Adobe Premiere Proで、自動文字起こしができます。
動画や音声ファイルをテキストにできるので便利です。
これを使ってKindle本を書いてみました。
※Adobe Premiere Proで自動文字起こし by Panasonic S1
動画・音声の自動文字起こし
本をゼロから書くのは、それなりに大変です。
音声認識入力で話しながら書くこともできます。
音声認識入力で、長文・本は書けるのか
GAS正規表現置換で、Googleドキュメント音声認識入力のデメリットを補う方法
ただ、もし、動画や音声がすでにある場合、それをテキストにできれば効率的です。
いわゆる「文字起こし」で、外注することもできますが、手間やお金もかかります。
ソフト代はかかりますが、いまや、自動で文字起こしができる時代です。
今回、Adobe Premiere Proの自動文字起こしでKindle本を書いてみました。
その流れをまとめてみます。
Adobe Premiere Proで自動文字起こし→Kindle本
Adobe CCという複数のAdobeのソフトを年間契約で使えるプランで、Adobe Premiere Proを利用しています。
私が契約しているのは、ここ経由です。
講座つきで通常よりも安く買えます。
Adobeマスター講座
Premiere Proは、動画編集ソフト。
このソフトで、自動文字起こしもできるのです。
Premiere Proで動画や音声を読み込み、[キャプション]タブから、[シーケンスから文字起こし]をクリックします。
次のメニューでは、言語が[英語]になっているので、[日本語]に変えましょう。
[文字起こし開始]で、自動文字起こしスタートです。
音声データがAdobeのサーバーにアップロードされ、
アップ後、自動文字起こしが始まります。
かかる時間は、1時間半の動画で30分ほどです。
完了するとこのようにテキストができあがっています。
もちろん、完璧ではありません。
ある程度の手直しは必要ですが、それなりの精度でテキスト化できるのは便利です。
動画や音声を再生しながら確認もできます。
そもそもは、動画から文字起こしをしてキャプション(字幕)をつくるための機能ですが、動画・音声のテキスト化としても使えるのです。
メニューの[テキストファイルに書き出し]で、
テキストファイルを編集できるようになります。
1時間半の動画・音声で、3万字ぐらいです。
Kindle本だとちょうどいいくらいでしょう。
この後、テキストからKindle本にしていきます。
Adobe Premiere Proでの自動文字起こしからKindleまで
自動文字起こしの結果は、
・話し言葉
・改行、句読点がない
・言い直し、つなぎ言葉もある
ということからそのままでは使えません。
テキストを編集する必要があります。
この手間をどう考えるか。
これが自動文字起こしでテキスト化したもの。
話し言葉というところ(「っていうのは」「だったり」など)を除けば、なかなかの精度です。
感覚的には、Googleドキュメントの音声認識よりも精度は高いかなと。
これを実際のKindle本では、こうしました。
まあ、だいぶ変えてますけど。
単語によっては、自動文字起こしがうまくいかない場合もあります。
「虎谷さん」って誰?……と思いましたが、「トライアスロン」でした。
こういうものもあるので、文脈から考えるよりも、通しで動画・音声を再生しながらチェックしたほうが早いです。
文の切れ目もわかりやすいですし。
最初から書いたほうが早いという考え方もあります。
それでもある程度のテキストがそろっているのは書きやすい部分もあり、3万字をゼロから書くのと、自動文字起こしを編集するのとでは、どっちもどっちです。
自動文字起こしだと、すでにある資産(動画や音声)を有効活用できるという利点もあります。
ただ、
・その収録時と考え方ややり方が変わっている場合
・時代背景の違い(特に2020年より前か後で)
というところは修正しなければいけません。
今回は、2018年に開催した、ひとりしごと時間管理入門セミナーを自動文字起こしし、Kindle本『ひとりしごとの時間術』としました。
9割書き直しています。
そのセミナーが本を想定しての構成ではなかったことがその理由です。
本を3章にするなら、セミナーも3つのパートで話したほうが、自動文字起こしのテキストを活用しやすくなります。
2020年以降、世界が変わったので、2020年以降に収録した動画・音声なら、またやりやすさが変わるでしょう。
9月の新刊は、今年開催したセミナーを自動文字起こししようかと。
・最初からテキストで入力
・自動文字起こしをし、編集
・音声認識入力でテキスト入力
どれも一長一短です。
このブログはテキスト入力、Kindle本は自動文字起こし、新刊(書籍)は音声認識入力と使い分けています。
そうすれば、アウトプット量も増えますので。
セミナー→動画音声販売・Kindle本とつなげることもできるのでおすすめです。
セミナーや動画音声から自動文字起こしをして、Kindle本にするとしても、
・話し言葉→書き言葉に変換
・書きながら修正
・「聞く」と「読む」の違い
といったことがあるので、問題ありません。
自動文字起こしは、Adobe Premiere Proが必要というデメリットがありますが、Premiere Proは動画編集にも使えますし、導入するのもいいかと。
単体での契約もできます(月2000円弱)。
Creative Cloudの価格とメンバーシッププラン | Adobe Creative Cloud
■編集後記
昨日は、Kindle本、税理士業。
新刊を出せました。
夜は、週刊メルマガ『雇われない雇わない生き方への道』のZoomオフ会。
毎週火曜日に発行しています。
■1日1新→Kindle『1日1新』 ・Instagram『1日1新』
Kindle本『ひとりしごとの時間術』 発売
■娘(4歳4ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
夜の散歩は楽しいようですが、ちょっと怖いようで。
歩くときは、手をつなぎ、自転車の後ろに乗っているときは降りたがりません。
「おおかみが来ちゃうから」と。
そんな中、「夜、ひとがけっこう出歩いてるのね」とびっくりしていました。
まあ、夜を怖がるくらいがちょうどいいですけど。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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