仕事の依頼を断ることも大事なのですが、仕事を断ること自体、ミスです。
ミスをしないようにしましょう。
※写真を断る娘 by SIGMA fp
仕事を断ることも大事
独立を食べていくには、仕事の依頼を受けなければいけません。
しかしながら、すべての仕事の依頼を受けるというのはなかなか難しいもの。
・自分の軸と合わない
・条件が合わない
・やりたくない
といった仕事はお断りをせざるを得ません。
しかしながら、その「仕事を断る」というのは、ご依頼いただいた方が悪いわけではなく、自分が悪いと考えています。
むしろそう考えたほうがいいでしょう。
仕事を断るのはミス
「仕事を断る」ということはミスです。
自分が発する言葉やメニューの出し方が悪かったというという可能性があります。
仕事をお断りしたときに、なぜその依頼をいただいたのかを考えてみましょう。
ネットからは変な仕事しか来ないというのも、ご自身のミスです。
きれいな言葉ばかり並べていたり、HP会社に任せきりにしていたり、メンテナンスしてなかったりすると、依頼がブレるのは当然でしょう。
こういったこともミスです。
そして、「ネットからは変な仕事しか来ないからやらない」ということもミスでしかありません。
独立当初は、自分の軸がぶれていたこともありますし、外への出し方が今よりもずっと下手くそだったので、仕事をお断りしたいと思ったことが山ほどありました。
そのときの財政状況が理由で、お断りが難しく、受けてしまい、結局後悔することも。
私がはじめて仕事お断りしたのは、独立して8ヶ月が経とうとしたころでした。
たまたま重なって、2件お断りしています。
そのお断りした理由は、今もお断りする基準です。
ただ、今はそういった依頼をいただいていません。
断ることもしなくてすんでいます。
そのような依頼をいただかないように工夫しているからです。
仕事を断るミスをしないようにするには
仕事を断るというミスをしないために、次のようなことはオススメです。
やらないという決めている仕事は最初から書いておく
どっちみちやらないと決めている仕事があるのだったら、ネット上に書いておきましょう。
・こういう仕事はやりません
・こういう仕事は承りません
・こういう方にはお役に立てません
と書くのは、別に悪いことではありません。
安い仕事はやりませんというのが書きにくいのであれば、値段を書いておけばいい話です。
値段を書かず、「そんな値段ではできないよ」と怒ってもしかたありません。
とはいえ、私も当初は、こんなこと書いていいのかなと思っていました。
しかし、絶対ダメなことはダメなわけですので、書いておいたほうがお互いのためです。
私が依頼するときも、そうしてほしいと思いますし。
迷惑な営業問い合わせも、ほぼ防ぐことができます。
たまに、まったく読まずに来てしまいますが、それでも変な問い合わせは半年に1回ぐらいです。
仕事の依頼の窓口から営業をかけるのはルール違反だよなーと思いますけど。
営業をかけた時点で反感を生んでは絶対に成約しないでしょうし。
断るような仕事がくるような言葉を使わない
私は、日々文章を書いている中で、どういう言葉を使うかというのを徹底してこだわっています。
言葉が醸し出す雰囲気・イメージというのは想像以上に大きいもので、自分を伝えることができるものです。
ただ、ちゃんと伝えるためには 日々の鍛錬が欠かせません。
断るような仕事がくるような言葉を使わないようにし、自分がやりたい仕事、ご依頼いただきたい方が好むような言葉を使うようにしています。
その精度を日々高めているつもりです。
理想の仕事、理想の方からの依頼があったら、なぜその依頼をいただけたのかを徹底して考えてみましょう。
さらりと聞いてみるのも手です。
「なぜ、ご依頼いただけたのですか?」と一言で。
ミスをしたらすぐ動く
仕事を断るというミスをしたらすぐに動きましょう。
・メニューの出し方は正しかったのか
・やらないと決めているのに書いていないことがないか
・この言葉が誤解を生んでしまったのではないか
を突き詰めて考えて、すぐに動くようにしています。
2020年、珍しいことではあるのですが2件お断りしています 。
お断りするのは年に1回か2回なので、この記事執筆現在の7月で考えると今年はもうないかなと思っていますが。
(「断る」という記事を書くと、「断られるかと思っていました」とよくおっしゃっていただきますが、そうそうお断りしておりません……。「断られるかも」という可能性を考えていただく方はまず大丈夫かと。お断りする依頼はそういうのがない気がします。)
お断りしたのは、それぞれ私のミスであり、すぐに動き、1件はメニューを変えました。
この動くということが、自分の仕事の基準、自分の軸を磨くことにもなるものです 。
そのうち1つは、書いてはいたのですが、書き方が足りなかったかなと反省し、強調し、場所を変えました。
どうしても私は譲れないことでしたので。
条件はよかったのですが、断る基準というのは、値段だけではありません。
そして、その数日後、同種の仕事で、私が譲れないことをクリアしできる仕事の依頼をいただきました。
ありがたいことです。
「断ったら入ってくる」という流れは本当にあります。
「断る→いい仕事」を経験するには、「断る」が必要 | EX-IT
その流れをつくるためにも、仕事を断らないというミスそして、仕事を断るというミスをなくしていきましょう。
仕事を断らないのもミスですし、仕事を断ること自体もミスです。
この考えは税理士試験のときからありました。
ケアレスミスとか問題の出し方が悪いと考えても解決策になりません。
なにかしらミスの原因が自分にあると考えたほうが、ミスは減ります。
■編集後記
昨日は、Zoomでの毎月の打ち合わせ。
数字のチェックをしつつ、近況をうかがえてよかったです。
■「1日1新」
オートファジー
■娘(3歳3ヶ月)日記
今は行けないところ(コロナで)も多いのが残念ですが。
■YouTube更新情報
Excel棒グラフをサクッとつくってみよう – YouTube
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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