毎日書いているブログは、逃げ道でしたし、今もブログに逃げています。
※書斎でブログを書いているところ by Leica M10
ブログを書いている理由
ブログを毎日書いているのは、
・お役に立てる可能性があるから
・楽しいから
・仕事につながっているから
・習慣になっているから
・勉強になるから
などといった理由があります。
ありがたいことに、ブログについて触れていただく機会もあり、昨日も参加していた、とあるオンラインセミナーで取り上げていただきました。
ただ、私としては、
・ブログしかできない
・ブログがたまたま合った
・ブログをせざるを得なかった
だけであり、こそばゆい思いがあります。
独立が決まったとき、ブログに逃げてきました。
ブログに逃げた
独立後は、仕事の依頼を受けなければ食べていけません。
「営業」というものをやる必要があるわけです。
独立前は、1円も売ったことがなかった私としては、どうすればいいか、途方にくれました。
「がんばっていれば、自然と仕事が増える」
「紹介していただけるように地道に努力する」
「目の前の仕事をきちんとやっていれば、仕事がついてくる」
などという話を聞いてはいましたが、イメージがわきません。
飛び込み営業、テレアポもしなきゃいけないのかなぁ、営業ってわからないし嫌だなぁと思ったときに、雑誌で見かけたのがブログでした。
(ネットではなく、雑誌だったのが、今考えると不思議ですが)
ブログをやりたいという積極的な理由ではなく、ブログをやればいわゆる「営業」をしなくていいのではないか?という消極的理由からブログを始めたのです。
当時は、営業といえば売り込みと考えていて、やらなきゃいけないんだけど嫌だなぁと思っていました。
名刺交換して、初対面の方と話すのも苦手ですし、商談してその場で決めるまたは連絡を待つのも苦手でした。
独立後、商談もしましたが、その成約率は10%くらいです。
就職活動も内定ゼロでしたので、なんか致命的なものがあるのでしょうね。
明るいわけでもありませんし、元気がいいわけでもありませんし。
今でも、これらのことは得意になっていません。
なんせやっていませんので。
営業が嫌で、逃げてきたのがブログです。
今は、このブログも営業の1種と考えています。
プッシュ(攻める)ではなく、プル(待つ)という営業です。
結論としては、独立する以上、営業からは逃げられないですが、当時ブログを始めたのは、営業から逃げるためでした。
この「逃げる」は大事だなと思っています。
何かから逃げれば、その先に答えがあることも多いからです。
消極的な理由から道が見つかることもあります。
その他のものもそうでした。
逃げ道を探す
独立前は、逃げることは許されないものでした。
あるとすれば、転職くらいでしょう。
その転職を繰り返し(4回)、独立にたどり着いたわけですが、そもそも「独立」も、逃げてきた結果です。
最初に勤めた公務員、総務省統計局で、組織が嫌で疲れ果て、異動でやりたくない仕事(国会の待機)になったので、逃げました。
以前ブログにそのことを書いたとき、「そんな理由で辞める人、いるんだ」と言われたことがありますが、他人にとって「そんな理由」は、自分にとって「大事な理由」であるものです。
その逃げるときに、雇われることからも逃げる可能性も考え、公務員を辞めたあとに独立できる資格を目指しました。
というよりも、公務員を辞める以上、大義名分を掲げないと逃げられなかったので、「これなら」という道を選んだだけです。
どの辺まで逃げるかは難しいことですが、可能な限りとことん逃げ、逃げてたどり着いた先で、何かしらの答えを見つけるしかありません。
営業から逃げた結果はじめたブログ。
今考えると、独立する前から逃げていたのは、早すぎますが、結果的によかったと思っています。
初対面の方と話す、商談をしなくてすむようになったからです。
もちろん今も初対面の方と話すことはありますが、ブログを読んで私のほうを知ってくださっているので、まったく初対面というわけではありません。
だからこそ話すことができます。
逃げ道がダメなわけではなく、自分に合うものが見つかることもあるわけです。
そもそも逃げること自体、自分に合わないものをやめることですので、逃げないとずっと合わないことをやることになります。
独立自体もそうですし、トライアスロンも逃げでした。
トライアスロンすごい!と言っていただくことは多いのですが、球技ができないからトライアスロン、マラソンに逃げただけです。
(トライアスロンやっている方でも球技が得意な方はたくさんいます)
野球もサッカーもテニスも下手で。
走る要素が少ない(バレーとかゴルフとか)、球が小さくなる(野球、ゴルフとか)と、さらに下手になり嫌いです。
それで逃げて、走るだけ、泳ぐだけ、自転車こぐだけにたどり着きました。
得意としているITも逃げでした。
紙での作業や、入力が苦手で、紙の整理とか本当に壊滅的なレベルなのです。
データだと整理できますし、なくなりませんし、やぶれませんし、ぬれません。
逃げ道を探してみましょう。
合う道になる可能性もあります。
・自分に合う道を見つけてから逃げる
よりも
・逃げてから探す、逃げながら探す
のがおすすめです。
自分に合う道、やりたいことをみつけるのは難しいものですので後回しにしたほうがいいでしょうね。
まずは動くことです。
私もブログが嫌になったり、(ないとは思いますが)ブログというものがなくなったら、また逃げながら考えます。
■編集後記
昨日は、3人で歯科へ。
パパだけ虫歯で、治療してもらいました。
麻酔がきかず、めちゃくちゃ痛かったです……。
■「1日1新」
新刊のデザインカンプ
3人で歯科
■娘(3歳6ヶ月)日記
『千と千尋の神隠し』を観たいとのことで、途中まで観たのですが、「やっぱり怖い」と。
いつもの『魔女の宅急便』に戻りました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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