独立後、「本当はこんな仕事がしたい」というものがあるなら、すぐ、確実に外へ出しておきましょう。
※お台場デックスにて RICHO GRⅢ
「こんな仕事をしたい」は独立後のメリット
最初に就職するときに、「こんな仕事をしたいな」という漠然としたイメージがありました。
「数字とパソコンを使った仕事がしたい」と、なんとも漠然なのですが。
(そのこだわりと私のふがいなさのため、就職浪人となってしまいました)
願いが通じたのか、最初に就職した総務省統計局では、思う存分、数字とパソコンを使った仕事ができました。
そこでパソコンや Excel、プログラミングを身につけることができたわけです。
(17時になって職場で飲み会が始まって巻き込まれるのが嫌で、それまでに終わらせる仕事のスピード、効率化も身につきました)
ただ、不安だったのが異動。
組織にはつきものの異動があれば、仕事がガラリと変わる可能性はあります。
異動のタイミングは、だいたい1年に1回で3月。
1年目はまだしも2年目は異動の可能性があったので、ドキドキしていました。
幸い異動はなく3年目に突入し、3年目が終わるころ、ついに異動となったのです。
数字とパソコンの仕事ではなくなりました。。
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結果、4/1の異動後、4/5に公務員を辞める決断をし、税理士としての独立を目指しました。
(6/30に退職)
私の中で、税理士は、数字と電卓と紙ではなく、数字とパソコンの仕事、もっといえば、パソコンの仕事でしたので。
また、「こんな仕事をしたい」を突き詰めるには(加えて私の組織不適合度から)、独立しかないと考え、独立の芽がある税理士を選びました。
会社に勤めるということは、「仕事をする」ということよりも「その会社に属する」という意味合いが強いものです。
一応、終身雇用の職場でしたので、異動というのは欠かせません。
こちらが選んだ仕事が合わないかもしれませんし、そうなったときに辞めさせられるわけでもなく、合う仕事、そつなくできるような仕事をしなければいけないわけです。
そして経験を重ねるにつれて、管理業務もしていかなければいけません。
みんながみんな、プレーヤーでは組織は回りませんので。
独立前は、「こんな仕事がしたい」が難しいといえるでしょう。
(会社によっては必ずしもそうとはいえませんが。)
「こんな仕事をしたい」と強く願うなら、独立が1つの解決策です。
とはいえ、独立後に「こんな仕事がしたい」を必ずしもかなえられるわけではありません。
WANTED!と言葉にしないと、仕事は来ない
独立後は、「こんな仕事をしたい」といっても食べていかなければいけませんので、「こんな仕事はしたくない」もありえます。
実際そうでした。
食べていくという現実とこんな仕事をしたいという理想の狭間で揺れ動きます。
しかしながら、「こんな仕事がしたい」と思い続けていればその仕事がくることというのは、なかなかないでしょう。
現実はドラマや映画のようにうまくいきません。
その独立後の職業や独立後にやっている仕事の依頼はいただけるでしょうが、今まったくやっていない仕事で本当にやりたい仕事があるなら、WANTED!(求む!)と、言葉にしなければ依頼をいただける可能性は少ないものです。
メニューにない料理を頼みにくいのと同様に。
逆にいえば、言葉にしていれば仕事になる可能性はあります 。
「こんな方のお役に立ちたい」「こんな仕事がしたい」というのがあり、私は言葉にしているつもりです。
独立当初(4年)は、なかなかうまくいきませんでしたが、今は「こんな仕事がしたい」を高い精度で実現できています。
数字とパソコンも変わらず好きですので、そういった仕事をしているわけです。
税理士として独立しましたが、書く仕事や話す仕事もしたいと思っていたので、これらの仕事も言葉にしてきました。
数字とパソコンの仕事は、税理士業以外にもありますので Excel や IT 、プログラミングも仕事にしています。
書く仕事も話す仕事もパソコンが絡む仕事です。
そして税理士業でも数字とパソコンを使えばよいわけではなく、「こんな仕事がしたい」というのはあり「こんな仕事はしたくない」というのがあり、それを言葉にしています。
仕事内容だけではなく、「こんな方のお役に立ちたい」ということもありますので、その微妙なニュアンスを言葉にしているわけです。
仕事の依頼の精度を上げる言葉として、気の利いたキャッチコピーを思いつければいいのですが、それができないので、ひたすら文章を書いています。
「最初から言ってくれればいいのに」「言わなきゃわかんないよ」という話がよくあるように、仕事もどういったものを望んでいるかを言葉にしなければ、お客様には伝わらないでしょう。
「こんな仕事を求む!」より「こんなことをやっている!」「こんなことを知っている!」
ただし、たとえば本を出したい、書く仕事がしたいからといって、「本出します!」「本を出したいです」と言っているだけでは、はなかなか実現しません。
自費出版(出版費用を著者が負担する)の営業のターゲットとなるだけでしょう。
「こんな仕事を求む!」というよりも、「こんなことをやっている!」「こんなことを知っている!」を言葉にすることが大事です。
本、出版の仕事はすべて、「こんなことをやっている!」「こんなことを知っている!」を言葉にしていたから生まれたものでした。
「本出したいんですね、こういう企画ありますよ」というパターンはありません。
出版社側も商売ですし、精度を高めたいわけですので。
ブログで、こんなことをやっている、こんなことを知っているを言葉にしておき、外に出しています。
これならば、やってことない仕事でも外に出せるわけです。
「本当はこんな仕事ができる」「本当はこんなことができる」と外に出しておかないと、当然ご依頼いただく仕事は違うものになります。
そして「本当はこの仕事をしたくない」というものがあれば、外に出さないというのも大事です。
外に出していると、その仕事を頼んでいいと思われてしまいます。
外に出す=アウトプットの精度を高めるためには、出すべきものを出し、出すべきでないものを出さないという日々の工夫が必要です。
アウトプットの精度が高まれば、仕事の依頼の精度も高まります。
「こんな仕事をしたい」はそのときによって変わっていきますので、その日々の微妙な変化も適切に 反映していきましょう。
「まだできない」とか「そのうちできれば」と待っているほど、人生は長くありません。
やっていることをやっている、知らないことを知らないと言ってはいけませんが、やっていることをやっている、知っていることを知っていると言うだけです。
売り込みもしなくてすみます。
「こんな仕事を求む!」という表現にしていると、依頼が来ないときに凹みますけど、「こんなことをやっている」「こんなことを知っている」だけなら、別に依頼が来なくても問題はありませんし、すぐ来ないからといってダメだというわけではありません。
・「こんなことをやっている」「こんなことを知っている」
・メニュー(値段と内容)
・依頼フォーム
を組み合わせれば、その仕事をご依頼いただける可能性はゼロではなくなります。
この「0ではなくなる」というのは非常に大きな意味を持つものです。
「こんな仕事がしたい」が実現する確率が上がるわけですから。
言葉にしておかないと可能性はゼロです。
「こんな仕事をしたい」をあきらめないようにして、地道に外へ出していきましょう。
■編集後記
昨日は、広島に戻ったチームメイト(厳密には別チーム)を会えました。
結婚が決まり、幸せそうでした。
(幸せそうに大きくなっていました)
新居の家賃は一戸建てで15,000円とか。
うらやましいです。
スタバ ピーチオンザピーチ フラペチーノ
40㎏
■娘(2歳)日記
2本指、ピース、2歳がなかなかできなかったのですが、昨日の朝、急にできるようになりました。
今までは3本、4本の指がつながっていたのですが、今は2本だけしっかり立てられています。
うれしそうです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
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ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
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