時間と場所は自由だけど、お金は自由じゃない「独立」

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「独立すれば、時間と場所が自由に」と言いますが、時間と場所が自由になっても、お金が自由になるわけではありません。
それなりに厳しい道です。L1000631

※自由の女神(お台場) by Leica Q

時間と場所を自由に

「時間と場所の自由になる。だから独立しましょう」という話の流れがあります。
私自身独立をサポートしていますが、独立しかダメだというつもりもありません。
どっちもどっちですし、会社に勤めることを否定もしません。

確かに、独立すると時間と場所は自由です。
通勤しなくていいですし、いつ仕事してもいいですし、どこで仕事をしてもかまいません。
(店舗を持っていなければ)
これらの自由は、この12年ちょっと得てきました。

ただ、必ずしもメリットばかりではありません。

独立すると給料がなくなる

独立すると時間と場所は自由になったとしても、お金は自由とは限りません。
時間と場所が自由になることだけを目指すのであれば、仕事を辞めればいいわけですが、そうできない理由はお金の問題です。

食べていくためにはお金が必要であり、仕事をする理由の1つはお金でしょう。
独立すると、給料がなくなります。
給料とは毎月入ってくるお金です。
独立するとこれのお金がなくなります。
(形式的に自分の会社から払うとしても)

・一生懸命仕事をやっても
・長時間仕事をやっても
・自分にしかできないことをやっても
お金が入ってこない可能性はあるのです。

・仕事がまだ終わっていない納品していない場合
・その仕事に値付けをしていない、つまり無料で仕事をしている場合
そして。
・仕事をして請求しても支払いがない場合
などといったときにお金は入ってきません。

給料も払われないということは可能性としてはありますが、そうそうないことでしょう。
独立後のお金は、入ってこない可能性はありますし、遅れる可能性もあるわけです。

実際に私も これまでにありました。
・請求してもお支払いいただけず、しかたなく何度も催促してようやく払っていただいた。
・いつまでも無料のまま仕事がなんとなく、何度も続いていた。
といったこともありましたし、今でも、そのしくみから仕事をしてもすぐに仕事入ってこないこともあります。
出版の仕事もそうです。
そのしくみをとやかくいうつもりはありませんが、本が完成してから2ヶ月後だったり半年だったりすることは珍しくありません。

時間と場所が自由でもお金が自由になるには、それなりの工夫が必要ですし、独立してもお金のことを考えると時間と場所が自由にならない可能性もあります。

 

「給料+時間と場所の自由」と独立

一方で、独立せず給料を受け取る立場で、時間と場所が自由になる可能性も出てきています。
働き方改革という名のもとに、時間と場所が自由になる傾向があるのです。
そうなると給料に加えて、時間と場所の自由が加わりますので最強の働き方となるでしょう。

独立を考えている場合、そういった傾向とも比べざるを得ません。
独立前だけではなく、独立後でも、そういった比較はすることになるでしょう。
独立している人を、スカウト(会社に来ないか)することもありますし、増えては来ています。
(私の所にはそういった話は来ませんが……。私の不徳の致すところであるのでしょうが。)

こういった状況の中、時間と場所の自由だけで独立を選ぶのではなく、給料がなくなる=お金以上のメリットが必要になるでしょう。

自分が今いるところで、時間と場所の自由が実現するかどうか、実現するまでに何年かかるかどうかというのも独立の決め手にはなりえます。

業界的に働き方改革の波がなかなか来ない場合もあるでしょう(中小規模の税理士業界には来ないでしょう)。
その時間と場所の自由が実現せず状況が変わらなかったとしても、そこから独立となるより、今独立したいのであれば、独立に向けて考えてみるのは1つの選択肢です。

今は独立したことを後悔していません。
しんどいなあと思ったことはありますが、後悔よりも、私の場合は雇われることに戻るリスクのほうが大きかったので、なんとか踏ん張っています。

独立後は、時間と場所の自由は確かにありますし、今日は休日でもブログを毎日書くと決めているのでそれができるのは、私にとって大きなものです。
一方で、平日に何もしないという選択もできます。

確かにお金は自由ではありませんし、物を買うときには躊躇するときもありますし、入院すれば売上が下がります。
実際下がりましたし。
88日入院・売上58%減を経験しても、人を雇わない理由 | EX-IT

それでも自由度で考えると
・時間 5
・場所 5
・お金 3
ぐらいというバランスで、その他
・どんな仕事をするか 5
・どんな方と仕事をするか 5
・何を勉強するか 5
・何をやめるか 5
・どんな道具を使うか 5
といった自由度があります。
(相対的な指標で、時間と場所が自由といっても海外にて……というのは考えていません)

独立をやめて雇われることになったとき、お金の自由度は5になっても、他がどうなるかでしょうね。

時間と場所の自由だけを考えずに、トータルで考えてみましょう。
独立後つらくなったときも、自由度をトータルで考えると、踏ん張ることができるかもしれません。



■編集後記
台風で1日自宅にいました。
念のため、ベランダの片づけを。
大丈夫ではありましたが、備蓄がまだまだ足りないと反省。
今日、注文します。

「1日1新」
タコウィンナーをつくった

■娘(2歳)日記

アラジン(アニメ版)を見せたら夢中で、ずっとみてました。
実写版もレンタルして見せてみようかと。

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