Excelの関数では、[数値]という言葉が出てきます。
セルで指定するのではなく、数値を入れなければいけないのですか?」と質問を受けました。
この理由を理解するには、Excelのしくみをしっかり把握しておく必要があります。
SUM関数の[数値]
合計する関数、SUMの説明にはこう書いてあります。
(SUM関数を入力する際のヘルプにも表示されます)
=SUM(数値1,数値2,・・・)
「数値1、数値2……を合計する」という意味です。
=SUM(1,2,3)
と入れれば、6と表示されます。
セルB1に「1」、セルB2に「2」、セルB3に「3」がある場合、
=SUM(B1,B2,B3)
と入れれば、「6」を表示されます。
「数値」と書いてあるのに、なぜB1やB2が入るのか?というのは確かに不思議です。
この理由は、Excelのしくみにあります。
数値の参照
たとえば、セルA1に「1」とある場合、セルA2に「1」を入れる方法は、3つあります。
①直接入力する方法。
②「=A1」(A列の1行目)と数式を入れる方法。参照といいます。
③コピーする方法です。
いずれの方法を使っても、セルA2には、数値の「1」が入ります、
いちいち数値を入力していたら大変なので、Excelでは、できる限り②や③を使うべきです。
SUM関数でいう「数値」とは、上記①と②の両方をいいます。
=SUM(1,2,3)
でも
=SUM(B1,B2,B3)
でも
=SUM(数値1,数値2,・・・)
というルールは破っていません。
=ROUNDDOWN(数値、桁数)
=ROUND(数値、桁数)
=INT(数値)
なども同様です。
関数に、直接数値を入れることはほどんどありません。
いずれかのセルを参照することになります。
Excelでは参照をうまく活用する
Excelでは、この参照をうまく使えるかどうかが鍵です。
Excel上にある数値はすべて利用するイメージで、データや表を作ってみましょう。
電卓をたたいて、その計算結果をExcelに入力するというのは禁止です(^.^)
(検算ならかまいませんが)
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2人ともはじめての皇居ランでした。
ペースをおさえつつ、ゆっくりと1周(5km)。
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