食事を経費に落とすには、証拠になるレシート(領収書)と理由が必要です。
考え方についてまとめてみました。
※Peterにて DSC-RX100M3
食事は、交際費?会議費?福利厚生費?
食事が経費になると、原則、次のいずれかで処理します。
交際費
得意先、仕入れ先など仕事に関係ある人との食事をいいます。
いわゆる接待です。
接待も経費としても認められます。
法人(ひとり社長)の場合は、無制限に落とせるわけではありません。
原則、年度で800万円までが経費になります。
(飲食費の50%とどちらが多い方が限度です)
ただ、800万円もひとり社長が使うのは大変ですので実質的にはすべて経費に落ちると考えられます。
個人事業主(フリーランス)には交際費の規定はありません。
金額に限度はないのです。
ただ、どちらの場合も金額が多いと、「何に使っているんだろう?」と税務調査の際に税務署から調べられる場合があります。
会議費
交際目的ではなく、打ち合わせとしての食事は、会議費です。
どのくらいまでが会議費で、どのくらいからが交際費という明確な基準はありませんが、夜居酒屋でそれなりに飲んで会議費というのは厳しいでしょう。
以前は、交際費の10%が税金の対象となっていました。
そのため交際費と会議費の区別には慎重になる必要がありましたが、今は、前述のとおり交際費が実質制限なしなので、それほど気にしなくても大丈夫です。
・ランチを兼ねた打ち合わせ
・カフェでの打ち合わせ
などは、会議費として考えてもかまいません。
経費は自分で判断するものです。
打ち合わせ、会議と判断すれば会議費、接待と判断するなら交際費にしましょう。
福利厚生費
福利厚生費としての食事は、従業員に対しての慰労会、打ち上げ、忘年会、新年会、歓送迎会などがあります。
人を雇っていない場合は、福利厚生という概念がありません。
というよりも、明確な基準もなく、ひとりで事業を行うということに、法律が追いついてきていない部分もあります。
ただ、ひとりビジネスをやっていて福利厚生費があると、怪しまれるのは確実です。
家族だけのビジネスでも同様でしょう。
人をひとりでも雇っていれば福利厚生の概念があるというのも変な話ですが、ひとりビジネスでは「福利厚生費」を使わない方が無難です。
食事をしたなら、「会議費」または「交際費」にしておきましょう。
仕事に関係するかで判断
交際費、会議費、福利厚生費にするか以前に、「その食事が仕事に関係しているか」が重要です。
友人と食事をすると経費にならないわけではありません。
その友人との食事が仕事に関係しているかが大事です。
食事を楽しんでいたら仕事に関係なく、経費にならないわけではありません。
友人のように気のあったお客様との食事は、当然経費になります。
(だからこそ、仕事を選ぶことが大事なのです)
夫婦での食事が経費にならないわけではありません。
仕事に関係すると胸を張っていえるなら経費です。
金額が大きければ経費にならないわけではありません。
ランチで5,000円×2で10,000円だったとしても、仕事に関係していればOKなのです。
回数が多すぎるからといって経費にならないわけではありません。
オフィスを持たず外で打ち合わせをするなら回数は増えるものです。
仕事に関係してなかったら、レシート(領収書)があっても意味がありませんし、経費にすべきではありません。
仕事に関係するか
↓
交際費、会議費のどちらで処理するか
という流れです。
ただ、これ以前に、その食事が必要か?を考えましょう。
食事を経費にする以前に考えるべきこと
食事は、1日3回とるもので、なんとなく選んでしまいます。
ただ、お金も時間も使うものです。
食事を経費にする以前に考えるべきことがあります。
トータルの利益・お金を考える
経費にしても、経費にしなくてもお金は出ていきます。
経費にするかどうかは、税金に関わってくるので重要な問題ではありますが、税金を減らせてもお金がなくなってしまっては意味がありません。
トータルの利益・お金を考えましょう。
この場合は、トータルは、ビジネスとプライベートを合わせたものをいいます。
経費にする→ビジネス
経費にしない→プライベート
といっても、ひとりビジネスの場合、財布は同じです。
経費にするものだけを記録・チェックして、経費にしないものは記録・チェックしないのは意味がありません。
ビジネスでもプライベートでも、お金の管理をやっていきましょう。
だからこそ、経費になるからといってレシートだけをもらうのはやってはいけません。
割り勘で5,000円出したのに、4人分の2万円のレシートをもらい経費に入れるのは、ばれないといえばばれないのですが、利益・お金の管理上もやめておきましょう。
本当の利益がわからなくなりますし、お金の管理ともつじつまが合わなくなります。
(それ以前に脱税ですが・・・)
双方のお金の管理は経費になる以前に考えるべきことです。
嫌々行っていないか
会社員だと、嫌々行く食事は多少なりともありますが、お金を出さなくてもいいケースが多いです。
フリーになると、お金を出さなくていい食事は減り、自分で出すケースが増えてきます。
お金を払って嫌な思いをするケースもあるのです。
私はそのような会合に一切出ていませんし、嫌な思いをした会合は「やらないことリスト」に入れて行かないようにしています。
仕事をくれるからといって接待目的で嫌々食事をしていたら、フリーになった意味がありません。
情報をくれる、勉強になるからといっても食事を楽しめなかったら、つらいでしょう。
嫌だけど経費になる食事、楽しくて経費にならない食事のどちらを選ぶかです。
経費以前に、その食事が楽しいか?を考えましょう。
時間を無駄にしていないか
食事には、一定の時間を使います。
どうせ経費になるからといって、食事を増やしていたら時間はなくなってしまうでしょう。
ランチだと60分から120分、夜だともっと長くなり、長く飲めば次の日に疲れも残り、さらに時間を失います(お酒に強ければ別でしょうが)。
「経費になる」と思うとついつい無駄遣いしてしまいがちですが、経費以前に、時間をどう使うかを考えましょう。
まとめ
楽しい食事を経費にできるのがベストです。
そのためには、
・食事を楽しめる人と仕事をする
ことをまず考えましょう。
行ってみたいお店、食べてみたい料理をお互いが選ぶとさらに楽しめます。
ひとりビジネスの特権の1つです。
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ちょっと高いけど3枚組のこれを買いました。
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氷室京介 L’EPILOGUE
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