フリーで働くと、ワークライフバランスを実現できるようで、それなりに難しさもあります。
フリーランスのワークライフバランスについて改めて考えてみました。
フリーランスのワークライフバランスはかんたん?
ワーク(仕事)とライフ(人生)のバランスをとる、ワークライフバランス。
会社に勤めていると、その実現はなかなか難しいところもあります。
(決して不可能ではありませんが)
ワークライフバランスを実現する1つの解決策として、フリーになる、独立する、起業することが挙げられるでしょう。
・家に帰りたくない、飲みにつきあわせたい上司はいない
・就業時間は自分で決められる
・有給休暇も関係なく、いつでも休める
・いくらやっても終わらない、残業をしないとこなせない量の仕事をとらなくていい
・効率アップのアイデアを社内で否定されることもない
・学んだことをすぐ実現できる
・時間を取られる朝礼や会議はない
・通勤しないこともでき、自宅近くにオフィスをかまえることもでき、時間を有効に使える
などなど、ワークライフバランスを実現できる条件はそろっています。
しかし、一方で、フリーランスだからこそワークライフバランスが実現できない場合も多いです。
・上司のようなお客様に振り回される
・24時間365日問い合わせが来る
・仕事をしていないと不安になる
・わりに合わない仕事をつい受けてしまう
・ひとりだと集中できなくてだらだらしてしまう
といった状況に、私も以前陥りました。
ワークライフバランスをする必要がなければ、やらなくてもいいでしょう。
ワーク100%でもかまいませんし、そういう生き方ができるのもフリーランスのよさです。
しかし、仕事と人生のバランスをとりたいならば、フリーになってもやりたいことができないという状況を変えたいのならば、なにかしら、フリーランスならではの工夫をしなければいけません。
フリーランスのワークライフバランスを実現する秘訣
フリーランスがワークライフバランスを実現するには、次のようなことがおすすめです。
1. 時間で区切る
フリーになると、だらだら働きがちです。
まずは、仕事をする時間を天引きしましょう。
17時まで、18時まで、あるいは15時までなど、業務終了時間は自分で決めることができます。
もちろん、それ以降に仕事をせざるを得ない場合もあるでしょうが、あくまで定時の意識を持つことが大事です。
そうしなければ、寝ている時間すべてが就業時間となり、仕事をしてもしても満足できなくなるでしょう。
2. 時間の色分けをする
フリーで仕事をするには、デメリットも多いです。
その分メリットもありますので、それを最大限に活かしましょう。
そのメリットの1つは、「1人になれること」。
チームでやる仕事も重要ですが、個の力で価値提供するフリーランスは、1人の時間がより重要です。
その時間を毎日確保しておくと、全体のバランスをとりやすくなります。
つまり、ワークライフバランスを崩し、ワークだけをやる時間です。
私の場合は、起床(4時から6時)から11時くらいのランチまでは原則アポを入れず、1人での仕事に集中しています。
遊びもトレーニングも原則入れません。
(昨日は特例で2Km走ってブログネタにしました)
1日数時間、5日で30時間ほどの時間が確保できるのは大きいです。
これ以外の時間は打ち合わせや人と会う時間、イベントやセミナーに参加する時間やライフの方に充てています。
3. 仕事の取り方を考えて考え抜く
限られた時間で成果を出すには、仕事を選ばざるを得ません。
いくら生産性を高めても、物理的にこなせない量がきたらどうしようもありません。
フリーランスは、仕事をこなすのも仕事を決めるのも自分です。
仕事の入り口、取り方を考えに考え抜くことが欠かせません。
・受けるべきか、受けないべきか?
・価格をどうするか?
・納期をどうするか?
・この仕事は自分に適しているか
・やりたい仕事かどうか
など、この基準は、今でも日々磨き続けています。
理想は、「これってワーク?ライフ?」というような仕事をとることです。
4. 3日間でバランスをとる
そうはいっても、なかなかバランスはとれないこともあります。
そんなときは、私は、3日間でだいたいバランスをとるようにしています。
・アポがぎっしり入る日があったら、その翌日は入れないようにする
・夜の予定は3日連続にならないようにする
・3日に一度は、負荷のかかる仕事をやる
といった具合です。
5. お金を管理する
さらにそうはいってもお金の不安を解消しないと、つまり食っていかないと、ワークライフバランスを考えられません。
お金の不安を解消する1つの方法は、お金を管理する、お金の現状を把握することです。
今は無理に仕事をしなければいけないのか?
ここは食っていくための仕事をしなければいけないのか?
を常に考えていきます。
そのためには、お金をどう使って、今後どのくらい残って、どれだけ売上を上げればいいのかなどを毎日考える必要があるのです。
ワークライフバランスの「ワーク」のバランスをとらなければいけません。
ワークライフバランスの本質
ワークライフバランスと言えば、株式会社ワークライフバランスの小室淑恵さんの本をよく読みます。
先日読んだ本、『30歳からますます輝く女性になる方法 ~仕事も結婚も子育ても何もあきらめなくて大丈夫! ~』からも多くのヒントを得ました。
私自身、本のタイトルのように、30歳でも、輝くでも、女性でもありませんが、ワークライフバランスを考えれば考えるほど、年齢や性別は関係なくなる気がします。
本書に、
ワーク・ライフバランスの本質は、ライフで得た人脈や情報といったインプットを、ワークのアウトプットにいかしていくことにあります。
とありました。
ワークライフバランスを目指すのは、「人生を楽しむため」というだけではなく、仕事の質を上げることが目的なのです。
仕事以外のことをすればするほど、仕事が充実している感は、確実にありますし、みなが感じていることでしょう。
決して、仕事以外のことをする言い訳ではありません。
個の力がより重要になるフリーランスは、よりワークライフバランスが必要なのです。
フリーランスのワークライフバランスを実現するメリットはここにあります。
まとめ
フリーランスは事業規模も小さく、どっちみち大きく稼いで悠々自適ということは難しいものです。
それをわりきっておくとかえって楽でしょう。
ワークに偏ったままでいては、時間は過ぎ去り、年もとっていきます。
嗜好も変わり、フットワークも重くなり、余計にやりたいこともなくなりがちです。
意識して、働き方・生き方を変えていかないといけません。
昨日はほぼ終日ビッグサイトに。
朝、大前研一さんの講演、夕方に小室淑恵さんの講演に参加しました。
間の数時間は、ラウンジで仕事。
広くて電源もあっていいお店でした。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
小室淑恵さんの講演
新宿ArmsPicnic
サラダデリ・マルゴ
クラウドワークス
■著書
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