独立した理由の1つに、「履歴書、面接がめんどくさい」というものもありました。
そう感じる方は、独立・起業を考える価値があります。
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転職で、現状を変えることはできる
仕事は、その意味においても時間においても人生の大部分を占めます。
仕事を変える、転職することで、現状を変えることは可能です。
現状で、やることをやって今後変わる見込みがないのなら、転職は有効な選択肢といえます。
そう思って、私は、転職をしてきました。
転職したのは、公務員(総務省統計局)→税理士事務所→税理士事務所→企業(経理)→税理士事務所と4回です。
もちろん自分の努力は必要ですし、環境のせいだけにはしたくありません。
ただ、他人を変えることはできませんし、その職場全体を変えるには限界があります。
ちょっとずつ偉くなっってその力を身につけたとしても、さらにその上がいますし、ちょっとずつ偉くなっているうちに自分が毒されてその職場に染まってしまうこともあるでしょう。
(最初の職場、公務員はそんな場所でした)
ただし、転職はめんどくさいものです。
履歴書、面接はめんどくさい・・・
転職先を探すのは疲れます。
毎日転職サイトを眺めていた時期もありました。
「給料○○円〜と書いてあるけど、だいたい○○円だろうなぁ」
「スタッフの写真、撮らされている感がありありだなぁ」
「社長の顔が見えないな、どんな人だろう」
「どこも、明るい職場って書いてる・・・:
「社員旅行とかレクリエーションとかいらんし・・」
「夏期休暇とか書いてるけど有給休暇使わせるんだろな、どうせ」
「ここ、毎回求人してるけど、人辞めてるんだろうな」
「ホームページもない・・やめとこ・・」
「裁量労働制!こういうとこはだいたいあやしい・・」
「20万から45万って幅広すぎやがな」
「長期間勤務可能(最低3年間)って・・・相性もあるしお互い様だろうし」
「求人広告なのに、この人暗いなぁ」
「時間外手当完全全額支給って、残業あるのは確実か・・」
「モデル年収ってあるけど、架空のモデルだろね」
「求人広告にイメージ写真使うのはずるい・・」
などなど、いろいろ考えてしまうからです。
応募したい転職先が決まったとしても、めんどくさいことが続きます。
履歴書を手書きで書き、間違ったら書き直し、写真を撮って、同じようなことを書かなければいけません。
今はPC入力OKのところも増えてきたかと思いますが、この手書きがめんどくさかったです・・・。
当時、PCに履歴書データをまとめておいて、それを書き写してきました。
写真も当時は証明写真コーナーへ取りに行く必要があり、そのお金(600円から800円くらい)と手間がめんどくさかったです。
(今は、このしくみがあるので楽でしょうが)
【関連記事】履歴書や書類の証明写真がiPhoneアプリ(100円)とネットプリント(30円)。便利なものがないか検索するクセをつけよう |EX-IT
リンク
履歴書を書いて、面接に行くと、根掘り葉掘り聞かれます。
(当然なのですが)
私は就職浪人の期間もあり、税理士試験に専念していた期間もあり、空白があったのでそれについてもよく聞かれました。
「公務員を辞めた」ということで、変人扱いもされます(プラスになることもありました)。
志望の動機も適当に取り繕わなければいけませんし、作り笑いもし、「がんばります!」という姿を演じなければいけません。
給料の交渉もしなければいけませんし、残業があるかどうかも探ることも必要です。
幸い転職はうまくいっていましたが、面接後は、やはりどきどきします。
連絡が遅いこともありますし、「うーん」と思ったところからいい返事をいただけて戸惑うこともありました。
どちらにせよ、疲れるのは事実です。
といっても転職はしたかったので、なんとかくぐり抜けてきました。
独立すれば、履歴書・面接とはおさらば!・・・だけど
独立直近の職場を辞めることになった2007年、年齢が34歳だったこともありますが、
「履歴書、面接はめんどくさいな・・・」
と思いました。
それが独立の理由の1つです。
「そんなことで独立するのか!」と思われるかもしれませんが、人が行動する理由なんて「そんなこと」だったりします。
私には十分な理由でした。
独立すれば、転職先を探すことも、履歴書を書くことも、面接もやらなくてすみます。
さらには次のようなメリットもあるのです。
現状を自分の責任で変えることができる
現状を変えるには転職しなければいけませんでしたが、独立後は、自分の責任で日々変えることも大きく変えることもできます。
転職だとネガティブな経歴が、独立するとポジティブになる
転職時にはネガティブだった経歴(仕事を辞めざるを得なかった、大きく方向転換した、空白の期間があったなど)が、独立するとポジティブな経歴に変わります。
いわゆる「ネタ」になるのです。
独立後は「プロフィール」を作り込みます。
「履歴書みたいなプロフィール」はダメな例で、おもしろく興味を引くプロフィールが必要です。
転職時には、転職が多いことはネックですが、独立後は、転職していろんな経験を積んでいることが活かされます。
私が勤めた5カ所ではいずれも貴重な経験を積めました(いいことも悪いことも)。
スキルアップすることを考えると、新しいことを複数、1年ずつやるのが理想です。
専門スキルを複数身につけていた方が、その組み合わせを使えます。
作り笑いや取り繕いをしなくてよくなる
面接で、作り笑いや取り繕いをしなくて済みます。
独立後は、自分に合った方に集まっていただけますので、本音で話せますし、嫌々仕事をしなくてもいいのです。
独立前は給料交渉や給料に対する不満がありましたが、独立後は、こちらで価格を決めることができます。
無理に値下げしたり、交渉に応じたりする必要はありません。
しかし、気をつけなければ独立後も、こういったことがあり得ます。
独立しても根掘り葉掘りめんどくさいことも
仕事の交渉時に、根掘り葉掘り面接のように聞かれることもあり得ます。
これは自分のPR不足、ブランディング不足から来ることです。
どういうモノ・サービスを売っているか、自分がどういう人間かを知ってもらっていれば、こういうことはありませんが、それが明確でないと、面接のように聞かれてしまい、価格や条件も先方にコントロールされてしまいます。
こうなると独立した意味はありません。
人と話すのは必須
面接といった形式はありませんが、独立後は、人と話すのは必須です。
面接は嫌いだった私は人と話すのはむしろ好きなので大丈夫なのが、人と話すのが嫌いだと独立後も苦難が続きます。
ネット経由、人づてで仕事をとることもできますが、話せた方が広がりはあるはずです。
履歴書・面接の可能性はゼロではない
独立後、食べることができなくなったら、どこかで働かなければいけません。
そうなると、履歴書・面接がまた待っているわけです。
いったん独立すると、採用されにくくなる可能性もあり、より厳しい転職活動になるでしょう。
まとめ
理想は、自分が貢献できる、自分が活かせる、いい職場で働き続けることだと今でも思っています。
独立を100%すすめることはできません。
ただ、転職がもうめんどくさいな、現状を変えたいなと思う方は、独立・起業を考えてみるのも1つの手です。
もちろん、どうやって食べていくかの準備は欠かせません。
私の場合は、「自分の性格や社会不適合さだといつかクビになるか、左遷される」と思って27歳のときに準備を始めました。
その準備が実ったのは、7年後の34歳のときです。
(独立してから今も苦難の道は続いており、履歴書・面接の可能性はゼロにはなっていませんが)
東京近辺はだいぶ寒くなり、Tシャツ・ジーンズ・ビーサンでは厳しくなりました。。
今週末の九十九里トライアスロン、海で泳ぐのは寒いかもしれません。
日帰りでいけるので気楽に行きます。
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