セルフレジ・無人レジに見る部分効率化と全体効率化

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効率化を考えるときに、部分的にでも効率化することが大事です。
セルフレジもそのような考え方が見えます。
そして、全体効率化という考え方も大事です。

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※セルフレジ Pixel 3

 

 

セルフレジの部分効率化

 

セルフレジが快適で、セルフレジの店とそうでない店があれば、間違いなくセルフレジの店を選びます。
仮に高くても。

コンビニだと、セルフレジのあるファミマ、NewDays(JR)重視です。

このセルフレジ、完全にセルフ(利用者側がすべてやる)のものもあれば、部分的にセルフなものがあります。
セミセルフレジという感じです。

 

レジという仕事を分解すると、
・バーコード読み取り(またはレジ打ち)
・支払を受ける
・袋詰め

となります。

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ファミマやNewDays、イオンは、
・バーコード読み取り
・支払
・袋詰め

を利用者側(客)がすべてやるタイプです。

スーパーでもマルエツやオーケーストア、ライフなどは、

・バーコード読み取り
を店側で、
・支払
・袋詰め
を利用者側でやります。

セルフ支払レジという表現もされていました。
(オーケーストアは、現金払いのみセルフ支払、カードやSuicaはレジ支払)

バーコード読み取りは、慣れた店員さんがやったほうがいいという判断でしょう。
また、不正も防げます。
スーパーだと買う商品の数も多くなるのでセルフレジはそれなりに大変ですし。

このようにすべてを効率化せずに部分的に効率化したほうがいい場合もあります。

 

 

効率化の部分点

 

テスト(試験)で、部分点が好きでした。

すべてが合ってなくても、計算の最後の数字が合ってなくても、その過程で点がもらえるものです。
(税理士試験でもあります。真面目に採点しているかは謎ですが)

 

効率化も部分点がとれればいいかなと。
完璧、100点を目指すと、導入が遅れたり、効率化が少しも進まなかったり、結果的に時間を失います。

たとえば、サイトにログインして、Excelからデータを読み取って、サイトにデータを入力して、PDFにするというプログラムがあった場合、Excelから読み取るのがうまくいかなかったら、手入力して、PDFにするプログラムだけつくります。
そこの部分だけ効率化しても確実に短縮はできるわけです。

問題が解決したら、Excel部分も効率化します。

また、サイトにログインするプログラムに時間がかかりそうだったら、自分でログインして、その状態からプログラムを実行し、それ以降を自動化することもできるわけです。

 

Excelの効率化でも、ファイルを開いて、データをコピーして、というのをすべて自動化すると手間がかかるので、ファイルは自分で開いて、プログラムを実行し、それ以降を自動化すれば、効率化にかかる時間も減らせます。

 

すべて効率化したほうがきれいでかっこいいのですが、効率化にかっこよさはいりませんし、仕事にかっこよさはいりません。
泥臭く結果を出せばいいものです。

セルフレジで、店側から考えれば、すべてを効率化するのはコストもかかるし難しいけど、支払いだけでも手放せば、効率化の部分点は十分とれるでしょう。

 

 

部分効率化と全体効率化

 

ローソンが実験していたレジロボは、かごに入れるとバーコードを読み取るので、バーコード読み取り自体がなくなります。
店側も利用者側もやらなくていいのです。
袋づめも自動で、誰もやらなくてすみます

レジロボ・スマホペイ・セルフレジ。無人レジの比較と注意点 | EX-IT

そして、JRが実験していた無人レジは、バーコードの読み取りがなく、商品を手に取れば、それを認識してくれ、支払いをすればいいだけです。
バーコードの読み取りは自動で、誰もやらなくてすみます。
袋詰めは任意ですが、利用者側がやらないと決めれば、誰もやらなくていいことです。

実際、この無人レジではポケットにいれて決済しました。

JR無人レジ体験。ヒトがやらなくていい仕事・ヒトがやらないほうがいい仕事。 | EX-IT

 

部分効率化の一方で全体効率化を考えています。

バーコード読み取りを、人類の誰もやらなくていいというのが全体効率化です。
バーコード読み取りを店でやるか、利用者側でやるかというステップで効率化の部分点をとりつつも、あくまで全体の効率化を目指すべきと考えています。

 

効率化をする上では、

・自分だけが効率化してお客様にその負担がいく
・お客様だけが効率化になって、自分が負担する

ということは避けたいものです。

もちろん、その過程では一時的にそうなることもあるでしょうが、あくまで双方が効率化しないと意味がありません。
セルフレジは過程で、無人レジは、双方の効率化です。

こういった付随するやりとりもすべてなくなりますので。

税理士業では、全体効率化になっていないことがよくあります。

・お客様が通帳からデータをExcelに入力して、それをプリントアウトしたものを税理士側が会計ソフトに入力する

とか

・お客様が手書きした資料を、税理士事務所側でまた手書きで資料をつくって会計ソフトに入れ、それをお客様側がまたExcelに打ち込む

とか。
・Excelにデータがあるのに、それを会計ソフト、税務ソフトに入れ直さなければいけない
とか。

慣習や常識にとらわれて、誰が得するのか?何の意味があるのか?ということはありえます。
昔からやっているけど意味がない作業、独立前にやっていたけど、もう必要ない作業には気をつけましょう。
そのほか、
・セミナーの受講票を紙で持っていくこと
・Tポイントカードお持ちですか?というやりとり
・値段がわからないから問い合わせ、面談
・データがあるのにそれを見て再度入力
・同じことを何度も書く、何度も入力する
・本当は必要ない事項も書かされる(入力させられる)
・なんとなく聞くだけのアンケート
・なんとなく集まる定例の会議、会合
・興味のない人への宣伝、興味のないものからの宣伝(しかも紙)
・付き合いでやる「いいね!」
・なんとなく雇い、なんとなく雇われる関係
・なんとなく続く契約
といったことがなくなると、全体効率化になるかなぁと。
その過程で、1つずつなくしていく効率化していくことも欠かせません。

 

泥臭く目の前のことを1つ1つ効率化していく部分効率化、そして、人類全体の効率化を考える全体効率化を常に意識していきましょう。

 

バーコード読み取りを人類からなくせるレジは、まだまだ普及していませんしテスト段階ですが、このカフェ(秋葉原)だと、常時体験できます。

スマホ注文・キャッシュレス・レジなしのカフェ代を経費にするには。Developers.IO CAFEレポート。 | EX-IT

 



■編集後記

昨日は、RPA入門セミナーを開催。
6名の方に体験していただきました。
プログラミングは体験が大事だと思い、セミナーを続けています。
次回は、6月に開催する予定です。

 

■昨日の「1日1新」

ローソン 芝第一京浜 カフェスペース

 

■昨日の娘日記

宮崎空港にからくり時計(12時、13時、14時…に鳴る)があり、人形が音楽とともに動きます。

神楽というものです。

それを気に入って、「おに!」とYoutubeで繰り返し観ています。

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