本田直之さんの新刊『あたらしい働き方」を読みました。
新しい働き方をする、日米の会社17社の取材の末、書かれた本です。
取材中(本田さんのFB投稿で知っていました)から楽しみにしていた本でした。
働く時間
私がはじめて就職したとき、ふと思ったことがあります。
「働く時間って結構長いな」
と。
8時間働くとして、7時間寝るとしたら、残りは、9時間。
通勤時間や支度、食事を除くと、さらに4,5時間は減るでしょう。
働く時間が延びて、12時間になるとこうなります。
これが通常は5日間、ときには7日間続くのです。
働く時間が人生に占める割合は結構多いのです。
働く時間が長い、短いという視点だけではありません。
これだけの時間を投資して、自分が何を貢献できるのか、何を得るのか、楽しめるかがポイントです。
だからこそ、働き方を考えすぎて考えすぎることはないでしょう。
あたらしい働き方の会社
『あたらしい働き方」では、様々な働き方をしている会社が紹介されています。
・いい波がくれば仕事中でもサーフィンへ行くパタゴニア
・勤務時間が9時から午後3時までのスタートトゥデイ
・平日と土日を振り替えて勤務できるSansan
・日数制限のない休暇をとれるエバーノート
・ボーナスが全員一律、同じ階層であれば給料も同じスタートトゥデイ
・変わっているか、変わっていないかを周囲から評価される変態診断があるカヤック
・現場メンバーが人事システムを作るplan・Do・See
・研修で合わないと感じたら、40万円を受け取って辞めることができるザッポス
などなど、おもしろい会社の事例がたくさん載っています。
あたらしい働き方をするには
とはいえ、すぐに誰にでもあたらしい働き方ができるとは限りません。
本書の「はじめに」には、”あたらしい働き方を手に入れるには相応の能力やスキル、考え方が求められる”とあります。
あたらしい=楽ではないと思うのです。
本書には、「時間効率がハイレベル」「クラウドなどITを最大限活用する能力」「お金だけではなく、意義を感じて働く能力」など、そのために必要な17のスキルが紹介されています。
あたらしい働き方を目指す順番としては、
1 今の環境でスキルを磨きつつ、働き方を変える
↓
2 環境(職場)を変える
↓
3 フリーになる
の順でしょうね。
私は、3に来てしまいました(^^;)
公務員、私がいた税理士事務所というのは古い働き方の典型でもありました。それでも、1、2の段階で自分なりに考えたことは今でも活きています。
すぐにフリーになったからといって、自由になれるわけではありませんし、そういう働き方が合わない場合もあるでしょう。
今の環境でできることをやるのが先決でしょう。
私が思う理想の働き方は、組織に所属しつつ、自由に働かせてくれることです。
組織のメリットも、自由に働くメリットも活かせます。
そういう職場は本書の事例のように限られているでしょうけどね。
今後、私自身がそういう職場に就職することも、自分でそういう職場を作ることも考えています。
もちろん、ずっとフリーでいつつ、別の形で連携することもあるでしょうね。
ーーーまとめーーー
自分に合うように働けば、古くてもあたらしくてもかまわないように思えますが、周りがあたらしくなっています。
環境も人も時代とともに変わっていますので、それらに合わせてあたらしくしつつ、自分に合った方法を模索し続ける必要があるでしょう。
「働き方」を日々考えつつ、人や書籍から刺激を受け続けることをやるようにしています。
人生の多くの時間を費やす「働く時間」、大事に使いたいものです。
昨日の午後は、Excelコンサルのお客様を訪問。
前回の宿題事項も無事終わりました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方