「ひとりでやっている」というと、儲かっていない・成功していないと思われがちです。
その対策・解決策についてまとめてみました。
※カフェにて iPhone 11
まだひとり?
このブログでは、ひとりで仕事をする方をメインと考えているため、「独立」という言葉を使っています。
「起業」というと華々しいイメージもあるからです。
・10億円資金調達!
・業務拡大のために移転!
・スタッフ募集中!
といったことは、ひとりにはありません。
多くの場合
「まだひとりですか?」
「がんばって人を雇わないとね」
ときには、
「人を雇うと大変だよ」
と思われるでしょう。
(雇わないと言っていても)
私自身、独立して13年目の今、ひとりで自宅です。
売上は、上がったり下がったり安定していません。
かわりがいなく、入院すれば普通に売上が下がります。
88日入院・売上58%減を経験しても、人を雇わない理由 | EX-IT
儲かっていない・成功していないと思われるリスク
ひとりだと儲かっていない・成功していないというイメージがあります。
そういったイメージがあると、「仕事の依頼が来ないかも」という心配があるかもしれません。
確かに1つの基準としては、「儲かっていない・成功していないところには頼まない」というのがあります。
がらがらのお店に入りにくいのと同じです。
ただ、そもそも、儲かるとは何か。成功するとは何か。
人によって異なるはずです。
多くの場合、儲かるというのは売上高のことをいいます。
売上1億円というとなんだかすごいイメージはありますが、大事なのは中身であり、売上1億円でも経費が9,900万円かかっていたら100万円しか残りません。
売上1億円で経費が1億5千万円かかっていたら、5千万円の赤字です。
売上1億円でも休みはなく朝から晩まで働いて、人が辞めていき採用しようとしてもうまくいかず神経をすり減らすという日々もあり得ます。
そもそも自分の人生ですから、お客様の価値基準に合わせるのではなく、自分の価値基準が大事ではないでしょうか。
独立前は会社の価値基準にある程度合わせなければいけませんでしたが、独立後はそんな必要はありません。
ひとりであることを隠さない
儲かってない・成功していないと思われることへの対策としては、しかたないと割り切るしかありません。
たとえば1億円売上を上げていたとしても、成功している・儲かっているとはみなされない場合もあります。
10億円、100億円と上には上があるからです。
自分では立派なオフィスを変えたつもりでも決してそう思われない可能性はあります。
3人雇っていても4人、5人、10人、100人ともっと多く雇っている方はいらっしゃいます。
上にいくとキリがないのです。
その反面、1人には下がありません。
0だと誰もいなくなるので。
気をつけなきゃいけないのは「儲かってるように見えるだけ」「成功しているように見えるだけ」というもの。
実際はそうじゃなくても、そう見せ続けなければいけないのはつらいものです。
儲かっているか・成功しているかという基準に合わせていたらきりがありません。
そうであればいっそのこと、ひとりでやっていることを隠さないようにしましょう。
それで駄目だったらしかたありません。
世の中すべての方をお客様にしなければ食べていけないのであれば別ですが、現実はそうではありません。
・ひとりだからダメではなくひとりだからいい
・会社名ではなく自分を指名していただく
・人を雇っていなくても自宅でも依頼していただける
というところを目指しましょう。
独立当初、私はひとりへの不安があり、
「私たちが」
「弊社が」
(税理士事務所の場合、「幣事務所」になるのでしょうが、なんだか変なので「当事務所」といっていたこともあります)
という言葉を使っていました。
今考えると、大きく見せる必要はなかったかなぁと思います。
もしひとりを選ぶのであれば、自信を持って選び、どんと構えておきましょう。
人を増やそうと思ってひとりであるわけではないでしょうし、人を雇ってることで評価されたいわけではないはずです。
わたしが「ひとり」に自信を持てたのは、繰り返し書いていたからでもあります。
その流れで、「ひとり」とついた本も書けました。
自信、自分を信じるためには、繰り返し繰り返し自分に染み込ませることが欠かせません。
書くだけではなく、話すことでも染み込ませることができます。
自分に染みこんでなければ、お客様にも伝わりません。
自信を持つためには書く・話すで自分に染み込ませましょう。
(そしてこの記事でまた染み込ませます)
一方、儲かってない・成功していないというのは、家族に不安に思われる可能性もありますので家族には何かしら説明しておきましょう。
かといって売上もすべて明かしてしまうと、そんなに売上があるのかと思われる可能性もあります。
給料1,000万円と売上1,000万円は違い、独立後の売上1,000万円は経費もかかるので給料1,000万円ほどの自由なお金はありません。
どういう仕事をしていてどういう値付けをしていて、その積み重ねであるということなどは説明しておくといいでしょう。
■編集後記
昨日は午前中、家族で銀座へ。
午後は個別コンサルティングを実施しました。
エクセルシオール 銀座中央通り店
とっとり・おかやま新橋館
マップカメラ 先取買取
■娘(2歳)日記
休日は昼寝しそびれることが多いです。
昨日も18時前まで……。
妻が出かけて2人になった後、パズルを一緒にやって、キティちゃんの電話で遊んでいるときに力尽きていました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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