『私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力― 』を読み、自分の決断を振り返ってみました。
マッキンゼーからお笑い芸人へ
『私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力― 』の著者、石井 てる美さんは、東大から経営コンサルティング会社マッキンゼーに入り、2009年に退職、それ以降、お笑い芸人として活動されています。
本書は、その時の決断についてかかれている本です。
”人生は一度きり他人の目なんか気にしている場合じゃない”
という言葉が帯には書かれています。
ほんと、そのとおりだと思います。
その仕事を続ける3つの条件
その石井さんがマッキンゼーを辞めるときに考えた「仕事を続ける3つの条件」というものがあります。
1 好きかどうか
2 人より得意か
3 その先に目標があるか
3つすべてをそろえるわけではなく、この中の1つでもあてはまれば、そのまま仕事(マッキンゼー)を続けようと考えたそうです。
そして、どれもあてはまってなかったため、マッキンゼーを辞めたのでした。
公務員を捨てた私の場合
私は退職した経験が、5回あります。
(多いですね。。。)
ただ、「仕事を変えた」という決断をしたのは1回だけです。
2000年に公務員(総務省統計局)を辞め、税理士を目指そうとした決断でした。
そのまま公務員で残っていれば、定年まで収入は途絶えません。
ほぼ確実な終身雇用です。
ただ、それでも私は辞めたかったのです。
石井さんの決断を読んでいて、自分の決断を重なる部分がありました。
1 好きかどうか
2 人より得意か
3 その先に目標があるか
の全部がなかったのが、当時だったのです。
1997年に就職し3年間は、データ分析、プログラム、そしてExcelを使って仕事をしていたので、1と2は満たしていました。
3の「目標」は特になかったです。そのまま一生懸命仕事をしても、ほぼ年功序列で成果が反映されないという性質がありましたし、トップになれるわけでもなく、トップになりたかったわけでもありませんでした。
2000年4月に異動があり、各省庁、各部署の調整担当のような仕事になり、1の「好きかどうか」は「嫌い」、2の「得意か」は「不得意」へ変わります。
「この仕事、自分じゃなくてもできんじゃない?」と思ったら、続ける理由を失いました。
それ以降は幸い3つの条件にあう仕事になり、今にいたっています。
(職場には合いませんでしたが(^_^;))
仕事を辞めようか悩んでいる方(「会社」ではなく「仕事」です)は、この3つの軸で考えてみると、1つの基準になるでしょう。
私は仕事を変える決断をしてよかったと思っています。
正確にいうと、「よかったと思い込んでいる」のかもしれませんが、まあ、それでもいいのです。
本書にも”決断を自分が正解にする”という言葉がありました。
自分の決断、直感ってそんなに間違っていないと思うのです。
自分で決めたら、その決断を正解にすべく一生懸命突き進み、突き当たったら、また考えればいいのではないでしょうか。
「やらない後悔」より「やって後悔」っていいますしね。
昨日の夜は、イベントに参加して、東京タワーまで10kmラン。
ちょっと厳しいのですが、今月は250km目指します。
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