Canonのフルサイズミラーレス RPとR6の比較・おすすめポイント

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Canonのフルサイズミラーレスで、選ぶならどれか。
RPとR6の比較を中心にまとめてみました。

※Canon RPとR6 by Sony α7SⅢ+24-70mmF2.8Ⅱ

Canonのフルサイズミラーレス

カメラ業界のトップ2といえば、CanonとNikon。
ただ、一眼レフ(大きくて重い)からミラーレスの時代になり、Sonyが一躍トップとなり、それをCanonとNikonが追いかけているというイメージです。

ミラーレスは、Sonyが2013年、CanonとNikonが2018年に発売開始しました。

・Sonyは小型軽量化が得意、5年先んじてミラーレスをはじめたメリットは大きく、シェアトップ。
・Nikonは小型軽量化はさほど重視せず、プロ寄りの立ち位置。
・Canonは、プロとアマチュアを両方視野に入れつつ、高い商品と安い商品の区分けがあり、小型軽量化もすすめている。
というイメージです。

Canonは、独創的なレンズも多く、それにひかれてCanonのカメラを買いました。
レンズは5万円以下のものもあり、30万円以上のものもあり、安いからダメというわけではなく、できがいいのです。
カメラもその傾向があり、安いものと高いものがはっきりしています。

そして、最も安いRPもいい出来です。
Sony、Nikonの最も安いモデル(Sony α7S、Z5)は、少々物足りないところがありますが、Canonはそうではありません。
RP(10万円)で十分な性能です。

その最も安いRPと中間のR6を私は持っています。
それ以外のラインナップは、次のとおりです。
(なお、R7、R10は、フルサイズではなくAPS-Cというセンサーサイズで、5D,6D、kissなどはミラーレスではなく一眼レフです。)

  R RP R6 R5 R3
発売年 2018年 2019年 2020年 2020年 2021年
新品価格 19.3万円 10.6万円 30.1万円 45.5万円 67.3万円
中古価格 17万円 10万円 29.4万円 43.6万円 67.3万円
重さ 660g 485g 680g 738g 1015g
大きさ 135.8×98.3×84.4 132.5x85x70 138.4×97.5×88.4 138.5×97.5×88 150.0×142.6×87.2
画像エンジン DIGIC 8 DIGIC 8 DIGIC X DIGIC X DIGIC X
液晶可動 バリアングル バリアングル バリアングル バリアングル バリアングル
液晶解像度 210万 104万 162万 210万 415万
手ブレ補正
防塵・防滴
連写 8コマ/秒 5コマ/秒 20コマ/秒 20コマ/秒 195コマ/秒
シャッタースピード 1/8000 1/4000 1/8000 1/8000 1/64000
画素 3030万画素 2620万画素 2010万画素 4500万画素 2410万画素
ファインダー倍率 0.76 0.7 0.76 0.76 0.76
ファインダー大きさ 0.5型  0.39型  0.5型  0.5型  0.5型 
ファインダー解像度 369万ドット 236万ドット 369万ドット 576万ドット 576万ドット

最も高いR3は、67万円。
大きさも重さも性能も飛び抜けています。
さすがにこれはないかなと。

次の高いのは、R5で45万円ほど。
4500万画素というのが大きな特徴です。
正直割高かなと。
同じ4500万画素のNikon Z7Ⅱは、30万円弱です。
まあ、違いはありますが。

次に位置するのが、R6。
ただ、これも30万円弱で割高です。
20万円くらいが適正かなと。
(私は、マップカメラのセールのときに24万円で仕入。うまく狙えば5万円オフくらいはいけます)

そして、RPは、最も安く10万円ほど。
破格です。
軽いですし。
もうこれを買ったらいいがなと思うくらい。

オートフォーカスも申し分ありません。
カメラを選んだ理由 Canon RP。レンズ・小ささ・AF。

R6とRPの間にあるのが、R。
最も古いのですが、RPよりも若干性能がいいのが特徴です。
ただ、意外と高く、重く……。
Rを買うならもうちょっと出してR6かなと。
私が買った値段なら7万円差です。
R6は画像処理エンジンが刷新され、性能が上がっていますので。

こういった事情もあり、Canonのフルサイズミラーレスは、RPをまず買ったのです。
このRPとその後に買ったR6をさらに比較してみます。

Canon RPとR6の比較

RPとR6を比較してみました。

 

  RP R6
発売年 2019年 2020年
新品価格 10.6万円 30.1万円
中古価格 10万円 29.4万円
重さ 485g 680g
大きさ 132.5x85x70 138.4×97.5×88.4
画像エンジン DIGIC 8 DIGIC X
液晶可動 バリアングル バリアングル
液晶解像度 104万 162万
手ブレ補正
防塵・防滴
連写 5コマ/秒 20コマ/秒
シャッタースピード 1/4000 1/8000
画素 2620万画素 2010万画素
ファインダー倍率 0.7 0.76
ファインダー大きさ 0.39型  0.5型 
ファインダー解像度 236万ドット 369万ドット

 

・RPは、RPは、20万円安い

R6のセール時と比べても14万円安いです。
RPは2万円OFFくらいは見たことがありますが、基本的に品薄気味で、値段は下がっていません。
R6、R5は、供給が安定しています。
Canonは、人気だからなのかわかりませんが、レンズも品薄気味で、手に入らないものも多いです。
16mmF2.8は苦労しましたし、今も新品は手に入りません。
安いレンズ(10万円以下)は、フードが別売りで、またそのフードが手に入らないのです。

それでいて、2022年4月には値上げ……。
いろいろ強気です。
いいカメラ、レンズであるのは事実なのですが。

・RPは、小さくて200g軽い

RPのメリットは、小ささ、軽さ。
485gというのは、フルサイズでも最軽量のほうです。
上がRP、下がR6。

200g差は大きいです。
ランでも使えます。

ただ、RPは防塵防滴なのですが、簡易的なもの。
どちらにせよ油断できません。
Canonの安いレンズ(10万円以下)は、防塵防滴ではなく、このあたりはうまい区分けだなと思います。

 

・RPは、ボタンが少ない

上のRPは、下のR6に比べてボタンが少ないです。
ただ、R6のファインダーの右にあるマルチコントローラーというボタンは、私にとっては使いにくく、劇的なデメリットでもありません。
(昔からのCanonユーザーには好評ですが)
RPや他機種に比べて上すぎるのです。
まだ慣れていません。

 

・RPは、手ブレ補正がない

RPは手ブレ補正がありません。
手ブレ補正は、カメラとレンズにそれぞれついており、カメラに手ブレ補正がなくてもレンズに手ブレ補正があれば、それなりに機能します。
これまた安めのレンズは手ブレ補正がないので、しっかりかまえて撮り、昼間であればそれほど問題になりません。

400m(100-400mmF5.6-8。手ブレ補正あり)で撮ったもの。
左がRP、右がR6。

夜だと、左のRPは、若干手ブレしています(50mmF1.8)。

400mmだと、RPは撮るときにブレますが、まあなんとか。
シャッタースピードを上げて、ISO感度を上げれば、手ブレは減らせますし、ISO感度はそれなりに上げられるものです。

・RPは、画像処理エンジンが1つ前のもの

カメラの中枢である画像処理エンジンは、RPが1つ前のものです。
画質はともかく、オートフォーカスの精度、スピードに差を感じます。
ただ、RPのオートフォーカスがダメというわけではありません。
及第点です。

なお、これまでで、オートフォーカスが遅いなと感じたのはNikon Z5(最も安い機種)、SIGMA fpでした。
fpは動画用に今も使っていますが、マニュアルフォーカスで使っています。

 

・RPは、画素が多い

RPは画素が約2600万、R6は2000万です。
これは、誤差のレベルかと。
画素が多ければいいものでもありません。
現に1200万画素のα7SⅢを私は使っています。

・RPは連写が5コマ/秒

連写をどれだけするか。
ただ、日常でも連写をすると取り逃しがありません。
私は、常に連写モードにしています。
軽く押せば1枚だけ撮れるので。

RPは5コマ/秒、R6は20コマ/秒。
飛び降りる娘を連射すると同じくらいの時間でこれくらいコマ数が違います。

ただ、このコマ数を使うかどうかです。

・RPはシャッタースピードが1/4000まで

シャッタースピードが速いと、動いているものを止められることのほか、明るさをコントロールできます。
RPは1/4000まで、R6は、1/8000までです。

50mmF1.8を使って撮ると、日中は明るすぎます。
左のRPは、1/4000でめいっぱい、右のR6は、1/5000で明るさを少し落とすことができるのです。
まあ、F値を上げてもいいのですが。

・RPは、ファインダーが小さく、解像度も低い

RPのファインダーは、0.39型の230万ドット。
R6は、0.5型の369万ドットでやや大きく、解像度も高いです。
比べると見やすいのですが、230万と369万だと劇的な差でもありません。
R5のような576万ドットだと、違いを感じます。

同じ369万でもNikon Z7Ⅱは、かなり見やすいです。
ファインダーの影響の種類にもよります。

RPは、230万ドットでも見やすいほうです。

・RPは、夜に弱い

RPは夜にちょっと弱いです。
画像処理エンジンの関係もあるのでしょう。
ただ、夜にどれだけ写真を撮るかでしょうね。

・RPのシャッター音は個性的

RPのシャッター音はペチッという感じで、通常のカシャとはちょっと違います。
好みにもよりますが、私はあまり合いませんでした。
R6のシャッター音は最高!というわけではなく普通です。

9種類のカメラで比べてみました。
RPもあります。

 

・RPは、レンズ交換時シャッターが閉じない

RPは、レンズを外すとこのようにセンサーがむきだしです。
まあ、これはほとんどのカメラがこうなので、レンズ交換時に気をつける必要があります。

R6は、このようにシャッターが閉じます。
地味に便利で、安心感があるのです。

 

 

・RPは、SDカードスロットが1つ、かつ底

RPはSDカードを挿すスロットが1つ。
かつ、バッテリーと同じ場所、カメラの底です。

R6は、バッテリーは底、SDカードスロットは側面かつ2つ挿せます。
スロットが2つあるのも便利ですが、側面も便利です。
あえていえばですが。

・RPは電池が持たない

RPは小さいゆえにバッテリーも小さく、R6よりも電池が持ちません。
ただ、どちらにせよ、ミラーレスは電池が持たない方ですので予備は必要です。

 

・RPは、サイレントシャッターができない

ミラーレス一眼には物理的なシャッターの他に、電子シャッターというものがあり、電子なので音を消せるのです。
サイレントシャッター、サイレントモードといいます;
それがRPでは実質使えません。
オートモードの1つにはあるのですが。

R6は普通に使えます。
静かなところでの撮影やプロフィール写真撮影のときにサイレントシャッターは便利です。
ただ、R6の場合、ボタンカスタマイズでサイレントシャッターをボタンに割り振れないのが残念ではあります。
(ないと思うのですが)

RPとR6、どちらを選ぶかというよりもCanonのフルサイズミラーレスならどれを選ぶか。
私はR6を選びました。
(が、普通にいけばRPがおすすめです)

その理由は次のとおりです。

Canon R6を選んだ(残した)理由

RPと下取交換で、R6を手に入れる予定でしたが、セールだと一瞬の差が命。
下取交換よりも普通に買ったほうが速いのです。
(実はそれで買い逃したことが)

R6を手に入れ、RPと比べながら、RPを下取に出すことにしました。
今日集荷です。

RPの小ささ、軽さ、性能のよさは魅力なので、残す道もありました。
ランのときに使うのもありかなとも考えましたが、結果的に手放すことにしたのです。

R6は、
・オートフォーカスのスピード、その他の処理速度が速い
・大きいほうが持ちやすい
・重さ200g差はラン時でなければ誤差
・RPのシャッター音になじめない
・SDカードスロットが側面
・ややファインダーが見やすい
・手ブレ補正はいらないやといいつつ、あったほうがいい
・シャッターの押し心地もいい
そして、
・小さく軽いカメラは、APS-C、マイクロフォーサーズに委ねる
といった理由で、残しました。

 

RPは小さいとはいえ、フルサイズのセンサー。
左のマイクロフォーサーズ、真ん中のAPS-Cよりも大きく重くはなります。

 
フルサイズは性能を求めたほうがいいかなと。
ただ、R5、R3ほどの予算は割けませんが。

APS-C、マイクロフォーサーズの写りが劇的に劣るわけでもありません。

これがフルサイズ Canon RP+50mmF1.8

これがAPS-C FUJIFILM X-E4+35mmF1.4(フルサイズ換算50mm)

これがマイクロフォーサーズ Panasonic G100+25mmF1.4(フルサイズ換算50mm)

ただ、「フルサイズ」という魅力はありますので、小さくて軽いカメラならRPがおすすめです。
同じCanonのAPS-CのR7(20万円。品薄)、R10(10万円)もいいかと。
フルサイズのレンズも使えますが、APS-Cのレンズはまだまだ少ないです。
CanonのミラーレスのAPS-Cカメラは、2022年にはじめて出ました。

R6も、もうちょっと下がって(セールで)20万円くらいだと、ありかなと思います。

その他フルサイズなら、
・Sony α7Ⅳ(Ⅲは安いのですがシステム周りが大きく改善されているので。私のα7SⅢもそうです。α7SⅢは割高かと。いいカメラですが)
・Nikon Z6Ⅱ(SDカードが使えませんがZ6でもいいかと。Z7、Z7Ⅱは4500万画素で高くなります)
がおすすめです。

 



■編集後記
昨日は、タスク実行デー。
新宿へメガネ修理に行きつつ。
午後は帰宅し、Zoomで打ち合わせでした。

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■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
保育園に迎えに行くと、部屋を暗くして怖い話を聞いていました。
本気で怖がっており、帰り道は無言。
いらんことせんでほしいです……。

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