税金や会計の世界につきものの、専門用語。
個人的に嫌いな専門用語、使わないようにしている専門用語は多いです。
専門用語が嫌いな理由
専門用語が嫌いなのは、私が別の業界から税理士業界に入ったという事情もあるからだと思います。
最初に、この仕事をやり始めたときは、とにかくわかりませんでした。。。
何をすればいいのかどころか、何が書いてあるのかも理解できず、戸惑っていたのです。
勤めていたところでも教えてもらえるわけではなく、専門用語連発でした。
この頃のトラウマもあるのか、今でも専門用語が好きではありません。
「専門用語を使わずに」というのはプロの使命でもあるのですが、単に自分が「嫌い」という事情もあるのです。
もともと小難しい話は苦手で、嫌いですけどね。
使わない専門用語の例
私が嫌いで使わない専門用語は、例として次のようなものがあります。
・損金
税金上経費にすることをいうのですが、あまり一般的でないため使っていません。
・損金不算入
税金上経費にしないことをいうのですが、堅苦しいですし使いません。
・管理会計
外部公表用の財務会計、税金のための税務会計、内部管理用の管理会計という言い方をしますが、内部管理、つまり自社のために会計をするのは当然ですので、あえて使っていません。
その他、「実効税率」、「課税標準」、「定期同額給与」「仕入税額控除」「基準期間」などがあります。
まあ、結構ありすぎて思いつきません(^^;)
税金の制度の正式名称も、あえて使う必要はないと思っています。
(ブログだとキーワードとして入れることもあります)
これらの語は、お客様と話すとき、資料を作るとき、ブログ、そして書籍にも使わないようにしています。
専門用語を使わないのが難しい理由
どの業界でも専門用語を使わないのは難しいです。
私も日々試行錯誤しています。
それは、次の3つの理由があるからでしょう。
1 専門用語を使った方がかっこいい、威厳がある(ように思われる)から
2 専門用語を使って解説する方が楽で早いから
3 使っているうちに自分(業界)では普通の用語と思い込んでしまうから
サービスの本質を考えると、お客様(ユーザー)のことを考えて、この3つを乗り越えなければいけません。
別の言葉で言いかえる工夫が必要となります。
専門用語を使わないと、解説がかえって冗長となったり、わかりにくくなったりすることもあるのでなかなか難しいものです。
ーーーまとめーーー
専門用語を使わないようにするためのトレーニングとして私がやっているのは、同じ業界の本を読む、サービスを受けるということです。
税金、会計関係の本、Excel関係の本を多く読み、違和感がある用語があれば、自分では使わないようにしています。
もちろん日々のお客様との会話やメールなどでも意識し続けることが大事でしょう。
『社長!「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ』も専門用語を極力使わずに書きました。
発売4か月近く経った今でも、おかげさまで好調のようです。
ぜひお手にとっていただけるとうれしいです。
昨日は、新しいExcelコンサルのお客様を訪問。
会計ソフトの切り替えその他しくみづくりのサポートです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方