自分の知識・スキルにどう値付けするか。
Kindleとセミナーを例にまとめてみました。
※Kindle新刊『ChatGPTプログラミング入門』 by Sony α1+70-200mmF2.8Ⅱ
知識・スキルの提供方法
自分の知識・スキルを提供することは仕事になる可能性があります。
その「可能性」がどのくらいあるか。
出してみないとわかりません。
出さなかったら、可能性はゼロですから。
知識・スキルを複数の方法で提供することをおすすめしています。
それが効率的だからです。
私は、次のように出しています。
・ブログ
・メルマガ
・YouTube
・SNS
・セミナー
・動画教材
・個別コンサルティング
・メールコンサルティング
・顧問
・出版
・Kindle本
素材は、「井ノ上陽一」。
それを煮たり焼いたり蒸したり、ときには刺し身で出したりしているわけです。
味つけをするときもあれば、そのまま出すこともあります。
その「出す」ときに決めなければいけないことの1つは、値段。
どう値付けするかは悩むところでしょう。
ある程度のパターンは決めておきたいものです。
値段で何を変えるか
請負ではなく、知識・スキルの提供を仕事にする場合、どう値付けするか。
その内容や影響度によって値付けするのはなかなか難しいものです。
私の場合、税金だと高く、ITだと安いわけではありません。
値段はその出し方=メニューによって決めています。
そのほうがシンプルで、お客様も自分もわかりやすいからです。
私はおおむね次のようにしています。
無料→ブログ、メルマガ、YouTube、SNS
980円→週刊メルマガ
2000円→出版
3000円→Kindle出版
1万円前後→一部のセミナー
2万円前後→メールコンサルティング
3万円前後→セミナー、動画教材、個別コンサルティング(40分)
5万円前後→個別コンサルティング、顧問
イレギュラーなものもありますが、だいたいこんな感じです。
この値付け、どうやって決めているか。
考え方としては、こういったものがあります。
・原価がかかっているものは高くする
・提供に時間がかかるものは高くする
・希少価値があるものは高くする
原価がどのくらいかかっているかというと、かかっているとも言えますし、かかっていないとも言えます。
この記事を書く原価は、直接的なものはありませんが、これまでのわたしの試行錯誤の結果と考えれば、それなりの原価です。
それを無料で提供しています。
かといって、税理士資格が必要なものは原価が高いかというとそうとも言えません。
(そう思うのはむしろ危険です。お客様にとって価値があるかが大事ですので)
原価で値付けはしていないということです。
提供に時間がかかるのは高くするという考えで言えば、このブログは、平均90分ほどかかっています。
月でいえば、90分×30日として、2700分。
でも無料です。
一方セミナーで、3万円弱として、10名にご参加いただくと30万円。
セミナーの時間は2時間(120分)として、準備にかかる時間を含めても、2700分ほどはかかりません。
個別コンサルティングだと、90分で5.5万円です。
時間がかかるからという値付けもかんたんではありません。
じゃあ、効率化して時間がかからなくなったら安くなるのかというとそうではありませんし、もしそうするならダラダラと時間をかけたほうが高くなってしまいます。
かかる時間で値付けはしていないということです。
希少価値があるものは高くするかどうか。
その希少価値は何で判断するのかです。
世の中にないものを出すことが希少価値になるかどうか。
もしそうならかんたんです。
他にないものを出せばいいので。
ただ、それを買っていただけるとは限りません。
あくまでニーズがあっての希少価値。
「他にない」「めずらしい」「マニアック」なだけでは買っていただけません。
そしてその希少価値は、お客様によっても変わります。
こちらで、希少価値をあらかじめ想定して値付けするのは難しいということです。
こういったことを踏まえて、Kindleとセミナーの値付けの違いについて書いてみます。
Kindleとセミナーの違い
Kindleは、3000円前後。
セミナーは3万円前後(27,500円)。
たとえば、冒頭の写真のChatGPTプログラミング入門は、次のような方法で提供しています。
・Kindle『ChatGPTプログラミング入門』
・セミナー『ChatGPTプログラミング入門』
その値段差はおおむね10倍。
セミナーがKindleの10倍の価値があるのか、一方でKindleはセミナーの10分の1の価値しかないのかというとそうではありません。
かといってセミナーは原価が高いかというとそうではなく、これらを提供するために使った時間・お金は共通であり、私の中にあります。
Kindleよりもセミナーの準備や実施時間が、10倍かかっているというわけではありません。
その一方で、Kindleよりもセミナーの希少価値が高いわけでもなく、希少価値でいえばどちらも同じでしょう。
似たようなKindle本、セミナーは私が知る限りありませんので。
値付けを原価、時間、希少価値で考えていては、値付けは難しいということです。
だからこそ、メニューごとに決めています。
提供する知識・スキルごとに個別に判断するといくら時間があっても足りません。
それで正しい値付けができればいいのですが、それは不可能でしょう。
そして、「安くしておけばいいか」という考えにもなりがちです。
値付けを工夫するなら、ある程度パターンを決めてメニューごとにつけるのをおすすめします。
私は、Kindleなら3000円(2,980円。一部Kindle Unlimitedで1,250円)にすると決めており、セミナーなら9,800円、27,500円、55,000円などといったように決めているわけです。
Kindleは「読む」、セミナーは「聞く、見る」(当日参加だと実演、質問ができる)という特質の違いも考慮しています。
正直、Kindleのほうがセミナーよりも売上は、はるかに少ないです。
ただ、Kindleは
・Amazonで見つけていただける可能性がある
・出版と違い、自分で決めて出すことができる
・本を書くのは楽しいことであり、勉強になる
というメリットがあります。
また、3000円前後の値段として提供できるものです。
セミナーや個別コンサルティングを3000円では提供できません。
1000円、3000円、1万円、3万円、5万円……と様々な値段でメニューをそろえてみましょう。
その中からお好きなものを選んでいただくということです。
無料という選択肢も含めて。
こういう考え方で値付けし、結果的に同じテーマのKindleとセミナーの値段が10倍となっただけに過ぎません。
セミナーでしか取り扱わないこともありますが、Kindleでも一通り書き、それで完結するようにしています。
値付けの参考にしていただければ。
動画 値付け入門セミナー – タイムコンサルティング オンラインショップ
■編集後記
昨日は、早朝のうちに仕事して、娘とズーラシアへ。
春休みなのか、人は多かったのですが、作戦勝ちでなんとかラクダに。
入り口から遠いところにあり、バスに乗らないと間に合わないくらいでした。
ラクダの1匹が亡くなってしまい、それもあり3/26でラクダライドはなくなるそうです。
道中、執筆や相談対応、動画『雇うメリット・デメリット』の販売開始(メルマガ税理士進化論限定)も。
夜のダンス教室に間に合うように帰ってきました。
■1日1新→Kindle『1日1新』
ズーラシア 娘のラクダライド
ズーラシア オットセイのショー
ズーラシア 大うんち展
■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
以前、ズーラシアに行ったときに、ラクダに乗りそこねました。
時間が決まっていて……。
「ラクダに乗りたい」という娘と、タイミングをうかがい、昨日行ってきました。
ラクダはカメラ目線をしてくれたり、ラクダに餌をあげることができたり。
楽しんでいました。
その後は、オットセイを見たり、大うんち展をみたり。
うんち好き(?)の娘は盛り上がっていました。
帰りは新幹線で。
自由席座れませんでしたけど、10分ちょっとですしサクッと。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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