『料理ができる男は無敵である』。25年料理をしている男が考える料理のメリット

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『料理ができる男は無敵である』という本を読みました。
本当に無敵になるのでしょうか?料理が日課である私の考えを書いてみます。
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※昨日作ったランチ

料理ができる男は無敵??

『料理ができる男は無敵である』の著者は、男性料理研究家の福本陽子さんです。
男性向け料理教室「メンズキッチン」を運営されています。

本書では、

「男の料理」が人生を変えること、料理が仕事のスキルを高めてくれること、そして「男の料理」が周りを幸せにすることをお伝えします

として、料理のやり方や準備、考え方などについてまとめられていました。

さらには、ビジネス書としてはめずらしく、後半の40ページほどには、カラーでレシピや道具、野菜の切り方などが載っています。
料理をしてみたい、料理をしたことがない方におすすめです。
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私自身、18歳くらいから料理をほぼ毎日やっており、料理のメリットはつくづく感じています。
本書にあるとおり、人生や仕事に大きな影響があり、料理なしでは人生や仕事は考えられません。

料理のデメリットをあえて挙げてみると

まず、料理をすることによるデメリットをあえて考えてみました。

・めんどくさい、時間がかかる

料理は手間がかかります。
外で食べたり、買ってきたり、作ってもらったりすれば手間はかかりません。
家事の分担においても、料理をせずに、片付け・掃除・洗濯をすれば問題ないでしょう。

食材を買う、作る、片付けるなど一定の時間がかかります。
21時に会社を出て、22時に自宅近くの駅に着いて買い物して、22時半から作り始めて・・とやっているとおなかもすき、疲れ果ててしまうでしょう。

・かえってお金がかかる

1人の場合は特に、夫婦だけの場合でも、材料があまってかえってお金がかかることもあります。
食べる分だけを注文できる外食の方が安上がりのケースも多いです。

・うまくできない

外で食べるご飯は、プロが作っているか、機械が作っているかです。
そのレベルの料理を自宅でやることは難しく、かえって気が滅入ってしまいます。

例としてこういったデメリットがありますが、これらを覆すメリットがあるので、私は料理を続け、楽しんでいるのです。

料理をすることによるメリット

料理には次のようなメリットがあります。

・時間管理に役立つ

料理には時間がかかります。
だからこそ時間を作らなければいけません。

自宅兼オフィスなので、私は朝、昼、夜と3食作ることも多いです。
会社員時代も、独立してオフィスを借りていたときも、弁当を持って行ってました。
(働き始めたのは24歳の頃、1997年だったので、弁当男子の先駆けです)

作る時間を確保しなければいけないので、仕事を効率化するクセをつけざるをえません。
残業をせず、今のスキルが身についたのは、料理をしていたからでもあるのです。

会社員時代、以前は遅くまで開いているスーパーも少なく、19時には出て、買い物をして料理をしないとご飯が遅くなってしまいます。
夜ご飯をしっかり作れないと、翌日の朝ご飯や昼ご飯(ランチ)も作れません。
逆算すると残業はできないのです。
残業すると、18時くらいにそのへんで適当に食事をしたり、コンビニですませたりする慣習がありましたが、私は意地でも食べず帰って料理することにこだわっていました。

夜遅くまでスーパーが開いている、コンビニが便利、飲食店が遅くまで開いているというのは、時間管理上よくないことなのです。

そして、料理する時間も効率化が必要です。
日々研究し、効率の良い作り方、順番を身につけてきました。
この考え方は、仕事にも通じます。
これも料理のメリットです。

土日に作り置きできる方も多いのですが私は苦手でやっていません。
その日に食べたいものは変わりますし、食材を見て決めた方が楽だからです。
「今日は何が食べたい」ではなく、「今日はこの食材が手に入ったらこれを作る」と考えた方が、アイデアもわきやすく手間もかかりません。

・お金管理に役立つ

作るとお金がかかるといいますが、決してそうではありません。
工夫次第です。
残った野菜をいためたり、サラダにしたり、料理のパターンを増やせば、食材をうまく使えるようになります。

食材の使い方を工夫しながら、どのくらいかかるかを常に記録するのがオススメです。
外食だと、1食あたり3,000円、5,000円することもありますが(定食屋なら1,000円程度ですが)、スーパーで買い物すると、数日分で3,000円、5,000円ですみます。
この中にはしばらく使う調味料も入りますので、実質的にはもっと安く済んでいるのです。

1人だと月3万5,000円くらい、2人でもこの倍にはなりません。
昼も夜も外食だとこの範囲におさめるのは大変です。

仮に同じ金額だとしても、料理をした方がおいしくなります。
外食では、食材が古かったり、冷凍物を使っていたりするからです。
仮においしかったとしても、怪しいおいしさがあります。
いまや油や調味料でいくらでもみかけのおいしさは出せるのです。
健康にいいはずはありません。

料理をしていると、原価(材料費)がわかりますので、この店は高すぎる、この店は安すぎるというのもわかります。
金銭感覚が身につくのです。

ちなみに冒頭の写真の原価は、
・アボカド 198円
・まぐろ 908円→半額454円
・大豆もやし 98円→半分使ったので49円(残りは晩ご飯で)
・トマト 換算して100円くらい
・レタス 換算して30円くらい
・にんじん 換算して50円くらい
・あさり 528円→半額264円→半分使ったので132円(残りは晩ご飯で)
・その他、米、みそなど
で、1,013円。

・あさりの砂抜き、お米を土鍋で炊くのは事前にやり、アサリと水を鍋にかける
・アボカド、まぐろをのせてしょうゆとわさび
・大豆もやしはレンジのあと水で洗い、トマト、レタスは洗って切り、にんじんは洗ってスパイラルカッターで切り、ごま油とアルル塩で和える
・鍋に味噌を溶かして、味噌汁に
所要時間は20分弱。

ブログ用にやや張り切ったのでちょっと高くなりました・・・。
ただ、この値段で外では食べることはできません。
食材、米、調味料もいいものを使っています。
(見た目は外食に劣りますが)
この日の朝はパン(換算して200円くらい)、夜は、親子丼と昼の残りで、300円くらいなので、昨日1日は1,500円くらいです。

料理をすると安く済むというよりも、料理をすると同じ金額でよりよい食事ができるといえます。
お金の管理はやはり大事です。

料理して自宅で食べると、待たされる、対応、料理の当たり外れなどといった外食時のストレスもありません。
そのストレスのなさをお金で買っているとも考えられます。

作る楽しさで食べる楽しさも2倍以上に

料理はなかなかうまくいきません。
うまくできなくても見かけが悪くても、気にしないようにしましょう。
(私もいまだにみかけはうまくいきません。。。)

希望の食材がないこともありますし、本のレシピ通りに作ろうとしても調味料がなかったり材料がなかったりします。
カレーを作るときに、豚肉があれば豚肉で、鶏肉があれば鶏肉で、挽肉があれば挽肉で作る柔軟性があると楽ですが、これを「牛肉でなきゃ」とやると、つらいです。

あるものでなんとかする、組み合わせの妙を楽しむ、臨機応変に対応するといったことも仕事に役立っています。

本書では、料理を作る楽しさを、プラモデルにたとえていました。
まさにそのとおりだと思います。
プラモデルを作ると、そのロボット(モビルスーツ)のしくみがわかり、こうやって飛んでいるのか、こうやって関節が動くのか・・と思って作品を見直すと感慨深いです。

料理も同じで、作っていると食べる楽しさが倍以上になります。
・どうやって焼いたらこうなるんだろう
・この食材はどこで手に入れているんだろう
・この調味料は何が入ってるんだろう
と食べるときにも考えるのが楽しいです。

仕事でも逆側を経験するとより深まります。
・本を読むだけではなく、本を書く
・情報を収集するだけではなく、発信する
・セミナーに出るだけではなく、セミナーをやる

こういった考え方をするのは、私が料理を作って、食べる側と作る側を経験しているからでもあるのです。

そもそも、仕事はつくるものですので、料理は最高のメタファー(たとえからの学び)になります。

作るだけではなく、料理アイテムをそろえるのも楽しいです。
(ITが好き、ガジェットが好きというものを料理好きは共通するものがあります)
【関連記事】スロージューサー、土鍋、ストウブ、しょうゆ、お箸など。よりおいしくなる2014年に買った料理アイテム10 |EX-IT
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料理はぜひおすすめしたいと思っています。
・こだわりすぎない
・食材から料理を考える(レシピに頼りすぎない)
・時間を確保する(仕事を効率化する)
に念頭にやってみましょう。

具体的な料理のはじめ方は本書を参考に。





【編集後記】

『ひとり税理士の仕事術』の重版が決まり、おかげさまで4刷りとなりました。
お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます!
内緒にしていたことも多いので、あまり売れると困るのですが(笑)

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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