「ヒト・モノ・カネ・時間」をかけない効率化には、個の能力向上が欠かせない

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数年前に大きな影響を受けた水野和敏さん(元日産GT-R開発総責任者)。
新刊が出るとの情報を得て、即買い、即読みました。
非常識な本質

 

 

「金と時間と人の数は、やっぱり個人の能力を殺しますよ。」

水野和敏さんをはじめて知ったのは、CD教材でした。
(神田昌典さんとの対談で、もう売ってないようです)

聞いたのは、2009年の10月頃。
水野さんは、日産でスポーツカーレースで勝ちまくり、名車日産GT-Rを開発した方です。
このCDではじめて知ったのですが、通常では考えられないくらいの短時間、低コスト、少人数でこれらの偉業を達成されたということでした。
その秘訣は、個の力を最大限に活かしたこと。

衝撃的だったのは、「金と時間と人の数は、やっぱり個人の能力を殺しますよ。」という言葉です。

お金があればあるほど、時間があればあるほど、人が増えれば増えるほど、個人の能力は発揮されなくなる、かえって効率が悪くなるということを意味します。
この言葉を知って以来、ますます個の力を重視し、スキルを磨いていく傾向が強まりました。
「読む」「書く」「話す」という基本スキルを重視しつつ、専門スキルをさらに磨こうと決意したのです。
1人で仕事をやっていく、個の力を最大限に上げていく、という今の方向性になったきっかけでもあります。
ブログ、書籍、メルマガ、セミナーなど、自分だけはなく、他者へスキルアップのノウハウを提供する機会が増えたのもこの頃からです。

 

 

「人の能力」

今回の著書にも、人の能力に関する記述がたくさんありました。

”満たされた「ヒト・モノ・カネ・時間」は組織を崩壊させる”

”人の能力というものは、自ら頭を働かせることにあります”

”各自に裁量権を与えられたら、その年からレースでチャンピオンを獲得し、3年後には全戦全勝するようになっていったのです。これが、人が持っている本当のパワーというものなんです。”

”新人のときと、1年半働いたときと、人の能力が一緒のわけがありません。それを計算に入れないというのは、人をモノとしか見ていない工数の概念、能力を存分に発揮させていないということです。”

本書はマネジメント側の視点でかかれていますが、「人の能力」というのは、誰もが意識すべきことではないでしょうか。
人が能力を上げ、発揮していけば、ヒト・モノ・カネ・時間は少なくてすみます。
資源に恵まれていない、フリーランス、中小企業ではなおさらでしょう。

 

 

能力を上げることによる好循環

仕事上、「人の能力」は軽視されがちな気がします。
(特に日本企業では)
組織の中では、能力を発揮することが嫌われ、「出る杭は打たれる」ことも多いです。

サッカーでは11人のチームワークだけでは勝てません。
重要な局面での個の力が勝敗を左右することがよくあります。

仕事でも、個の力がもっと重要視されていいはずです。
限られた時間とお金で効率的な仕事をするには、個の能力向上が欠かせません。

ただし、目の前の仕事をこなすことと、能力を上げる・磨くことのバランスをうまくとることが求められます。
後者は「勉強」といいかえることもできるでしょう。

目の前の仕事を効率化して時間とお金を作り、非効率な勉強に時間とお金を投資して個の能力を磨く

個の能力が上がれば、仕事がさらに効率化する

勉強にさらなる時間とお金を投資できる


という好循環を目指したいものです。

 

こちらは、もう販売されていないようで、プレミア価格がついてます。





【編集後記】
昨日は、5時発の電車に乗り葉山へ。
くらげに顔をちくりとさされ、右手と左足裏に軽い切り傷を負いましたが、水もきれいでいい練習ができました。
爆睡しながら都内に戻り、午後はExcelセミナーへ参加。
マニアックな内容で、かなりの収穫がありました(^○^)

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