「なんで本を書くんですか?」「なんで本を書こうと思ったんですか?」と聞かれることも多いので、その理由をまとめてきました。
※自宅にて奇跡の1枚 iPhone X
『ひとり税理士のIT仕事術』重版
2017年に発売された『ひとり税理士のIT仕事術』が重版となりました。
ニッチな本でありながらの重版、ありがたいですし、うれしいことです。
普通だと「こんな本、ニーズがない」「売れない」と却下されるのでしょうが、私としてはぜひとも出したい本でした。
ひとり税理士にとって、ITは欠かせないからです。
効率化できないと、作業に追われ、お客様に貢献できなくなります。
作業をやるために税理士として独立したわけではないでしょうから、それは大きな損失です。
お客様に対しても、税理士の人生の対しても。
そういった損失をなくしたいと思い、この本を書きました。
本を書きたい理由・本を書いている理由
そもそも本を書きたいとは、独立時から思っていました。
(今考えると独立前でもよかったとは思っていますが)
本を書きたかった理由
なぜ本を書きたかったのか?
最初は、印税生活をちょっとだけ夢見ていたときもありましたが、メインの理由は、自分を届けるためです。
独立して仕事をしようとしたときに、私の仕事(の1つ)、税理士は、1人でそれほど多くの方に貢献できません。
なかには、50件、100件できる方もいらっしゃいますが、私だと、10件、がんばって20件だなと。
もちろん、その10件の方にとことん貢献して人生の幕を閉じるのもすばらしいことであり、数で勝負というわけではないとはいえ、「ちょっと少ないかな」と感じたのです。
自分の考えや思いを届けたいために独立したわけで、もし必要としてくださる方がいらっしゃれば、確実に届けたいと思っていました。
ただ、普通に仕事をしていては、その影響力は限定されます。
人を雇ってキャパシティを広げると、その影響力は広がるようで薄くなるので意味がありません。
(経営者がすばらしくてもその思いが会社全体、サービスに届いていないケースはやまほどあります)
・・・と考えたときに、本を書けば届けられる範囲は広がるかなという結論になったわけです。
本を書きたい
↓
すぐには書けないだろうけど、何かできないか
↓
ブログを書こう
という考えでブログをスタートしました。
本を書きたい理由
そして今、幸い10冊の本を出すことができ、今2冊書いています。
本を書いている理由は、やはり自分を届けるためです。
『ひとり税理士のIT仕事術』は、IT活用・仕事のやり方についての自分の考えを届けることができました。
その他、
・Excelに関する考え方
・経理に関する考え方
・時間に関する考え方
・税金、お金に関する考え方
・独立後の生き方に関する考え方
などについて届けています。
(著書一覧はプロフィールまたはブログ記事末尾にも載せています)
まだまだ届ききっていないでしょうから、よりいっそうの努力はしていくつもりです。
本を読んでITを使ってみた、興味を持った
本を読んでExcelをもっと使ってみた
本を読んで自分で税金の申告をした
本を読んで自分で経理をした
本を読んでブログを始めた
本を読んで時間の使い方を変えた
本を読んで独立した
など、届いたときの喜びは何にも変えられません。
冒頭の1枚は、昨日おもむろに1歳の娘が『ひとり税理士のIT仕事術』を手にとってめくりだしたところです。
こうやって届くのは本当にうれしいことです。
ひとりだからこそ「本」を考える
私のように、ひとりで仕事をしている方にこそ、本を書くことをおすすめしています。
自分の考えを届けたいと強く思っている方ならなおさらです。
(むしろ、その思いが強くないと独立後に違いを出すことは難しいでしょうから、すべからく本を目指すべきとさえ思っています。)
チャネルの1つとしての本
自分を届けるチャネル(経路)の1つとして、本を考えています。
ブログもそれなりに書いてきたつもりですが、それでも届いていません。
本だと、書店やAmazonで目にする可能性が増えます。
その意味でも、自分を届ける手段の1つとして本があるわけです。
ひとりの弱点を補ってくれます。
届けたいけど限界があるというジレンマを打ち破ってくれるのも本です。
めちゃくちゃきつい修行としての本
とはいえ、本を書くのはめちゃくちゃきついです。
でも楽しみもあります。
本を読んでくださる楽しみはまた違った味わいがあるものです。
世の中、きついし楽しくないことはやまほどあります。
楽で楽しいのがベストかもしれませんが、そうそうありません。
きついけど楽しいことなら結構あり、本も書くのもその1つです。
(トライアスロン、マラソン、そして独立も)
そして、めちゃくちゃきついのでいい修行になります。
本の内容について考えて考えて考えて、さらに考えて、それを言語化して1冊にすると、ボロボロになりますが、よりいっそう強くなれるのです。
私が仕事を選ぶ基準の1つとして「勉強になるかどうか」「腕が上がるかどうか」というものがあります。
本を書くのは、その基準から考えてもベストの1つです。
だからこそ、本を断ったこともやまほどあります。実は。
そのテーマでとことん書けるかが大事ですし、私でないと書けないかどうかも大事なわけです。
売上の柱の1つとしての本
そして、印税。
現実を知った今としては、期待はしていません(笑)
ただ、それだけが目的ではないですし、前述した、届ける、修行になるというメリットもあるので、ペイはできています。
それでも、印税はいただけるわけですので、売上の柱の1つです。
本だけで食べていくのは至難の道ですが、自分の売上の1つなら十分柱になります。
仕事を分散する、売上を分散するのは、ひとりならなおさら必要です。
そして、書くという仕事のバリエーションが増えることも私は気に入っています。
もちろん、オファーがないと書けませんので、本を書き続けられる努力もしているつもりで、その1つがブログです。
独立当初、本を書いたことがないときも「本を書くならブログだ」と思っていましたが、それは半分あっていて半分間違っていました。
当初考えていたのは、文章力を磨くためにブログを書こうと思っていましたが、文章力なんざ10年書いててもそうそう上がりません(私だけかもしれませんが)。
「本を書くならブログだ」と今も考えるのは、考え方、軸を磨くためでもあります。
知識、ノウハウは、似通っていますし、誰でも知っていることですし、ググれば出てくるものです。
ただ、考え方は人によって違いますし、人、そしてAIと違いをつくるなら、そこかなと思っています。
その考え方を磨きつつ、ネットの海に浮かべておくことで、編集者さんにも見つけてもらいやすくなるわけです。
「出し惜しみしない」とよく言われるのですが、知識やノウハウならまだしも、考え方に出し惜しみはありません。
だからこそ、テキストで伝えられることは、全部書くようにしています。
テキストで伝えられないことは別の伝え方をすればいいわけです。
印税で売上を安定させましょう!がっつり稼ぎましょう!という景気のいい話はできませんが、自分を必要な方に届ける手段として、本を書く仕事はおすすめします。
Kindleではないのですが、電子書籍もあります。
出版についてはこちらでも語っています。
昨日は、打ち合わせ、その後、トライアスロンのチームメイトとスイム練。
5月のレースも近づき(初戦は横浜)、寒いだなんだと言ってられないので。
まあ、プールはまだまだ寒いのですが。
安定の遅さだったので、練習増やさねばです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
カボチャアーモンドミルクジンジャー
銀座一丁目から千駄ヶ谷
【昨日の娘日記】
最近、両手になにかを持つのが好きで、木の車、ブロック、おかしなどいろいろ持っています。
お風呂に入るよーというと、わざわざ手に持ったり。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
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AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方