売上をあげても、仕事をしても、入金がないと意味がありません。
ひとりでビジネスをする場合、より重要で、かつきちんと管理しなければいけません。
入金、お金を受け取り方についてまとめてみました。
入金の証拠が必要
売り上げた、仕事をしただけではお金が入ってきません。
給料でもらっていた時代とは違い、自分で請求して入金してもらう必要があります。
自分が経費にするときは、証拠が必要です。
領収書、レシート、請求書、振込履歴などが証拠となります。
逆に、自分が売ってお金を受け取るときには、証拠をつくって、お客様に渡さなければいけません。
・どうやって入金してもらうか
・どうやって証拠をつくるか
をスマートにやっていく必要があるのです。
店頭で販売する仕事なら、わかりやすく、
・現金、カード、Suicaなどで入金してもらい、
・レシートを出す
という流れですが、通常の仕事は、レシートを出すレジがありません。
なんらかのものをつくらなければいけません。
3つの入金方法と証拠
主な入金方法としては、現金、振込、カードがあります。
それぞれについて、証拠をどうやってつくるかを見ていきましょう。
1 現金で受け取る場合
現金で受け取るのは極力さけたいものです。
その理由は、
・おつりを出さなければいけない場合がある
・なまなましい
・やりとりの手間がある
・記録されない
・支払う側にも現金準備の手間がある
・セミナーやコンサルの場合、その場での現金支払いだと、キャンセルしたときのリスクが大きい
そして、
・魔が差す
というものです。
「ん?この現金っていれなくてもいいじゃ・・・」と思うこともなくはありません。
私自身、独立当初、「あぶない、あぶない」と思ったことがあります。
もちろんごまかしてませんが、現金売上をごまかす心境がわかったのです。
こちらが現金で支払う場合も、「これって売上にいれてるのかな」と思ってしまいます。
もし、現金で受け取る場合は、そのまま全額をATMに入れてしまいましょう。
現金の場合の証拠は、領収書です。
相手が経費に落とす、落とさない関係なく出すべきでしょう。
市販の領収書を使う方法もありますが、PCでつくることもできます。
こういったサイトを使うのも便利です。
領収書.net
ただ、手間がかかることは事実ですので、領収書の手間をなくすためにも現金支払いはやめましょう。
2 振込で受け取る場合
口座に振り込んでもらうのが最も主流です。
・請求書を発行して、振り込んでもらう
・メールで通知して、振り込んでもらう
・Webで申し込みをしてもらって、振り込んでもらう
といったパターンがあります。
タイミングとしては、
・事前に振り込んでもらう
・末締め翌末日に振り込んでもらう
・仕事が終わったら請求して振り込んでもらう
といったパターンがあります。
継続的な業務であれば、月に1回発行日を決めてまとめて発行し、単発なら、お申し込み後から実施日までに振り込んでもらうのがいいでしょう。
私の場合、税務顧問は月1回、月初に請求し、月末に振り込んでいただき、セミナー・コンサルはお申し込み後3営業日までに振り込んでいただいています。
(継続課金なら口座振替という方法もあります)
請求書を発行するなら、Webで登録すれば郵送してくれる(1通180円)のMisoca(みそか)
を使うと便利です。
セミナー、コンサルに使うなら、自動配信システムを使うと、申し込み→入金案内と自動的にやってくれます。
本来はメルマガ発行システムです。
私はここを使っています。
ステップメール配信ASP「オートビズ」
ひとりでやるからこそ、お金が多少かかっても事務効率は上げておくべきです。
人を雇うのと比べると断然安くすみます。
振込の場合の証拠は、振込履歴です。
振り込むと、通帳・ネットバンクに記録が残りますので、その証拠と請求書・Web通知・メールなどを合わせて証拠とします。
ただ、「領収書をください」といわれると、出さざるを得ません。
「振込履歴をもって領収書にかえさせていただきます」と一文をいれておくのもいいでしょう。
3 カード決済で受け取る場合
カード決済で受け取る方法も準備しておきましょう。
特に、ネットで申し込みを受けるセミナー、コンサルをやる方は必須です。
カード決済というと、クレジットカード会社と契約して、高い手数料をとられて・・と思うかもしれませんが、今は便利なサービスがあります。
ずっと以前から使っていたのは、Paypal。
https://www.paypal.jp/jp/home/
手軽なのですが、手数料が売上の3.6%+40円かかります。
売上が54,000円だと結構大きく、カード手数料はこちらが持つというのが主流であるので、手数料がかかるのはさけたいものです。
決済後は、Paypalの残高に加算され、口座に移す必要があります。
このときの手数料は、原則として(金融機関によってはかわることも)、移す金額が5万円以上なら無料、5万円未満なら250円です。
今、使っているのは、SPIKEです。
https://spike.cc/
よりかんたんな操作で、決済手数料はフリープランなら、なんと無料です。
次のような注意点があります。
・決済手数料は月100万円まで無料で、超過分は、4%+30円とPaypalよりも高くなります。
2016/09/05追記:2016年4月からは、無料の範囲が月10万円までになりました(それ以上は3.9%+30円)。
その他、引き出し時に500円+税がかかります。
・ただし、決済1回あたりの限度額は10万円です。
・口座へ移す手数料は1回につき500円です。毎月4日までに手続きすれば、その月の末日に振り込まれます。
※追記:末日までに手続きで翌月末日振込になりました。
・VISAしか使えません(JCBは不可)
どちらを使うにしても、現金化するのには時間がかかりますが、お客様の利便性とカード払いのメリット(ポイント)を考えると、導入を検討する価値はあります。
振込とカード払いの割合は、だいたい半々くらいです。
PaypalやSPIKEの信頼性はどうか?というと100%安全とはいえませんので、お金を口座に随時移しておくべきでしょう。
カード決済の場合の証拠は、Webやメールでの通知と決済確認メール・カード決済通知です。
なお、カード決済には、スマホ、タブレットで決済できるしくみもあります。
ただ、その場で決済してもらうため現金同様手間がかかるので、私は使っていません。
【関連記事】Squareを使ってみました!ーースマホ・タブレットで売上をカード決済ーー | EX-IT
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入金に関して気をつけるべき7つのこと
入金に関しては次のようなことを気をつけましょう。
1 料金明示
可能な限り、料金を事前に明示しておきましょう。
これが事前決済にもつながります。
2 事前決済
単発の仕事、はじめての取引であれば特に事前決済をすべきです。
いいかえると、「お金をいただいてから仕事をする」ことを心がけましょう。
人、モノ、お金の資源がとぼしいフリーランス、ひとり社長だからこそより重要なことです。
3 振込手数料
地域や慣習によるかもしれませんが、振込手数料は負担していただきましょう。
「恐れ入りますが、振込手数料をご負担いただきますようお願いいたします」との文言を請求書やWeb申し込みページに入れておくのも1つの手です。
振込手数料が差し引かれると、その金額うんぬんより経理がめんどくさくなります。
108,000円の入金なら、預金108,000/売掛金108,000となりますが、振込手数料648円を引かれていると、
預金 107,352/ 売掛金 107,352
となり、売上の金額と合いません。
支払手数料 648/売掛金 648
という処理も必要で手間が増えるのです。
※預金 107,352/売掛金 108,000
支払手数料 648
という入れ方もあります。
4 入金チェック
入金チェックはかならずやり、もし期限までに入金がなければ必ず催促すべきです。
正直、催促はやりにくいのですが、毅然としてやりましょう。
入金チェックがしやすいネットバンクにすることは必須です。
フリーランス(個人)なら、無料で使えます。
(屋号を使うと法人扱いでネットバンク手数料がかかる場合は、屋号なしの氏名でつくりましょう)
法人なら、ゆうちょ、やネット専業銀行(楽天、住信SBIネット、ジャパンネットなど)が利用手数料無料(振込手数料はかかる)でネットバンクを使えます。
【関連記事】法人でネットバンクを使うなら、無料のゆうちょ銀行がおすすめ! | EX-IT
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メガバンクを使う意味はありません。
5 入金のお礼
入金を確認したら、確認及びお礼のメールを送りましょう。
継続課金の場合は、判断が難しいのですが、単発の場合は必ず送るべきです。
6 経理
入金があったときには経理しなければいけません。
おすすめの方法は、
「預金は月に1回、売上、現金はその都度」
です。
預金は記録されていますので、入金確認して月に1回経理(ネットバンクの取り込み、通帳の入力など)すれば大丈夫です。
現金受取の場合はその都度チェックします。
売上もその都度たてていきましょう。
「その都度」というのは、私の場合、翌朝の経理のときです。
朝に前日の経理を必ずやるルールにしていますので、そのときの前日たった売上も入れます。
たとえば、3/29のセミナーの売上なら、
3/29 売掛金 27,000 セミナー収入 27,000
という感じです。
前金で受け取ろうが、後払いで受け取ろうが、売上の日は、その仕事をする日にしています。
(継続顧問の場合は、毎月1日)
セミナー、コンサルの日の朝に、その売上を確認し、「今日の仕事は○○円いただいている(いただく」と強く意識するためです。
7 請求しない売上も増やしていく
請求する売上が多い方は、請求しない売上も増やしていくことを心がけると売上のバランスもとれます。
たとえば、記事執筆、出版、ブログ収入といった売上は請求していません。
先方から、明細とともに振り込まれてくるだけです。
直接請求しお金をいただく仕事と、こういった仕事は、お金を受け取る感覚が違います。
異なる感覚のお金を受け取るようにしておくと、いいトレーニングにもなるのです。
ひとりでビジネスをしていく以上、お金を受け取るプレッシャーとうまくつきあっていく必要があります。
プレッシャーがまったくなく、もらって当然と思っていてもダメですし、プレッシャーにおしつぶされてもダメなので、日々バランスをとっていかなければいけません。
昨日、自宅兼オフィスのWi-Fiを新調しました。
かなり速くなり、もっと早くやっておけば・・と。
近々記事にします。
お昼前後にそのセットアップをし、その後確定申告コンサルティングのお客様。
無事提出まで完了しました。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
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■著書
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