仕事の数字を見るのは、リスクヘッジになります。
できるだけ早く、そして深く見るようにしましょう。
※お台場海浜公園にて α7
ひとりしごとのリスク
ひとりで仕事をするリスクは非常に大きいです。
こんなことなら、勤めていたときのほうが楽かも・・・と何度も思ったことがあります。
・いつ仕事が途絶えるかわからない
・仕事が来なくなるかもしれない
・大きな出費があったらどうしよう
・体を壊したらどうしよう
・心を壊したらどうしよう
・今の仕事が嫌になったらどうしよう
・AI、ITに仕事を奪われたらどうしよう
そして、
・お金がつきたらどうしよう
とリスクは盛りだくさんです。
リスクヘッジ、リスクを軽減することは欠かせません。
仕事の数はリスクヘッジ?
そのリスクヘッジの1つに、仕事をたくさんこなすことがあります。
仕事の数が多ければ多いほど、
・お金はひとまず回る
・安心する
・1つの仕事がなくなっても別の仕事がある
・仕事をしていればリスクを考えなくてもいい、不安を感じなくていい
となるでしょう。
ただ、根本的な解決になりません。
仕事に逃げているだけです。
私も独立当初に、陥りかけました。
数を増やしたって、リスクはあります。
時間がなくなる分、リスクはむしろ大きいです。
お金だって、薄利多売でやっていては、それほど残りませんし、一時期がっつり稼いでおこうと思っても、ひとりでやる仕事量には限界があります。
私にとって仕事の数ではなく、仕事の数字がリスクヘッジです。
だからこそ数字を見ることをオススメしています。
仕事の数字はリスクヘッジ
ここ数日、起業とお金というテーマで別々の取材を3つ受けました。
取材的には、「起業したら自由です。ガンガン稼ぎましょう!」のほうが面白いんでしょうが、そんなことは言えません。
(そういうタイプでないことはわかって依頼していただいているのでありがたいことです)
面白みはないけど、「数字を見ましょう」というしかないのです。
私自身、独立して10年になろうとする今も、やはり怖くて不安はつきません。
だからこそ数字をできるだけ早く(リアルタイム)深く見るようにしています。
昨日は、2月1日。
毎月1日は、前月の数字を取りまとめて見るに日にしていますので、1月の数字を見ました。
数字を見たって売上は上がりません。ただ、リスクヘッジにはなります。
私が見ているのは、こんな数字です。
(数字は架空です)
○前月比較 ①
・預金残高
・その他の資産
・負債(カード等)
・売上
・経費
・家計
ひとりだと家計もビジネスも一体です。
トータルで管理してバランスをとることこそ意味があります。
バランスが必要なのは時間だけではなく、お金もです。
節税にもその両方が欠かせません。
資産にはたいしたものはありませんが、将来の備えとしての個人型確定拠出年金や小規模企業共済があります。
預金残高が増えているかもシンプルかつ大事なものです。
今回は、前年に比べ12%増えていたので、まずまずでした。
売上は23%アップ。ただ、経費が増え、利益はマイナス、前年よりも下がっています・・。
売上は、新たな柱を作りました。
今年は減らす仕事を決めているので、その分柱を作ったわけです。
経費は、
・税金の支払が増えた
・投資した(IT、セミナー、コンサルティング)
・名古屋セミナー(東京よりも利益率は下がる。ただ面白いのでよし)
・役員報酬、社宅家賃が昨年より増
などといった理由で、ネガティブなものはありません。
ただ、家計部門のゲームは買いすぎでした・・・。
(まあ、クリアしたゲームを売っているので補てんもしていますが)
○売上の割合③
私が重要視しているのは、売上の割合。
税理士、コンサルティング、セミナー、出版、ブログ、コンテンツなど、売上の柱ごとの割合を見ています。
1月は、税理士部門がやや多かったです。
問題なのは出版売上。
その性格上、印税が入ってこないと売上にならず1月は0に等しいです。
ただ、これはこれで意味がある売上なので、今後も取り組んでいきます。
○推移
・お金②
・入金、支払のバランス②
・売上高④
月別の動きを3年でみています。
(入金支払のバランスは1年)
資産、負債、売上、経費などは、年ごとに独立した2007年から10年並べて見ていますが、グラフでぱっと見る分として3年で作っているだけです。
○移動年計⑤
移動年計で数字を見ています。
長期の傾向を見ることができる数字です。
順調に上がってきました。
負荷をかけすぎず、時間を重視しつつ、この数字をゆるやかに上げていく(自然に上がっていく)のを目指しています。
人によって事業によって見るべき数字は違いますので、見たい数字を定点観測すれば十分です。
問題はそのしくみをどう作るか。
クラウド会計ソフトのfreeeを入れるのも手です。
(楽ではありませんが、従来の会計ソフトよりすんなり入れます)
私は、Excelを主体として、
・現金、カード払い、Suicaで払ったものは毎朝入力。
・預金、Amazon、Suica(交通費)など連動させておいてデータを加工して毎月1日にとりまとめ
・売上は、確定した時点で日々入力
とやっており、かつ、預金残高・カード利用残高はMoneytreeに連動させ、iPhoneで日々チェックしています。
「そんなん税理士だからやってんじゃないの?できるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、税理士以前にもこういうことはやっていました。
24歳ではじめて公務員として勤めたとき、お金が不安で、日々Excelに入力し始めたのが最初です。
最初は、財布の現金残高を入れていただけで、そのうち預金残高の記録し、徐々にやることを増やしていきました。
そのせいか貯金もある程度でき、そのおかげもあって公務員をやめる決断ができたのです。
数字が苦手だからこそ、自分で数字を作って見てみましょう。
作ってもらった数字では頭に入りませんし、自分がほしい数字は自分にしか作れません。
数字を作るのが税理士の仕事の1つですが、私はもうその仕事をやらないようにしています。
やはり自分でやらないと数字は身につかないからです。
ただ、最初だけ作ってそれを教えることや、数字の作り方を教えることは単発で承っています。
(ビットコイン支払に対応しました)
ひとりなら、自分の数字を作って日々(毎月)見ることは不可能ではありません。
なおかつリスクヘッジになり、今後の方向性も見えてきます。
1年分をまとめて3月15日、しかも作ってもらうのは逆にリスクです。
2017年はすでにはじまって1ヶ月。
早々に追いつきましょう。
法人(ひとり社長)向けですが、フリーランスでも使える部分がほとんどです。
昨日は新しい企画の打ち合わせ。
仕事内容はもちろん、最初の依頼のメールに感激して、即会うことになりました。
大好物な内容なので、これから楽しみです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
とある出版社の方と打ち合わせ
バスで台場駅下車
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