会計ソフトは必須?

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会社(個人事業主を含む)には、会計ソフトは必須なのでしょうか?
会計ソフトの必要性について改めて考えてみました。
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なぜ会計ソフト?

中小企業において、会計ソフトはなぜ必要とされるのでしょうか?
多くの場合、「決算書を作らなければいけない」「税金を申告しなければならない」という理由により会計ソフトを使っています。

もちろん、決算書・申告書は作らなければいけません。

そのために会計ソフトは必須であり、手っ取り早いものと言えます。

 

最終的に必要となるもの

決算書・申告書の他にも必要なものがあります。
それは、帳簿(総勘定元帳)です。

会社法や税法では、帳簿を作成・保存する旨が定められています。
税法ではさらに「税務署は、必要があるときは帳簿を検査することができる」という規定もあります。
つまり、税務調査の時は帳簿を見るということです。
実際に税務調査では、帳簿(総勘定元帳)を見られます。

帳簿(総勘定元帳)とは次のようなものです。
例えば、
5/10 福利厚生費 2,671円を現金で支払った
という取引があるとします。

現金の帳簿、いわゆる現金出納帳には次のように記載されます。
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さらに福利厚生費の帳簿にも次のように記載されるのです。
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「複式」簿記といわれるとおり、複数(2つ)の視点から取引を表現するのが、今の会計のしくみです。

決算書を会計ソフトなしで作ることは可能でも、この総勘定元帳を会計ソフトなしで作るのは非常に難しいのが現実でしょう。
こう考えると、やはり会計ソフトは必要ということになります。

 

 

本当に必要なものは

しかし、この帳簿が日々の経営に必要かというと、そうとは限りません。

経営に必要な情報は、必ずしも会計ソフトから得られるわけではないからです。
Excelに記録したものや他の管理システムで記録したものが会計ソフトより使いやすく有益な場合も多いでしょう。

業績が把握でき、経営に使えるのであれば、その形態は問いません。
こう考えると会計ソフトの必然性はなくなります。

使いやすいシステムで経営者が業績を把握できるものがあれば、それで十分ですし、会計ソフトを無理に使う必要はありません。

税理士事務所が会計ソフトで帳簿を作っている一方で、経営者がExcelを使って独自の資料を作っているケースも多いです。
そうなると、なんのための「帳簿」か、なんのための会計ソフトかわからなくなります。
(もちろん会計ソフトを使いこなし、業績を把握できれば、別途資料を作る必要はありません。)

こう考えると、会計ソフトは必須のものではなくなります。

(顧問税理士がいない場合は、現実問題として会計ソフトは必要となるでしょうが)

 

当事務所では、現に、会計ソフトを使っていないお客様もいらっしゃいます。

日々の業務記録、業績管理はExcel等で管理できるようにして、帳簿・決算書は当事務所で作ります。
別途Excelのファイルを加工して会計ソフトに取り込む仕組みを作っています。

私自身が日々の管理はExcelです(^_^;)

業績を把握するには十分な機能を備えていますし、さらにExcelで帳簿・決算書まで作るしくみもテストしています。

 

会計ソフトありきではなく、何が経営に必要かを考えるべきであり、その必要な情報を得るためにかかるコスト(時間・お金・労力)は最小限にすべきでしょうね。

帳簿を作るのにせいいっぱいで力尽きてしまうことは避けたいものです。

 

 

 





【編集後記】
今日の夜、有志で勉強会をやります。
テーマはブログの継続。
30分間、プレゼンをする機会があります。
私も楽しみです。

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