独立後は攻めも大事で、その攻めをどのタイミングで的確にやるかどうかを意識しましょう。
※ソファを果敢に登る娘 iPhone XS
食べていけるようになった後、守るか・攻めるか
独立後は、「食べていけるかどうか」を考える必要があります。
給料もないですし、目の前の仕事もないですし、自分で切り開いていくわけです。
ただ、食べていけるようになった後も油断はできません。
・その現状を守るか
・新たな手を打ち攻めるか
変化の激しい時代、現状を守るのは難しいでしょう。
大手、テクノロジー、競合他社にあっという間に飲み込まれてしまいます。
守り切れるものではありません。
ちょっとずつでもこまめに攻めることが大事で、私はそうしてきましたし、今もそうしています。
ちょっとずつ・こまめに攻める
食べていけている状態になったら、売上やそのときのお金が少しくらい減っても大丈夫なはずです。
必要なコスト(経費、生活費)が、年間600万円だとして、売上が1000万円あれば、その売上が50万円減っても食べてはいけます。
そのときの50万円を攻めの予算と考えるのです。
売上ではなく、そのときにお金が多少貯まっていれば、そのうちの50万円を使うという手もあります。
この予算は、何かを買う(モノ、サービス)だけではありません。
その分売上を減らすことも含みます。
売上を減らす=攻めです。
この攻めをちょっとずつこまめにやってみましょう。
50万円ではなく、10万円でも5万円でもいいのです。
攻めることが大事ですので。
攻めた結果、また売上やお金が増えてくれば、さらに攻めていきます。
繰り返していくと、攻めの予算は増えていくものです。
100万円減らせるとなると、それなりに時間はできます。
時間ができれば・・と思っていることはやまほどあるはずで、それをやるのも攻めです。
独立後のご相談を受けたとき、食べていけるようになっていたら、「攻めましょう」と言っています。
それ以上現状の延長線上でやっても限界がありますので。
しかもそれがやりたい方向性じゃなかったら、やる意味はありません。
売上を減らして、攻めるべきです。
ただ、「食べていける」という状態はあいまいなもので、「まだまだ」と思ってしまいます。
「80%食べていけるようになった」と感じたら、攻めましょう。
完全に食べていけるようになるちょっと手前というのがポイントです。
攻めることに慣れると、「食べていけるかどうか」を考えずに、先に動き、攻めることができるようになります。
そうなると強いです。
攻めれば攻めるほど、その精度も高くなってきます。
「これは、お客様の望まれているはずだ」
「世の中にこういったサービスはないな」
「ある程度は売上が見込める」
ということがわかってくるようになるには、「攻め」を経験する必要があります。
やっておきたい3つの攻め
攻めとして、たとえば、次の3つがあります。
新メニュー
新しいメニューを出してみましょう。
前提として、メニューを出す場所が必要です。
店舗があればその場所がありますが、そういった場所がないならネットがメニューを出す場となります。
(ネットをやっていないなら、そのネットに挑戦するのも攻めです)
・既存のメニューの値段を出す
・既存のメニューの値段を上げる
・やりたい仕事のメニューを出す
といった攻め、冒険もできるはずです。
単価を上げたいと思っているなら、攻めなければ実現しません。
「安すぎるので、もっと高くしてください」なんて言われませんので。
80%食べていけているなら、その新メニューに依頼がなくてもかまわないはずです。
自分がへこまなければいいだけですし。
特にネットなら、在庫リスクもありません(新メニューが売れなくても困らない)。
自分が理想とする内容、値段のメニューを、今こそ掲げてみましょう。
ネットで公表すると自分の意識も変わりますし、いい影響があります。
そして理想は現実になるわけです。
掲げないといつまでも理想、夢で終わりますし、理想としない仕事を呼び寄せてしまいます。
見直し
既存の仕事の見直しも、攻めのうちです。
攻めの予算が50万円あるなら、その分仕事を減らせます。
正規の値段にしたい、でも断られるかも・・・というものも、提案してみましょう。
その分断られても、攻めの予算でまかなえます。
そして、もし、やりたくない仕事があったら、攻めの予算を使って断りましょう。
断ることで、時間にも心にも余裕ができますので、他の仕事の質は上がります。
時間がかかりすぎていることも見直すべきです。
やりたいこと
人生でやりたいことはあるはずです。
仕事にしろ、プライベートにしろ。
やりたいことをやるには時間とお金が必要です。
攻めの予算はそういうところにも使え、仕事を減らせば、時間ができますし、お金を使えばやりたいこともできます。
一生働かなくていいくらい稼ぐのは不可能に近いですし、それどころかここ数年を暮らせるくらい一気に稼ぐのも難しいものです。
だからこそ、仕事だけをすることを考えず、やりたいことをちょっとでもやっておかないと、残りの人生は減っていくだけになるでしょう。
前述の例で攻めの予算が50万円だったら、その分を使って実現したり、売上を減らして時間をつくったりしましょう。
私の場合は、食べていけるだいぶ前に攻めてしまいました。
独立して3年目、1つの大きな仕事がなくなり(なくし)、その分の時間で新しい仕事、やりたいことができたのです(本も出せました)。
それこそ50万円ほどの予算で、やりたかったトライアスロンをはじめたのもこの時期です。
そのころの売上は、今の半分くらいでした。
それでも攻めたことで人生が大きく変わりましたし、今につながっています。
もちろん、今も攻めの予算をとって、攻めることを欠かしていません。
なお、どのくらい攻めていいかを知るには、日々の経理が必須です。
そう考えるとめんどくさい経理も悪くありません。
私は攻めに経理を使っています。
攻撃は最大の防御なり。
「攻め」という感覚を意識していきましょう。
(人生においては、独立自体が「攻め」ですけどね)
昨日は、予定の帰りに渋谷へ。
そういえばと、新しい商業施設ストリームへ。
ふらっと見学してカフェで原稿チェックしてました。
いつのまにこんなビルが・・という感じです。
その後帰宅して、お客様とスカイプ。決算の打ち合わせでした。
■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」
渋谷ストリーム DEEN&DELUCA
渋谷ストリーム Precce Shibuya DELIMARKET
■昨日の娘日記
スーパーに行ったときに、「みかん!」と欲しがってたので買ってみました。
家では、みかんをおもむろに持ってきて自分でむいてむしゃむしゃ食べています。
いつのまにかむけるようになっていることにびっくり。
昨日は小さいのを3個食べてました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
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『ひとり税理士の仕事術』
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【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方