家族でハワイ旅行。
それなりにお金がかかるものですし、経費にできるとうれしいものです。
経費にできるかどうか検証してみました。
※ラニカイビーチにて iPhone X
家族でハワイ旅行を経費に落とせると30%お得に
家族でハワイ旅行に行けば、期間やホテルにもよりますが、それなりにお金がかかります。
たとえば、大人1人20万円かかるとすると、夫婦・子供(幼児)1人で、40万円ちょっとかかります。
40万円をもし経費にできれば、だいたい30%と考えると、12万円の税金を減らすことができるわけです。
(個人で国民健康だと国民健康保険料も減らせます)
私の場合、1/24〜2/3の11日間で、航空券はマイル、宿泊は13万円ほどかかりました。
これを経費にして30%だとすると、4万弱戻ってくるイメージです。
経費にできないかと考えるのも無理はないでしょう。
家族でハワイ旅行を経費にする口実
ただし、経費にするには、理由が必要です。
領収書=証拠があるだけでは経費として認められません。
もしそうなら、領収書をもらえば、なんでも経費にできることになります。
「領収書をください」「レシートをください」と言ったときに、お店の人が「いやいや、経費にならないので、領収書(レシート)は出しませんよ」と言ってくれません。
経費になるから領収書(レシート)を出すわけではなく、代金を受け取った証拠として領収書(レシート)を出すわけです。
領収書(レシート)は、家計簿にも使うわけですし。
だからこそ、理由がなければ経費にできません。
その理由とは、「仕事で使った」「仕事に関係がある」というものです。
これがなければ、そもそも経費になりません。
家族でハワイ旅行のよくある口実には次のようなものがあります。
(ひとりで仕事をしている人の場合で考えます)
1 慰安旅行だから
「ほら、慰安旅行ってよくやってるじゃん」
慰安旅行は従業員の福利厚生としてやることがあります。
いわゆる社員旅行というものです。
(必ずしも歓迎されるものではなく、私は独立前めちゃくちゃ嫌でしたが。1回はさぼりました)
ひとりしごとの場合、慰安旅行は当てはまるか。
そもそも人を雇っていなければ、福利厚生をする理由がありません。
そこでアウトです。
自分のための慰安、体が資本、リフレッシュというのは、ひとりでも大事ですが、慰安旅行という形ではできません。
(好きなことで経費になるものならできますが)
2 研修旅行だから
「ハワイに行くと刺激を受けて勉強になるじゃん」
世の中、研修という名目の「ただの旅行」はよくあります。
税○士間でも。
私は行きませんが。
ただ、「名目」なので、名目はきちっとしています。
実際に研修があったり、視察があったり。
そういった名目をつくり、実際にやっていれば、研修旅行になるでしょう。
しかし、家族旅行、家族と一緒に行く旅行で研修は難しいものです。
研修旅行という口実は使えません。
家族と行くことで勉強になるというのも苦しいでしょう。
たしかに、今回のハワイ旅行で勉強になったことはやまほどありますが。
勉強になるといえば、なんでも経費になってしまいます。
トライアスロンなんてどれだけ勉強になっているか。。
3 取材旅行だから
「ハワイに取材に行きました」
取材旅行なら経費になる可能性があります。
ただ、家族も必要だったかというと、疑問です。
夫(妻)も仕事に関わっていて、取材をしたなら可能性はありますが。
私の場合、「赤ちゃんとハワイ旅行ナビゲーター」として、しっかり取材してきています。
4 宣伝効果があるから
「家族でハワイに行くとイメージがよくなる」
と考えるかもしれません。
ブランディング、宣伝の効果があるという考え方です。
ただ、これもそういってしまうとなんでも経費になってしまいます。
トライアスロンなんてどれだけイメージが上がったか。。
(下がっているケースもありますが)
5 入れていいって聞いたから
「友達(知人)が大丈夫って言ってた」
よくある「けいたくんもいいって言ったよ」「ともふみくんも買ったって」というやつです。
友達や知人が大丈夫と言っても根拠はありません。
その先の税理士も。
それをどこまで信じるかは自分次第ですが、経費にするリスクはよく考えましょう。
たまたま見つかっていないという可能性もあるのです。
6 バレないだろうから
「これくらいバレないだろう」
経費を考える上での禁句です。
まあ、バレないことはあります。
そもそも毎年の決算書・税務申告書を提出したときは、「家族でハワイに行きました」と報告していないはずです。
旅費交通費 1,485,719円
のうちに、ハワイ旅行がひっそりと含まれています。
ハワイ旅行が100万円なら旅費交通費も目立つでしょうが、そうではなく数十万円なら、目立たない可能性は高いです。
そして、そのハワイ旅行が税務署に伝わるのは、税務署が実際に見に来る税務調査のとき。
このときも、他にもたくさん指摘することがあったり、時間がなかったり、調査をする人によっては、見つからない可能性があります。
それをもって、「家族でハワイは経費になる」とするのは論理的におかしな話です。
日頃、ビジネスにおいては強烈にロジカルな方も、経費、税金の話になると、「大丈夫じゃね」となりがちなので注意しましょう。
7 ブログネタだから
「ブログに書いたし」
ブログネタにすれば経費になるのも、危険な論理です。
そうなると全部経費になってしまいます。
やまほど書きましたよ、私も。
ブログに書いたらハワイで家族旅行が経費になるとはなりません。
「経費にできない」ではなく、「経費ではない」
家族でハワイ旅行は経費ではない
結論として、私は今回の家族でハワイ旅行を経費にしたかどうか。
していません。
経費にした、経費にできない
というよりも
経費ではない
からです。
家族でハワイに行っただけですので。
ハワイで執筆もしましたし、セミナーやコンサルティングの申込を受け付けたりしました。
日々ブログとメルマガも書いてましたし。
メールコンサルティング(2営業日メールで相談できる)やっています。
ただ、これらのことと、ハワイに行ったことは関係ありません。
だからこそハワイ旅行は最初から経費ではないと考えています。
現地でセミナーをやったりコンサルティング(対面)をやったりするために行けば別でしょうが。
(ハワイでご要望あれば受け付けております笑)
一部を経費にするという手もあるのでしょうが、明確に区分できるものではありません。
あるとすれば、執筆のために行ったスタバ代、仕事のために借りたルーターくらいでしょう。
この最初から「経費ではない」という感覚は大事で、支払ったあとに「なんとか経費にできないか」と考えると判断を誤ります。
この金額を経費にするリスクがあるかどうかも考えましょう。
一方で、金額が大きいから経費にしたくなる心情もわからなくはありませんが。
プライベートは給料で
こういったプライベートのために、給料があるわけです。
給料なら、会社の経費になり、個人の収入として税金はかかりますが優遇もあります。
社会保険料もかかってしまいますが、会社から給料を払って自分に移したお金は、自由に誰がなんといおうと使えるわけです。
ただし、この給料は会社にしかできません。
個人事業主(フリーランス)にはないしくみですが、フリーランスの場合も一定の金額を給料として個人に移すことをおすすめしています。
経費にするなら、ハワイ関係の仕事をするか、現地での仕事をとるかですね。
昨日は、沖縄へ。
家族旅行です。
レンタカーを借りて、名護に来ました。
2月の沖縄、やはり肌寒いです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
家族で沖縄へ
おばあの家
道の駅 許田
リッツ・カールトン沖縄
【昨日の娘日記】
車はやはり苦手で、延々泣いていました。
それ以外は楽しそうにしているのですが。。
屋内プールやジャグジーも楽しみました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
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ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
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