スタバのMobile Order & Payのデータは、Gmailにあります。
Gmailにあれば、GAS(Googleのプログラミング)で集めることができるのです。
※スタバ Mobile Order & Pay集計後の画面
目次
スタバ Mobile Order & Payの便利さ
スタバのMobile Order & Pay、便利です。
・スマホで注文、決済
↓
・カウンターに取りに行く
だけで済みます。
これを使わない理由はないかと。
バリスタ(店員さん)との会話を楽しみたいというのはあるかもしれませんが。
そのときの混み具合にもよりますが、だいたいすぐ出てきますので、スタバに入って席を確保してからオーダーしても問題ありません。
ただ、このMobile Order & Pay。
経理、家計簿上は、ちょっと問題点があります。
スタバ Mobile Order & Payの経理上の問題点
通常だと、スタバでレシートをもらえます。
それを見て入力するわけです。
「レシート」があるので、忘れにくいというメリットもあります。
なくしたり、やぶれたりというデメリットもありますが。
Mobile Order & Payの場合、レシートは出ません。
だからといって、
・Mobile Order & Payを使わない
・別途レシートをもらう
というのも美しくないもの。
せっかくのデータ、ペーパーレス。
スタバのデータを取り込めたり、スタバのサイトやアプリで一覧をダウンロードできたりすればいいのですが、残念ながらできません。
世のほとんどのソフト、アプリは、経理のことまで考えてないのです。
スタバアプリで、履歴を見ることはできますが、その数は限度があり、しかも一覧では金額がわかりません。
スクリーンショットを撮って、文字データを読み取ることもできなくはありませんが。
ただ、救いはあります。
注文データがメールで来る以上、それを加工すればいいのです。
スタバ Mobile Order & PayのデータをGmailから抽出するGAS
Gmailをはじめとする、Googleのサービスを効率化するならGAS(Google Apps Script)。
プログラミングです。
初期設定や基本的な使い方は、こちらの動画を参考にしていただければ。
GASで、こういったGmailのデータを、
Googleスプレッドシート(GoogleのExcel)にまとめることができます。
あとは、会計ソフトなりExcelなりで処理できるわけです。
手入力する必要はありません。
コードはこういったものです。
function starbucks_data() { //1 スプレッドシートを読み込む var sp =SpreadsheetApp.getActiveSheet(); //2スプレッドシートをクリア sp.clear(); //3 Gmailからスタバからのメールを抽出 var search_mail = GmailApp.search("Mobile Order & Pay ご注文完了",0,20); var mail_message = GmailApp.getMessagesForThreads(search_mail); //4 抽出したメールから日付、金額を抽出 for(var i= 0,r=1;i<mail_message.length;i++,r++){ for(var j= 0,r=sp.getLastRow()+1;j<mail_message[i].length;j++,r++){ var date = mail_message[i][j].getDate(); var Jdate = Utilities.formatDate(date, "JST", "yyyy/MM/dd"); sp.getRange('a'+r).setValue(Jdate); //日付 sp.getRange('b'+r).setValue('会議費'); //借方 sp.getRange('c'+r).setValue('カード'); //貸方 var body = mail_message[i][j].getPlainBody(); //本文 var amount = body.match(/総合計 ¥.*/)[0].replace('総合計 ¥',''); sp.getRange('d'+r).setValue(amount); //金額 sp.getRange('e'+r).setValue('スタバ 会議'); //摘要 }; }; };
このあたりのコードを応用しています。
メルカリの購入履歴をExcelへ。GASでGmailからデータを抽出して経理。
まず、スプレッドシートを読み込んで、前回のデータが残っているといけないので、いったんクリアします。
function starbucks_data() { //1 スプレッドシートを読み込む var sp =SpreadsheetApp.getActiveSheet(); //2スプレッドシートをクリア sp.clear();
次にスタバからのメールを抽出します。
件名で抽出しますので、条件を「Mobile Order & Pay ご注文完了」と指定しました。
最後の20は、20個のメールという意味。
適宜変えていただければ。
//3 Gmailからスタバからのメールを抽出 var search_mail = GmailApp.search("Mobile Order & Pay ご注文完了",0,20); var mail_message = GmailApp.getMessagesForThreads(search_mail);
抽出したメール1つ1つから、日付を読み取ります。
さらに、会計データの借方(左)、貸方(右)を任意のものに。
スタバのデータは、同じ取引パターンになるかと思います。
(以前なら、「打ち合わせ費」(お客様と打ち合わせ)、「会議費」(それ以外)に分けていましたが)
//4 抽出したメールから日付、金額を抽出 for(var i= 0,r=1;i<mail_message.length;i++,r++){ for(var j= 0,r=sp.getLastRow()+1;j<mail_message[i].length;j++,r++){ var date = mail_message[i][j].getDate(); var Jdate = Utilities.formatDate(date, "JST", "yyyy/MM/dd"); sp.getRange('a'+r).setValue(Jdate); //日付 sp.getRange('b'+r).setValue('会議費'); //借方 sp.getRange('c'+r).setValue('カード'); //貸方
メールの本文からは、金額を読み取ります。
店名、商品名は、経理上必要ありません。
金額は、「総合計」を探し、ヒットしたらその1行を読み取り、「総合計 ¥」を空白に置換しています。
「総合計 ¥110」を「110」にしているのです。
var body = mail_message[i][j].getPlainBody(); //本文 var amount = body.match(/総合計 ¥.*/)[0].replace('総合計 ¥',''); sp.getRange('d'+r).setValue(amount); //金額 sp.getRange('e'+r).setValue('スタバ 会議'); //摘要
最後に摘要(内容)を任意に入れて完成です。
適度にアレンジしていただければ。
なお、
・プライベート利用のものがあったら削除する
・メールを削除していたら、データを抽出できない
という点にはご注意を。
スタバアプリへのチャージ分を経費にする考え方もありますが、おすすめしません。
チャージしただけでは経費にならないですし。
■編集後記
昨日は、午前中に個別コンサルティング。
夜はZoomで極秘ミーティング。
お気に入りのカフェが時間制に。
まあ、理由はわからなくもないのですが、残念です。
家族でよく行っていたのですが。
3人で1時間いたら3,300円+ドリンクはちとつらいかなー。
■1日1新→Kindle『1日1新』 ・Instagram『1日1新』
stand.fm配信
Windows365
■娘(4歳4ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
デザートはぶどう。
最近好きで、1房食べていました。
「パパの分もあげるよ」というと、なんでー??と。
ぶどう、おいしんですけど、食べるのがめんどくさい日もあり……。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
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