Macで弥生会計を使う方法は2つあります。
私がやっているのは、MacにWindowsをのせて、そのWindowsの中で弥生を使う方法です。
これで7年近く使っています。
※パレットタウンにて
MacにWindows+Parallels Desktop+弥生会計
Macの欠点の1つは、Windows版のソフトが使えないこと。
当然のことですが、主流のWindows版が使えないのはつらいことです。
ただ、その欠点をおぎなうことができます。
・Parallels Desktopというソフト
・Windows
があれば、MacでもWindowsのソフトがすべて使えるようになるのです。
Windows版Excelも、Windows版Wordも使えますし、Windowsにしかないソフト、Windowsにしか対応していない周辺機器も使えます。
Macの画面の、この黄色い枠の部分がWindows10です。
私がMac内のWindowsで使っているのは、
・Excel(Mac版よりも使いやすいので)
・税務ソフト(Windowsにしか対応していない)
・e-Taxソフト(Windows版のインストール型。ブラウザ型ならMacでも使用可)
・所得税確定申告サイト(Macだと電子証明書、マイナンバーカードの読み取りができない)
そして、
会計ソフトの弥生会計です。
ブラウザで使えるクラウド会計ソフトは、Macでも使えます。
ただ、使い勝手にはメリット、デメリットがあり、現状でもやはりインストール型の会計ソフトを使ったほうがいい場合も多いです。
(あくまで比較論で、弥生会計が使いやすいとは思っていませんが)
弥生会計オンラインなら、ブラウザで使えるのでMacでも使えます。
ただ、おすすめしません。
弥生会計オンラインと弥生会計は別物
弥生会計オンラインと弥生会計は別物です。
その違いをまとめてみました。
リリース当時の記事。
改善されたものもありますが、ほとんど今も変わっていません。
私のブロガーとしての影響力もそんなもんですな・・・。
【関連記事】弥生会計オンライン。 いちブロガー(ときどき税理士)のファーストインプレッション
リンク
1 ネットにつながないと使えない
弥生会計オンラインは、ネットにつながないと使えません。
会社で使う分には問題ないかもしれませんが、違いの1つです。
2 操作性が異なる
クラウド、つまりブラウザ上で操作するため、通常の弥生会計よりも、操作性はどうしても悪くなります。
こういったロード画面で待たされるのです。
ゲームだったら絶対レビューでたたかれます。
3 元帳で確認、追加・修正できない
元帳を表示することはできますが、そのまま追加、修正、削除はできません。
残高をあわせるときに不便です。
たとえば、旅費交通費の元帳で金額をクリックすると、
仕訳データが表示され、そこで修正することになります。
一手間です。
3 出せる表が異なる
弥生会計オンラインでは、出せる表が少ないです。
推移表も前期比較も補助残高一覧表もありません。
4 1社しか処理できない
弥生会計オンラインでは1社しか処理できません。
複数の会社の処理をする場合には、それだけ使用料がかかります。
5 部門管理はできない
弥生会計オンラインでは、部門管理はできません。
6 総勘定元帳の一括出力ができない
総勘定元帳の画面では、科目を選択するようになっています。
科目を選択すれば元帳が表示され、[帳簿ダウンロード]からPDFファイルを作成できるのですが、一括出力は見当たりません。
7 表をCSV出力(Excelで活用)できない
数少ない各種表は、PDFでダウンロードできますが、CSV出力ができず、Excelで加工もできません。
8 直接取込は使えない
弥生会計オンラインでも直接取込は使えるようになりました。
が、Macでは、このように使えません・・・。
「Macで使える」とはいえないでしょう。
連携サービスを使っての取込はできます。
私がiPhoneで愛用しているMoneyTreeも連携できるのでうれしいところです。
が、科目の推測が甘く、他のクラウド会計ソフトよりも劣ります。
また、10件ずつ登録しなければいけないので、取引が多いと大変です。
(これはクラウド会計ソフト全般に言えますが)
まだまだありますが、ようは、「Macで弥生会計を使いたいなら、弥生会計オンラインはすすめない」ということになります。
税理士(会計事務所)との連携のために作っているような感もあり、中途半端です。
会計ソフト(インストール型・クラウド型双方)は、税理士(会計事務所)とユーザーの間で立ち位置が不透明なため使いにくいソフトができあがってしまっています。
税理士を巻き込んで(頼って)普及させようとせずに、ユーザーだけを見て使いやすく役に立つソフトを作ってくれることを望んでいるところです。
最先端のソフトやサービス(Googleなど)から、使い勝手もデザインも数段遅れていても通用するという現状が問題なのでしょうが。
このできでゲームソフトやアプリだったらめちゃくちゃたたかれると思います。。。
Windows+Parallels Desktop+弥生会計を使う方法
Macで弥生会計を使いたいなら、弥生会計オンラインではなく、Windows+Parallels Desktop+弥生会計をおすすめします。
Windowsの他のソフトも使うことも可能です。
Excelは、Windows版のほうが断然使いやすためWindows版、WordはMac版、パワポはMacのKeynoteを使っています。
【関連記事】Windows版とほぼ同等の機能・ショートカット!Mac版Excel2016プレビュー版を試してみた
リンク
【関連記事】MacでWindows版Excelを使う場合のキー操作・ショートカットキーの違いと注意すべき7つのポイント
リンク
Windows+Parallels Desktop+弥生会計をやるのは、
・Windows
・Parallels Desktop
が必要です。
Windows10が、15,000円弱、Parallels Desktopが8,000円ほどかかります。
が、Mac1台ですみ、Windowsのソフトが必須な方でもMacを使えるようにするための投資です。
私はこのおかげで、2010年からMacだけで仕事をすることができています。
Parallels Desktopの入れ方は、こちらの記事を参考にしていただければ。
【関連記事】かんたんに使えるようになります!MacでWindowsを使うまでの手順
リンク
このParallels Desktopは仮想化ソフトといわれ、Mac上で、Windowsを動かすために必須です。
他にFusionというソフトもありますが、どっちもどっちで、バージョンによってできのよしあしがあります。
ブートキャンプといわれるMac標準機能でも、Windowsをインストールし、使えるようになりますが、Windowsを使うときに再起動、Macを使うときに再起動しなければいけません。
考慮外です。
Parallels Desktopは、公式サイトでは、ダウンロード版が8,500円。
(Home版で大丈夫です)
無料お試しもできますので、まず試してみましょう。
公式サイト
Amazonでは、パッケージ版が7,417円で売っています。
最初は、パッケージ版を買ってあとはアップグレード(5,300円)していけばいいかと思います。
私も、MacのOSがかわるたび(1年ごと)にParallels Desktopをアップグレードしています。
Macを使いたい、けど弥生会計も使わなければいけないという方は、Windows+Parallels Desktop+弥生会計がおすすめです。
MacでWindowsを使っても遜色ありません。
データも共通で使えます。
(私はMac側でDropboxを入れて、そこにWindows側のファイルも入れています。Windows側からMac側のDropboxを参照可能です)
注意すべき点は
・Macの容量を50GBほど使うので、Macの容量は多めに
・Macの性能も求められる。今のMacBookPro Retina、MacBookAirなら大丈夫。MacBookはやや厳しめ
・電源の消費はどうしても多くなる
・Macを操作しているとき、Windowsを操作しているときでキーが異なる場合もある→直に慣れます
・サポートに「MacでWindows使っていて・・」といってしまうと嫌われ、拒否される→理屈的にはWindowsそのものなので問題ないのですが、大人はすぐMacのせいにします。。
といったところです。
【関連記事】WindowsユーザーがMacデビューするときに参考にしてほしい情報まとめ
リンク
【関連記事】Macで弥生会計は使えるか?
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土日に、当ブログのサーバーを変更しました。
重くなっていて、何をやってもダメでしたので・・・。
さくらインターネットからwpXへ変更しています。
変更方法は、記事にする予定です。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
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