知識・スキルを身につける学びは、ショートカット=近道ができるものです。
近道してもいいのかと思うかもしれませんが、問題ありません。
近道の後に、それなりの努力・苦労・工夫は必要だからです。
※松葉杖時代の写真 by Pixel 3
学びのショートカット
食べていくには、知識やスキルは欠かせません。
ただ、自分だけでそれらの知識やスキルを身につけるようとすると大変です。
途方もない時間がかかるでしょう。
その時間を必ずしもかけなければいけないわけではなく、学ぶ=勉強することにより、その時間(ときにお金も)をショートカットできます。
読む、調べる、書くなどといった学びで手に入るわけです。
今やネットで無料かつ手軽に情報が手に入る時代ですので、そのショートカットの可能性というのはますます高まっています。
ショートカット=近道には、ポジティブな意味がありつつも、ネガティブな意味もあるでしょう。
ずるいとかこれでいいのかという考えもあるかもしれません。
私はショートカットをしてもまったく問題ないと思います。
人類が同じ苦労をしなくても済みますし、ショートカットできるものであれば、何でもしてしまえばいいわけです。
ただし、ショートカットした後、またはショートカットしつつ、自分なりの努力、苦労、工夫はしなければいけないと考えています。
ショートカットは、エスカレーターやエレベーター、そのあとの努力・苦労・工夫は、自分の力で上る階段のようなものです。
どこかの階段は上る必要あり
たとえば時間管理に関する知識を得る場合、それを手に入れる工程を本を読んでショートカットしたとしても、それを実践して身につけたり、自分にあった方法に変えたり、新しい状況に対応したりということは必要となります。
ショートカットしたからといって、そうそうすべてがうまくいくわけではありません。
もしショートカットすればすべてうまくいくのであれば、これだけ情報が溢れている時代、誰しもがうまくいくでしょうし、人類から悩みは消えるはずです。
そうではないということは知識やスキルを手に入れるところではなく、その先に何か積み上げなければいけないものがあるということではないでしょうか。
「学び」とひとくくりにされますが、
・他人から得るショートカット部分
と
・自分で行動する、考える部分
に分かれていると考えています。
自力で上らなければいけない階段があるはずです。
・繰り返しのトレーニング
・実際にやってみる
・自分の知識やスキル、経験と結びつける
などといった努力・苦労・工夫をしなければ、積み重ねることはできません。
階段を上るためにも、ショートカットできることは徹底してショートカットし、本当に身につけたい・磨きたいものなら、ショートカットで終わらないことが大事ではないかなと。
学びを提供する側の考え方
学ぶ側のショートカットの考え方と同様に、学びを提供する側としてもショートカットを考えています。
むしろ、知識やスキルを学ぶ過程をショートカットしていただくために提供しているわけです。
ただ、ひょっとすると躊躇があるかもしれません。
「すべて提供してしまったら自分に何も残らなくなっていまう」
「ショートカットして楽をしてもらっていいのか」
と。
私も独立当初そう考えていました。
しかしながら、学びを提供したあとにも、その後に自らの階段は上らなければいけないと考えると、躊躇する必要はありません。
その階段を上るところをまでを提供することは不可能ですので。
(そう見せることはできるでしょうが。実際そういう学びもありますし)
自分の階段を上るきっかけやどの階段を上るべきかの方向性は示すことはできます。
学びの提供方法としての「書く」や「話す」は、ショートカットできる部分に過ぎず、だからこそ躊躇なく提供すべきものです。
そしてその提供するものは、自分が上ってきた階段が険しければ険しいほど価値が出てくるものではないでしょうか。
自分でショートカットをしてきた知識やスキルを、そのまま提供していると他との違いがつくれません。
いわば、インプットとアウトプットの間に、行動や実践、腑に落ちるといった段階が欠かせません。
学びの過程でショートカットできるものは、学ぶ側としても学びを提供する側としても、とことん躊躇なくやっていきましょう。
その先に上らなきゃいけない階段があるわけですから。
そして、時間が限られている以上、上ることができる階段は、限られています。
どの階段を選ぶか、上るかが大事であり、その苦労して上った階段・上っている階段が、「強み」にもなりうるのではないでしょうか。
■編集後記
昨日は、検診とリハビリの日。
骨は順調にくっついてきているようです。
ただ、無理は禁物でランは依然として禁止。
その後、日本橋→リハビリでした。
いいことも。
おとといの落とし物が、問い合わせたらありました。
今日取りに行きます。
日本橋 離島キッチン
ピークデザイン キャプチャー
■娘(2歳)日記
昨日は、保育園へ迎えに行くと「帰りたくなーい」と。
まだ遊びたかったようです。
意外とここまでごねたのははじめてでした。
スーパー、アイス、たこ焼き、ピザ、アナなどで気を引きつつも、ヒットしたのは、「クリスマスの飾り」。
帰りにダイソーに寄って帰りました。
■著書
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