原価が上がったとき、価格転嫁しなくてもいい

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原価が上がりがちな昨今。
その原価の値上がりをカバーするために、価格転嫁しなければいけないかどうか。
必ずしもそうしなければいけないわけでもありません。

※税務ソフトの変更を検討中(デモデータ) by Sony α1 Ⅱ+24mmF1.4

「適正な価格交渉により価格転嫁しなさい」

いろいろなものの値段が上がっています。
仕入、経費が増えると、売上がそのままの場合、利益は減るものです。
国や役所では、「適正な価格交渉により価格転嫁しなさい」というメッセージも出ています。

確かに、利益が減る→お金が減るのは困るもの。
原価・経費の金額が上がったら、その分、売上を増やしたいでしょう。

売上を増やすには、
・値段を上げる

・数を増やす
という方法があります。

価格転嫁、価格交渉とは、この「値段を上げる」ことです。
(私は、「値段」で表現を統一しています)

じゃあ、実際に原価が上がることがあったらどうするか。
私の場合、
・税理士業だと、会計ソフト・税務ソフト
・セミナー業だと会議室代
・全般的にZoom代
・写真業だと、カメラ、レンズ
・ITの仕事だと、パソコン、ソフトなど
が上がると、「原価が上がる」に相当します。

なんだかんだ上がっていますから。

ここでは、税理士業の原価について考えています。

会計ソフト・税務ソフトの値上げで価格転嫁は?

会計ソフトも値上げをしています。
freee、マネーフォーワードなど、ちょこちょこ上げているので、ある意味下手だなーと。
上げるならバシッと1回でと思うのですが。
(そのほうが、株主からの抵抗が少ないのかどうか)

値上げも、利用料が上がるほか、機能を制限する、しれっと値上げになるという騙し討ちのようなものも……。
税理士などがfreeeのアドバイザーに登録していないと、実質的にデータ共有が値上がりしました。
(私はアドバイザーに登録していません)

弥生会計の税理士など向けのプランも1.5倍に値上がりしています。
これも私は入っていませんので、影響はありませんが。

税務ソフトも、私が使っているJDLは、次の更新から2倍になります。
じゃあ、税務顧問、単発相談のお客様に価格交渉して価格転嫁するかどうか。
「価格転嫁しなさいよー」と言われる通りに……。

私は価格転嫁しません。
別の工夫をします。

そもそも税務ソフトが気に入っていたわけではないので、他のものに切り替えることにしました。
それでも今よりも原価は上がるのですが、なんとかします。

原価が上がる→価格交渉→価格転嫁というのが好きではありません。
もちろん、そうせざるを得ない場合もあるでしょうが、私はしたくないだけです。

価格交渉が苦手ということもありますし。
(原価高騰につき……とか言いにくいですし)

原価(その他の経費を含む)が上がっていることもあるでしょうし、今後も上がっていくでしょう。
だからといって、転嫁しなくてもいいかなーと。
税務ソフトも「価格転嫁」です。

国の税務システムが変わる、複雑化する法律に対応するためといった理由はあるようですが、その前に使いやすさ、見た目をなんとかしつつ、人件費・家賃等の見直しをしたらどうかなーと。
いまだに自前でハードウェア(パソコン、キーボード、サーバーなど)をつくるのがいいことかどうか。
そのコストは値段に載せられています。

過剰な広告も……。

価格転嫁の前にやるべきことはあるのではないでしょうか。
(軒並み税抜き価格なのも……。堂々と出せばいいのに)

そもそも値付けは自由です。
なぜそう考えるのかについて書いてみました。

値付けは自由

値付けは自由。
上げる、下げる、いくらにするかは自由です。

原価が上がったからといって上げなきゃいけないものではありません。
逆に、原価が下がったら、下げなければいけないこともないのです。

手間が増えたら上げる、手間が減ったら下げるというものでもありません。
これは、私の値付け、効率化の土台になる考え方です。

原価や手間に紐づかない値付けをしています。

動画 値付け入門セミナー – タイムコンサルティング オンラインショップ

そうしないと
・さっと答えられることは無料か、安く
・AIを使っているから安く、効率化したことは安くしなければ……と思うと効率化に躊躇
・ひとりだから安く、オフィスがないから安く
・無料のもの(このブログのような発信も)で全力を出せない
・相場を気にしすぎる
といったふうになってしまいますから。

一方で、これまでひたすら築き上げてきたことを高くすることもできません。
このブログは17年ちょっと。
ブログのノウハウを伝えるのに、これまでの経験をすべて値段に反映(価格転嫁)したらキリがありません……。

値段とは、お客様との信頼。
お客様がOKすれば、いくらでもいいのです。
囲い込んでおいて値上げする、単に価格転嫁する、見かけは安いけど実は高いなど、お客様との信頼関係にヒビが入ります。
課金する箇所も信頼関係に影響するものです。
PDF出力、CSVインポート・エクスポート、共有ユーザー数、再インストールに課金などは……。

値段を上げたいなら望む値段をつけてみましょう。
高すぎたら売れないだけですから。
(リスクヘッジにさまざまな値段のメニューをつくっておきましょう)
むしろ、安くしすぎていて、「安いから」という理由だけで選ばれないようにしたいものです。



■編集後記
昨日は、早朝から福井へ。
妻と娘は後から。

福井到着後、ホテルに荷物を預けて鯖江へ。
めがねの町と思いきや、レッサーパンダの聖地なんです。
丸1日いて撮影していました。
夕方、福井駅周りをランしつつ、夜に家族と合流。

1日1新Kindle『1日1新』
福井
西山動物園
コートヤード・バイ・マリオット福井

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
土曜日で学校の日。
その後、歯科、友達の誕生会、ママと新幹線に乗り福井へ。
パパは先に行っていたので、夜に合流しました。
娘も初福井です。
夜は、ホテルでご飯(魚介、肉類を買ってきて)、ママとドラクエ。

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