カメラにはオートフォーカス(自動でピント合わせ)があるのが当たり前の時代ですが、私が使っているカメラにはオートフォーカスがありません。
その観点から使い勝手をまとめてみました。
※銀座にて by Leica M10
オートフォーカスがないカメラLeica M10
私が愛用するカメラLeica M10はオートフォーカスがありません。
オートフォーカスとは、カメラで写真を撮るときに、カメラが被写体を認識してピントを合わせてくれる機能。
スマホのカメラにもついていますし、誰もが自然と使っているものでしょう。
ピントがずれた写真というのは一般的に失敗といわれます。
こういった写真です。
(手ぶれしている可能性もありますが)。
味があるという見方もありますが。
Leica M10はオートフォーカスがないぶん安いわけではなく、むしろ逆に高かったりします。
同じLeicaでもLeica Q や Q2、SLなどといったシリーズは、オートフォーカスがあるモデルです。
Leica Mシリーズはレンジファインダーという構造上( 一眼レフとまた違うものです)、マニュアルフォーカスなので、しかたありません。
Leica M 10を買おうと思ったときに心配だったことの1つが、オートフォーカスではなくマニュアルフォーカスだということです。
(財政状況も心配でしたが)
マニュアルフォーカスの使い方
オートフォーカスではなくマニュアルフォーカスだと、どうやってピントを合わせるのか。
次のようにやります。
レンジファインダーカメラはファインダーを覗き、ピントが合ってない状態であればこのように22車体が見えます。
レンズのリングを回して、これを1つにすれば、「ピントが合う」ということになるのです。
新宿にあるマップカメラという店でこの操作を初めてやったときに、やられました。
これはおもしろいと。
このおもしろさがあるので、マニュアルフォーカスでも問題ありません。
ライブビューといわれるディスプレイでも、ピントを合わせることができます。
レンズのリングを回すと、赤い枠が出てきてピントが合っているということがわかるのです。
ただ、ファインダーを覗いたほうがおもしろいので、できる限りファインダーでやっています。
ただし、90mmのレンズだとレンジファインダーではやりにくくなり(できないことはありません)、135㎜だと結構厳しく、ライブビューでやったほうが無難です。
ミラーレス一眼( 私が持っているのはGH5) でもマニュアルフォーカスすることもできますが、オートフォーカスはやっぱり便利で、オートフォーカスがあるならオートフォーカスを使うようになりました。
両方選べるというのと1つしか選べないというのは、やはり心持ちも違うものです。
独立も同じかなと。
独立すると基本的には独立前には戻れませんので(そうならないように日々鍛錬しているつもりです)、覚悟が決まります。
マニュアルフォーカスだと、動くものには弱いです。
走っている娘の写真を撮るのは、なかなか難しいものではあります。
ピントは面で合うものです。
レンズの F値によって、F 値が小さいほどピントが合う範囲が少なくなり背景や前景がボケます。
F 1.4、F4、 F8でピントが合う範囲はこのようなイメージです。
F 8にすると、すべてにピントが合っています。
動くものをマニュアルフォーカスで撮るなら、F値をあげてピントが合う範囲を広くするというリスクヘッジができます。
ただし F 値を上げると暗くなりますので、その他の要素で調整しなければいけません。
オートの設定だと F値を上げれば、その他の要素であるシャッタースピードやISO(イソ)感度が自動的に変わります。
私は F値もシャッタースピードもISO感度もマニュアルで操作する派です。
そのほうが、自分が思ったとおりの写真を撮ることができ、おもしろいからです。
効率化を徹底する一方でこういうのがおもしろいと感じるのも興味深いものですが。
むしろこういったことを楽しむために効率化をしているといえます。
F値、シャッタースピード、ISO感度の関係は次のようなものです。
たとえば F値を上げて、ピントが合うようにすると、写真が暗くなってしまいます。
F値を上げるとレンズに入る光が少なくなるのです。
たとえば F 1.4であれば、ピントが合う範囲が小さくなり、光を取り込むので明るい写真になり、
F8であればピントが合う範囲は大きくなる一方で、このように光を取り込まなくなるので暗い写真になります。
F 値を上げてピントが合うようにして、暗くなると、シャッタースピードを下げて明るくしたいところですがシャッタースピードを下げると写真がぶれやすくなります。
シャッタースピードが速い方が動きを止めることができるので、ぶれないのです。
通常、シャッタースピードを下げるには限界があり、シャッタースピードが低くてもきちんと構えて取れるかどうかというのが大事にあります。
カメラやレンズに手ぶれ補正があればこのブレを減らすことができるのですが、Leica M10は本体にもレンズにも手ぶれ補正もありません。
シャッタースピードを限界まで下げた上で、まだ明るさが足りないのであれば、ISO感度というものをあげていきます。
フィルム時代はこのISO感度別にフィルムが売られていました。
今もフィルムではありますが。
ISO感度を上げると一般的に画質が悪くなるとなりますが、カメラ自体の性能もよくなっているので、ISO感度を上げても画質はそれほど変わらない、またはデジタルで見る限りではわからないという程度にはなっています(ISO感度を1600くらいまで上げることはあります)。
これが F 1.4 シャッタースピード1/90、ISO感度100
F8で、シャッタースピード1/30 ISO感度1600。
こっちのほうが明るくなりましたが。
マニュアルフォーカスだからマニュアル操作にしているわけでもないのですが、楽しんでいます。
このマニュアルフォーカスにはメリットもあるのです。
マニュアルフォーカスのメリット
オートフォーカスにすると、どこにピントを合わせるかをカメラが判断するので 自分が思うとおりにピントが合わない場合もあります。
そんなときにマニュアルフォーカスだと、ピタッと自分のピントを合わせたいところに合わせることができるのです。
こういった小さい被写体でジオングに合わせたい場合や
ゲルググに合わせたい場合
ザクに合わせたい場合
そして娘にピントを合わせたい場合など、自由自在にピントをコントロールできるのです。
オートフォーカスでも、タッチパネルやスマホのディスプレイで選べば、オートフォーカスをコントロールすることはできますが、マニュアルフォーカスのほうが楽しめますしピンポイントですばやく合わせることができます。
マニュアルフォーカスを使うようになる前は、「(マニュアルフォーカスは)慣れればオートフォーカスより速い」という言葉を、本当かなと思っていましたが、本当でした。
それでも、走り回る娘を取られるのはなかなか大変ですが。
横への動きなら、ピントは合わせやすいです。
こういう写真もマニュアルフォーカスならでは、ろうそくにフォーカスをあてました。
お手持ちのカメラで、マニュアルフォーカスを使って撮ってみるのもおもしろいでしょうし、写真の勉強にもなります。
Leicaを買いたいけどマニュアルフォーカスで大丈夫かなと思う方の参考にもなれば。
■編集後記
昨日は、カメラ雑誌からの取材を受けました。
写真も撮り、自分の作品も後日提出します。
1枚選んでいるところです。
■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」
銀座シックス屋上庭園
カメラ雑誌からの取材
■昨日の娘日記
いとこ(妹の息子たち)から誕生日メッセージビデオが届き、こちらもビデオを撮って送りました。
「ありがとう」「また遊ぼうね」と、台本通り言えてよかったです。
■著書
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