除業務では、日付を入れる必要はないので、手間がかかります。
国税庁サイトの説明をよく読むと、これは、2012年(平成24年以外)のものを誤って取り込まないようにする目的があるようです。
2012年(平成24年)以外の日付であれば、取込時に削除されます。
(その目的であれば、適当な日付(2012/1/1)などを入れておけばいいのではないでしょうか。)←括弧内は、ひとりごとです(^_^;)
(このフォームだと明細をすべて提出することになります。すべてのデータをチェックされる可能性もあるのです。集計して入れた方が。。。)←同じくひとりごと。
画面に従って取り込むと、こう取り込まれます。
(サンプルのため、病院名と金額しか入れていません。これだけ入れておけばいいという意味ではありません)←これもひとりごとですね(^_^;)
プリントアウトするとこうなります。10万円引かれていないのはサンプルで収入を入力していないからです。
通常は、次のように合計して病院、医療を受けた人別などで入れます。
小さい金額は、[その他]でまとめることもあります。
医療費集計フォーム、最初は「お!」と思ったのですが、ピボットテーブルで集計して、合計のみ入力した方が速いです。
いずれにしろ、電卓を何回もたたいて集計するのは手間がかかりますので、こういったツールを利用してみましょう。
昨日は三軒茶屋で打ち合わせ。
すてきなカフェを紹介していただきました。
スタバ一辺倒ではダメですね。カフェ開拓もやっていきます。
ただし、禁煙(又は完全分煙)という絶対条件がありますが(^_^;)
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