190kmを自転車で。佐渡トライアスロンのバイクはどのくらいの坂?

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15時間16分50秒で完走した佐渡トライアスロン2015(スイム3.8km、バイク190km、ラン42.2km)。
190kmのバイクレポート編です。
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佐渡のバイクコース、五島、洞爺湖(2014)、宮島、富山との比較

「佐渡のバイクコースはどのくらいの坂があるのか」

レース前からそこに興味がありました。
「それほどでもない」
「かなりきつい坂がある」
「Z坂と小木の坂がつらい」
など、様々な情報があり、結論としては、

「坂はそれほどたいしたことなかった」
です。

ただし、過去に出た激坂レースやヤビツ峠に比べてという話ではあります。

佐渡はこんな感じです。
大きな山は2つ。
前半の60kmすぎのZ坂と大野亀。
そして
後半の160kmすぎの小木(地名)の坂ともう一山。
小木の坂は、厳密には2段階登り、下ってからもう一山が来ます。
3つあると思っていてもいいでしょう。
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EX IT SS 7

これまででたレースで最もきつかったのは、宮島トライアスロン。
55kmの距離ですが、登りは半端ないです。
佐渡が最大140mくらいまで登るに対し、宮島は750mほどまで登ります。
EX IT SS 2

7月に出た富山。ここもかなり登ります。500mほど。
EX IT SS 1

練習に使うヤビツ峠。750mほどまで登ります。
EX IT SS

ロング(バイク180km)だと、五島。
佐渡よりもずっと坂が続きます。
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洞爺湖(アイアンマンジャパン2014。2015はもっときつくなりました)だと、こんな感じ。佐渡よりも長い坂と急な坂があります。
EX IT SS 6

こういったところを経験していれば、佐渡の坂はそれほど大変ではないかと思います。
ただし、「坂は」です。
・10km長い190km
・平坦区間が退屈
・景色がさほど変わらない(2015年は12時頃から雨が降り余計に殺風景でした)
・交通規制がなく、車に気を使う。下りもコース幅をめいっぱい使えず左側車線のみ
・1周回るコースなので仲間とは会えない(スタート直後に羅王に抜かれて以来誰とも会っていません・・・)
といったものが佐渡を苦しくしています。

190kmバイクレポート

いきなり凡ミス

バイクをスタートして、40km地点くらいまでは、ゆるやかなアップダウンが連続で続きます。

いきなり凡ミスが発覚。
バイクの前方に付けているボトルの位置がやけに動きます。
よくみると、ボトルの固定を忘れていました。
DHバーにはさみこまれているだけで、下り坂では、ボトルが前に移動してしまいます。
すぐに落ちるわけではないのですが、落ち着きません。

40km地点のエイドで、テープをもらって、ぐるぐる巻きで固定しました。
チェックもれには気をつけましょう。

Z坂・大野亀

今回、30kmごとに休憩を取るという策を講じましたが、結果的にこれは失敗で、余計に疲れました。
テンションを切らさずにひたすらこいだ方がいいかもしれません。

40kmから60kmくらいまでは平坦。
ここで稼がなければ・・と力んだのがまた失敗でした。

60kmすぎのZ坂は、たいした傾斜ではなく長さもそれほどではないです。
ただ、道が狭く、注意しなければいけません。
車もとおるからです。
知人はここで落車し、鎖骨骨折となり、チームメイトのみよっしーも落車しました。
道路はここしかなく、完全に交通規制をすると生活に支障があるかと思いますが、現にこういった事故もありますし難しいものです。

Z坂を過ぎると、大野亀(亀のこうらのような岩がある)の坂。
これは、コース逆側からの写真です。
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坂が終わると、もうちょっとアップダウンが続き、その後は平坦区間が、続きます。
ここが意外とつらいです。
私は平地のこぎ方がまずいようで、太ももが痛みました。
90km地点で、かなりのダメージ。
「こりゃまずい」とストレッチをして、アミノ酸を飲んでMag-ONを飲んで、90km→120km区間はややスピードを落として回転数を上げて、回復させました。
ただ、この期間のロスは大きかったです。

途中、105km地点の関門は13:30。通過したのが13:00だったので、結構余裕はありません。
あと85kmを3時間半で進む必要があります。
バイクゴールの制限時間は16時半ですが、ぎりぎりに着くと、ランを5時間でクリアしなければいけなくなるので、せめて16時にはバイクを終え、ランの持ち時間を5時間半にしたいと思っていました。

眠気対策

80km地点、12時くらいから雨が降り続き、下り坂で神経を使い、雨に打たれてちょっとずつへこんできます。
雨だと涼しくていいと思っていたのですが、気温も低かったので、モチベーションもさがりぎみです。

毎度悩まされる眠気は、今回それほどありませんでした。
眠くなったときに、カフェイン入りのジェルを投入したからです。
(五島では持っていませんでした)
その他、佐渡ではエイドにコーラがあります。
眠気防止のために、今回は早期から投入しました。

いつもはやっていたレース前のカフェイン断ちもやっていません。
レース前にカフェインを断っておくとレース中のカフェインが効きやすくなるという説があるのですが、これをやるから眠くなるのかもしれないと思い、やめてみました。
レース中も後半までカフェインをとらないほうがいいという説があります。
これも今回やっていません。
断つとか効き目をよくするとか考えずに、普通にとるのが一番かもしれないです。

スイムのときに、波酔いを防ぐため酔い止めを飲んでいたのですが、これも最近やめています。
酔い止めは、眠気を引き起こす可能性があるからです。

お米も血糖値を急激に上げ、眠気を引き起こす原因となり得るため、とらないようにしています。

さらに、今回は、ドリンク剤の眠眠打破を持っていました。
いざというときに飲もうと思っていましたが、強すぎる効果とその後の反動(ランのときに疲れ果てる)が怖くて、結局飲んでいません。
普段、一度飲んでおけばよかったなと反省しています。

心配していた信号待ち

事前の説明会では、「車両規制はしない、交通ルールは守るように」との説明が。
信号がある地点では、とまる必要があると思っていましたが、そんなことはなく、信号のところは、警察の方が誘導して車をとめてくれていました。
いらぬ心配だったわけです。

両津港を抜けて、しばらく平坦な道を進みます。
160kmすぎの小木の坂にむけて体力温存といきたいところですが、時間もないため、全力でこぎました。

3段階ある小木の坂

160kmすぎにいよいよ小木の坂にいどみます。
時間の関係もあり、ここは下見をしていませんでした。

ホテルのある両津港からは、Z坂まで往復70kmくらい、小木の坂までは往復80kmくらい。
両方を見ると、往復150kmくらいを車で走る必要があります。
現実的には、どちらかの下見にならざるをえません。
私たちは、Z坂を選びましたが、下見なら小木の方を見ておいた方がいいです。

Z坂は遠くから見るとたしかに圧倒されますが、坂はよりたいしたことはなく、壮大な景色で気が紛れ、レース前半なので元気もあります。
小木の坂は160kmという地点。しかも直前の平坦区間である意味疲れています。
1段階登って、終わったと思ったら長めの坂をさらに登って、いったん下ってまた坂という3段構えです。
(倒したと思ったボスがよみがえってしまうという感覚です)
この情報を、事前にネットでつかんでいたので、助かりました。

3段構えが終わってもそこそこアップダウンがあるので気を抜かずに行きましょう。

バイクを終えてランへ

バイクが終わりに近づきます。
180kmに10km足した190km。
「10kmくらい誤差だろう」と思っていましたが、そうではなく、つかれはてたときの10kmはつらく、制限時間ぎりぎりの私はさらに重くのしかかりました。

バイクからランへの切り替えをスムーズにするために、どうするかをシミュレートしはじめます。

バイクは結局、8時間36分47秒。881人中853位なのでもう最後の方です。。。
バイクはそこそこのスペックにしていますし、何が遅いのかは不明ですが、直前にセッティングを変えてもらったのが悪かったかもしれません。
ただ、それよりも私のモチベーションダウンが敗因だと思っています。
もともと、長い距離は苦手で、集中力が持ちません。
(長時間労働も苦手です・・)
だからこそウルトラマラソン(100km)も出ないようにしました。
今年の6月にも、180kmのバイクを含めたロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)に出ています。

平地がやや多いコース設定も、集中力ダウンにつながり、平地が遅いこととあいまってこういった結果でした。
(6月の五島は、648人中558位でした)
ロングは年1回にするか、もう引退かなぁと思っています。

バイクゴールしたのは16時12分頃。ランスタートは16時15分くらいでした。

190kmのバイクを凡人はどう攻略したか

最後の方ですがなんとかバイク190kmを走りきりました。
その私が、190kmをどう走ればいいかについてあえて書いてみます。
凡人が書いたものの方が役に立つ可能性あるからです。

ランに負担がない走り

バイクで考えているのは、ただ1つ「ランに負担を残さない」ことです。
(今回はやや負担がありましたが)

バイクで思いっきりこいでタイムが上がってもランで撃沈したら意味がありません。
(ランが相対的に得意なこともありますが)

バイクで出し切ってランは惰性で・・というパターンもあるかと思いますが、私はランまで温存しておきたいと思っています。
そうはいってもバイクで時間切れになってはしかたありませんが。
(アイアンマンジャパン2014でもバイクの制限時間3分前でした)

エイドはゆっくり

タイムを縮めたいのですがエイドはあえてゆっくりとります。
慌ててスピードを落とさずボトルをとろうと思うとかえって焦りますし、落として迷惑をかける可能性もあります。

ゴミを捨てない・お礼をいう

同じくタイムを縮めたい一方でやっているマイルールとして、「ゴミを捨てない」、「おれいをいう」ということをやっています。
これでタイムを稼いでもそれほどではないですし、むしろ守りたいことだからです。

【関連記事】「ゴミを捨てない」「お礼をいう」「ハイタッチする」。感謝を示すためのトライアスロン・マラソンでのマイルール |EX-IT
リンク

今回、佐渡は、ルール上、「ゴミ捨て禁止。タイムペナルティーもある」がありました。
今まで出てきたトライアスロンで、はじめて目にしましたが、これはルール化してもいいかと思います。
レース中にゴミがかなりちらかっていますし、それをボランティアをやってくれている子供が拾い集めている光景を見ることも多いです。

装備でおぎなう

遅い以上、やれることはいろいろやっています。
バイク、装備にこだわり、トレーニングやレッスンも活用しましょう。
それでも遅いのでへこんでいますが・・。

今回、さらに、すね毛も剃ってみました。
こうすると空気抵抗が8%減るという話もあります。
効果があったかどうかは謎ですが・・。ただ、8%がなかったら完走できてなかったと考えるとできることはやっておいた方がいいかもしれません。
これを使ってみました。

おしりが痛くならないようにする方法

おしりや背中が痛くならないように、同じ姿勢でいないようにしています。
ときどき立ちこぎしたり、座り位置を変えたりするとだいぶ楽です。

おしりについては、乗り方を工夫する(位置を変える、どしんと座らない)と痛くなくなりました。
バイクパンツも履かず、トライウェアのパンツのみですませています。

■佐渡トライアスロン2015シリーズ
スイム編
【関連記事】佐渡トライアスロン。旅路からCFOの大活躍からスイム3.8km |EX-IT
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ラン編
【関連記事】佐渡トライアスロン2015。時間にこだわる男が時間に追われまくった話。 |EX-IT
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【編集後記】
昨日は、立川・昭和記念公園の朝食フェスへ。
世界中の朝食を集めたイベントで楽しいです。
クロワッサンやイタリアの甘いパン、ベラルーシの朝食も食べました。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

朝食フェス
国立のカフェ サーカス
目黒 いきなりステーキ

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