AIでなくなるといわれている仕事の1つ、税理士。 その前にITにつぶされる可能性もあります。
※ダイバーシティ前にて iPhoneX
AIは税理士のかわりになるか
AI、人工知能は、税理士のかわりになるのでしょうか。
・数字のチェック
・節税対策
・税務署対応
など、AIがやってくれれば、税理士も楽です。
税務署対応など、こっそり、AIに対応させようかと考えています。
まあ、税務署からの連絡は、電話しかないので現状はできませんが。
AIの敵はやはり人間です。古い。
数字のチェックや節税対策はある程度パターンなので、AIができる可能性は高いです。
むしろそうしたほうがいいでしょう。
AIが税理士のかわりをするというよりも、税理士がAIを積極的に活用するという時代です。
楽しみにしています。
これが楽しみでない場合は、仕事がなくなるかもしれません。
なくならなくても安くなります。
AIのほうが理論的には今後安くなるので、真っ向から戦うとなると、安くしなければいけません。
今安売り、規模拡大のところとの戦い方と同じで、真っ向から戦わないことも大事です。
税理士は、AIの前にITにつぶされる
「税理士はAIによりなくなる」
よく言われていますが、その前になくなるんじゃね?とも思っています。
それは現状のITによってです。
AIが税理士にとってかわるのと同じくITが税理士にとってかわるのではありません。
イケてない税理士向けITにより、税理士が時代の流れに置いて行かれ、結果的につぶれるということです。
税理士向けITは、古い・ダサい・使いにくいの3拍子。
平均年齢70歳の税理士業界をターゲットにしていることもその理由の1つでしょう。
このネーミング、キャラ……。
こういったものを使っていると、ITはそういうものと思考停止してしまい、ITスキルも上がりません。
ここがおかしい税理士向けITは、こんなものがあります。
・再インストールするのに、2,000円が毎回かかる
・問い合わせは1件2000円(電話は10分ごと、FAXは1枚ごと。FAXて。。)、それでいてFAQはわかりにくい
・データをクラウド上に置けない
・インターネットエクスプローラーでしか動かない
・Google日本語入力だと入力できない
・CDでインストール
・営業担当者が「ご挨拶に・・」とすぐ来る
・代理店経由でないと買えない
・いまどき、専用PCがある(元帳印刷、集計などのキーがある)
・型落ちのPC(前世代のCPU、3㎏のノートパソコンなど)を保守料込みで高く売りつける。「国産」PCと強調…。
・保守料という謎の料金
・途中解約できないしくみ
・専用のサーバーが必要
・割高なクラウドストレージ(24時間「人」が見張っていると宣伝)
・返信できず毎回問い合わせフォームから入力
・課金があいまい。完全後払い。医者のように
・PDF出力がオプション課金かつ月額
・CSV出力がオプション課金かつ月額
・提携先のPCではないとサポート対象外
・いらないサービスとパック(通帳を月3000件データにしますとか)
・24時間365時間電話対応(その分の料金はユーザーが背負う。その前に24時間働かんがな)
・効率化した分、顧問契約を増やすことをすすめる(ソフト会社が儲かるだけ)
・クラウドサービスなのに、作業代行をすすめる
・IT補助金を絡めた罠のある勧誘
・バージョンアップしても何ら変わらない
・設定で変更できず強制バージョンアップ
・ショートカットキーが独自(コピーがCtrl+Yとか・・F4が確定とか)
・PDF出力しても「A4用紙をセットしてください」と出る
・専用の用紙でないとプリントアウトできない
・項目入力の途中で改行できない
・サポート電話がつながらない(かけないけど)
・チャット対応が適当。
・税理士への顧客紹介サービスのほうに力を入れている
・専用のメールアドレスがもらえる(いらない)
・何かあった時のための保守料
・資料請求しないといけない。値段がわからない
・単なるチャットサービスに「AI」とつける
・全社員の応答内容をボスがチェックできるチャットサービス(だれも使わんがな)
思いつくままに書いてみました。
税理士向けに限らない話もありますが。
私が税理士業を全体の30%にしているのは、
・数を増やさず、お客様とじっくりと向き合うため
・売上の分散
・他の柱との相乗効果
という目的があります。
それに加えて、こういったダサダサITに触れないようにするためです。
常時触れていると、ITスキルや勘が鈍ります。
そうはいっても、税務ソフト、会計ソフトを使わざるを得ないのでいたしかたありません。
閉じられたITにつぶされないためには
こういった話は税理士業界に限りません。
閉じられた業界へのITには気を付ける必要があります。
そんな閉じられたITにつぶされないために次のようなことを意識してみましょう。
ITの視野を広げる
目の前のITだけではなく、視野を広げるのが大事です。
業界へのITがITではありません。
Google、Amazon、Apple、そしてExcelやWord、パワポなど、汎用性があり、グローバルなITに触れておきましょう。
そうすると、違和感も持てるようになります。
再インストールで、2000円って、金額の多寡ではなく絶対に間違っていることです。
これで、「あ、再インストールするとお金がかかるからPCを買い替えないでおこう」となったらそれこそ損失でしょう。
新しいITを試す
新しいIT、やったことがないことをどんどん試しましょう。
お金がかかっても。
無料ならなおさらです。
最近だと「Google翻訳アプリ」を気に入っています。
英語で私が書いた本
ではなく、もともとはこの本です。
これをGoogle翻訳アプリで写真に撮るのではなく、かざすだけでリアルタイムに翻訳できます。
衝撃ですので、ぜひ試してみていただければ。
英語を日本語にもできます。
変える・やめる
そして違和感があったらIT、つまりソフトやサービスを変えるまたはやめることも大事です。
変えたりやめたりするのは大変ですが、そこに浸かっていることの損失のほうが大きくなります。
お金を捨ててでも、お金を払ってでも、変えるべきです。
このリース機器なんて、120万円のうち、半分以上80万円くらいは捨てています。
使いにくく、いろいろ問題があったソフトを使うのをやめたので。
再インストール2000円のJDLというソフトも、やめることにし、今代わりを探しています。
(「それくらいで」と思われるかもしれませんが、 値段の問題ではなく、対応の仕方やダサダサ画面も嫌いですし、他にも商売のやり方に違和感があるからです)
AIを危険視しがちですが、AIは、楽しみであり、わくわくし、ずっと便利にしてくれるものです。
ITのほうが人の思惑や裏、欲などが絡むので危険ではないでしょうか。
(AIは意思を持てばそうなるかもしれませんが)
AIを過度に恐れるよりも、どんなITを使うか、どう使うか、どう付き合うかが大事です。
昨日は、ネットショップがようやく完成。
オンラインショップ
手作りで、Amazonアカウント決済の契約からサイトの作りこみ、新しいスキルの勉強など楽しめました。
徐々に改善していきます。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
ホットクックでレンコンを煮た
ネットショップオープン
【昨日の娘日記】
昨日、保育園へ迎えに行ったとき、先生が、「赤いブロックが好きで、青やピンクだと投げちゃうんです」と。
ほう、赤が好きか~と感激。シャアも見せなきゃ。
(私も好きなので)
家の中に赤いものがいっぱいだから仕方ないんでしょうね。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方