「値段を載せると比較されてしまう」→「それがいいんです。」

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値段を事前に提示するのは抵抗があるものです。
しかし値段を提示するメリットのほうがやはり大きいと考えています。IMG_20190619_072323

※値段を含めて検討(写真はイメージです) Pixel 3

値段を載せると比較されてしまうじゃないですか

個別コンサルティングのときに、とある方へ「値段を載せましょう」という話をしていると、「値段を載せると比較されてしまうじゃないですか」とおっしゃいました。
(許可を得て事例とさせていただきました)。

私は即座に答えたのは「それがいいんです。」というものです。
値段を載せて、事前に比較検討していただき、ご依頼いただいたほうがお互いスッキリします。

・お問い合わせいただいて値段を答えると、その後返信をいただけない
・会って2時間話して、最後に値段の話をすると「やっぱりやめておきます」と
・相談を受けた後、見積もりを出したら「予算が合わなくて」と(他の理由の可能性もありますが)

などといったことになってしまうと、こちらも疲弊してしまいます。

それならば値段も含めてご検討いただいておいたほうがいいんでしょう。
「比較されてしまう」ではなくあえて「比較していただく」という考え方です。

その方に、私がさらに聞いたのは「自信はあるんですよね」ということでした。
「はい!」と答えられましたので、まったく問題ありません。
自信があるのであればしかるべき値段をつけておくべきです。

じゃあたとえば10万円という値段が自信がなく、その自信がない値段をお問い合わせいただいた後や相談を受けた後、面談した後に、恐る恐る言ったとしても、ご依頼いただける可能性は著しく低いでしょう。
そもそも自信がないものに値段をつけてしまうこともよくありません。
そして、独立したばかり・業歴が浅いからということ=安くしなければいけないわけではなく、そこに値付けしているわけではないはずです。
業歴があり、歴史があろうと、そこ(その人)が歩みを止めているならば、勝てる可能性、選んでいただける可能性はあります。

以前、別の方で、値付けについて話していると、「(師匠の)〇〇さんが▲▲円だから…」とおっしゃったので、「じゃあ、〇〇さんに負けていると思いますか?」と聞くと、「そんなことはないです」と。
「じゃあ、この値段でいきましょう」となりました。
(事例として許可をいただきました)

この自信というのは、私もそうなのですが、すべてにおいて勝っていると考えなくてもいいものです。
「こういった部分、こういった方になら、自分はお役に立てる」と絞っていき、それに基づいたメニューにすれば、値付けできるものです。
私はできないことが山ほどあるので、そこには値付けしていません。

値段の問い合わせは気軽ではない

値段を明かさずに
「気軽にお問い合わせください」
「詳しくはお問い合わせください」
「まずは資料請求してください」
というのも、1つの方法です。

実際にアクセスして、なんぼであり、そこからその商品がいかに必要かを説き買っていただくという方法もありますし、それに必要なスキルもあります。

ただ、やはり値段は、聞きにくいものです。
「いくらですか?」って聞くと、なんか値段で決めているような感じもします。
高かったら買わない、安かったら買うというのは、買う側にとっては売る側にあまり見せたくないものでもないでしょうか。
値段だけではなく内容で決めています、お人柄で決めてますというていでありつつも、いくらでもいいですよというわけにはいきません。
自分の想定外の値段だったら困るわけです。
だからこそ、値段を気軽にお問い合わせすることはできません。

先日、Facebook広告で出てきた、某経費精算システム。
「資料請求や無料トライアル、価格など、まずはお気軽にお問い合わせください。」とありましたが、問い合わせる気にはなりませんでした。
しかも、
都道府県、従業員数、役職、職種、その他の情報を入れなければいけません。

情報を気軽に吸い取られるのに、お気軽にできないです。
まだ、電話番号、FAXがないのが救いでしたが。
従業員数、役職、部署とか聞かれると凹みます。
ひとりですし。
役職は、一応代表取締役ですが。

冒頭の写真のヨドバシカメラのホームページは、値段が当然書いてありますので値段を含めて検討できます。
(写真はイメージです)。

値段がわからないと、いくらなんだろうなぁ……というモヤモヤを持ちつつ問い合わせなければいけません。
すばらしい商品!いくらでもかまわない!とは言い切れないはずです。

そんな心境で問い合わせをいただいても、結果問い合わせ10件でも成約はゼロ、問い合わせが10入って仮に成約が1件だとしても、9件に費やした時間は徒労に終わってしまいます。

もちろんその1件で食べていけるぐらいの売上があるのであれば、そういった方法もありでしょう。
また、お会いしてから、自分や商品をアピールし成約につなげるというスキルとメンタルがあるのであれば、こういった方法もできます。

私自身は面と向かって話して成約に持っていくというのは苦手ですし、うまく行きません。
値段の話はしにくいものです。
だからこそ値段を載せています。

同じような方は値段を明かす方法の方がメリットは大きいでしょう。

値段を載せるときの注意点

値段を明かす、載せる場合には、次のようなことに注意してみましょう。

受注がなくても凹まない

値段を出すとしても受注、依頼がない場合、ついついこう考えてしまいます。
「やっぱり高すぎたからかなぁ。。」
「安くしないとダメかな」
「値段出さないほうがいいかな」

ただ、仕事の依頼は自分がコントロールできるようでコントロールできません。
依頼が立て込むときもありますし、まったくないときもありますし、依頼側のタイミングもあります。

だからこそ受注がないからといって凹まないようにしなければいけません。
凹みそうになったときは、
「お問い合わせ10件より依頼1件」
「お問い合わせ10件より依頼1件」
「お問い合わせ10件より依頼1件」
と唱えましょう。

それがつながるかどうかともかく、お問い合わせはうれしいものです。
まったくないと、世の中から忘れられているんじゃないか、認められていないんじゃないかを思ってしまいます。
だからといって、空虚なお問い合わせがあればいいものでもありません。

値段をシンプルにする

値段を載せても、複雑だと伝わりません。
伝わらないなら載せないのと同じです。

非常によい例がスマホの料金。
複雑すぎて何やらわかりませんし、欄外に例外が小さく書いてあったりもします。
(格安SIMにしてそういったものから離れて、もう5年ほどになりますが)

「〇〇円~」というのも、ほとんどの場合、その〇〇円になることはなく、意味がありません。
入り口の値段でごまかしていて、いい仕事の関係は気づけないでしょう。

かといって、「値段は個々の状況に応じて変わるのでを載せることができません」ということもあります。
確かにそういった事情もありますが、そもそも本当に適正な値付けなんて不可能です。
「自分がこの値段でやります」ということを提示するしかありません。
極力シンプルな値段設定にしましょう。

0円という値段をつくる

高い値段だけを載せてご依頼がなければ、または年に1回の依頼があるだけでは食べていくことができません。
これは値段を出しても出さなくても同じことです。

複数の値段のメニューをつくっておきましょう。
・時間を短くする
・やること、対象者を限定する
・内容によって変える
など、値付けの方法はいろいろとあります。

そして大事なのは0円、無料という値段をつくることです。
「このサービスであればいくらです」自信をもって載せたとしても、依頼する側は判断しようがありません。
結果的に高いとだけ思われてしまいます。

「6年ぶりのフルモデルチェンジ。伝説のGRシリーズ、待望の新作です」
と12万円の値段を示されても、高いな・・その価値あるのかな、スマホを何が違うのかな・・と考えてしまいます。
その他の判断材料、実際の写真が欠かせません。

値段と共に値段以外の判断材料も載せなければいけないわけです。
無料の商品、価値提供、商品説明は、欠かせません。
顔写真、プロフィールも判断材料となります。

プロフィールも大事ではあるのですが、プロフィールに過去のことばかり書いていても今がどうなのかというのは知りたいはずです。
その今も含めて出しているかも意識しましょう。
依頼したいなと思っても、その人が「今」どうなのかはわからないとなかなか依頼しづらいものです。
時間がまったくないかもしれませんし、鼻高々となってる可能性もありますので 。

比較していただくために、判断材料とともに、値段を載せていきましょう 。

音声 値付け 8つのポイント – タイムコンサルティング オンラインショップ

 



■編集後記

ヨドバシカメラで、20%還元をやっています。
からくりはあって、通常の10%+1%(ヨドバシゴールドポイントカードプラスで払う)に9%プラスです。
実質+9%。
それでも大きいので利用しない手はないでしょう。
6/30まで、限度額は33万円ほどまで(9%部分の限度が3万ポイント)、9%のポイントは8月末に付与、ヨドバシゴールドポイントカードプラスで払う、所定の手続きをするのが条件です。
手続きは、Web明細やセキュリティ設定(ネットでできます)。

ただ、複雑でわかりにくいし、9%のポイントの表記が出てこない(キャンペーン適用かわかりにく)のが不便ではあります。
以前、ヤマダ電機のLinePayでも同様のことがあり、業務フローを変えたくないんでしょうね。

「1日1新」

はぶらしCi700

■娘(2歳)日記

今これをしているからというのが増えてきました。
保育園の帰りに公園に寄り道しているときに、「砂場してるだよ」とか。
「だよ」はなんにでもつけます。

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