レンズの「寄れる」メリット。最短撮影距離をチェック。

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カメラのレンズには「寄れる」「寄れない」というものがあります。
その「寄れる」メリットについてまとめてみました。

※寄って撮影 by Leica M10+21mmF1.4

「寄れる」レンズとは

「寄れる」とは、近づいて撮れるというもの。
カメラは、そのしくみ上、どのくらい近づいて撮れるかに差があるのです。
その近づいて撮れることを「寄れる」といいます。

いわゆるマクロレンズも寄れるのですが、マクロレンズでなくても寄れるレンズがあり、隠れた評価基準になっているのです。

たとえば、このレンズ(Leica 21mmF1.4)だと、このくらいまで限界です。
近づくと、ピントが合いません。

一方このレンズ(Panasonic8-18mmF2.8-4.0)だと、23cmまで寄れます。

70cmで撮ったもの。

23cmで撮ったもの。

これが「寄れる」です。
そのメリットを挙げてみました。

「寄れる」メリット

使いやすい

まず、寄れるので近づきすぎても撮れるということ。
その許容度があるということは、使いやすいということになります。
ただ、気をつけたいのは寄ること。
意外と寄って撮るのは難しいものです。

23cmというのは、レンズの先からではなく、このイメージセンサー(カメラのセンサー)の印からの距離。

ここから23cmなので、意外と近いです。
最初に挙げた70cmのレンズでも意外と寄れませんので、意識して寄ってみましょう。
そうしてこそ「寄れる」メリットを活かせます。

娘には「近い」と言われますが。
ただ、近づくと、笑顔になるという効果もあります。

バリエーションが増える

寄れると、写真のバリエーションを増やせます。

これが70cm。

これが23cm。
見せ方が変わります。

地面すれすれで低く撮っても面白いです。

 

 

背景をボカせる

近づくと背景をボカせます。
このレンズ(マイクロフォーサーズの8-18mmF2.8-4)のF4(フルサイズだとF8)のボケだとこんな感じです。

フルサイズの21mmF1.4だとこのくらいボケます。
フルサイズ、そしてF値(Fのあとの数値)が小さいほどボケるのです。

ただ、ボケには、「被写体と近くなればボケる」という要素もあります。
近くなる、つまり寄れるとボケるのです。
マイクロフォーサーズやF値が大きいレンズでもボケをつくれます。
ぜひ寄ってみましょう。

 

 

最短撮影距離をチェック

「寄れる」かどうかは、最短撮影距離という数値でチェックしましょう。
レンズにも書いてあることが多いです。

メーカーのサイトや価格.comでも一度確認しておくといいでしょう。
この場合は、「撮影可能範囲」という表現です。

寄れないレンズはダメというわけではないのですが、寄れるかどうかの確認はしておきましょう。
広角レンズ(広い範囲が撮れるもの。焦点距離がおおむね28mm以下)だと、寄れる傾向にあります。
スマホでも寄れる・寄れないがあり、私のLeitz Phone 1は、寄れません。
なお、LeicaM10のレンズも最短撮影距離は、原則として70cmです。

寄れない場合でも、対処方法はあります。
1つは、こういったクローズアップレンズ(Leica エルプロ52)。
レンズにつけるもので、デメリットは
・画質が落ちる可能性がある(まあわかりませんが)
・レンズフード、レンズフィルターを外してつける必要がある
といったこと。

通常だと、70cmが最短撮影距離(Leica M10+50mmF1.4)。

コンバージョンレンズでこれくらいに寄れます。

 

 

もう1つは、接写リング、マクロエクステンションチューブというもの。
K&F Concept レンズマウントアダプター KF-MM10 (ライカMマウント接写リング) 10mm
(お使いのカメラに合わせて買う必要があります)
レンズと本体の間につけることができます。
デメリットは、外でつけるならレンズ交換と同様ほこりやゴミが入らないか気をつけなければいけないということです。

これくらいに寄れます。

ただ、どちらも、ほとんど使っていません。
つけ外しも手間があること、一定の距離でしか撮れないことが理由です。
寄れるレンズだと、ピントを調整できますが、これらはできません。

寄れるレンズのほうがメリットはあります。
目安として、20cmくらい寄れると便利です。
私が持っているレンズで最も寄れるものは、9cm。
ただ、これだと、影が入ったり、被写体(食べ物は特に)にぶつかったりするので、15cmくらいがちょうどいいでしょうね。



■編集後記
昨日は、家族で映画へ。
近くの映画館でも上映がはじまったので。
私は2回目です。

1日1新Kindle『1日1新』Instagram『1日1新』
『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』を家族で
娘のオンラインピアノレッスン

■娘(4歳8ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
観た映画はかなり詳しく、ママにクイズを出せるほど。
夕方はZoomでピアノレッスン。
恥ずかしがっていましたが、楽しんでいました。
次回もやるとのこと。
パパも一緒に習います。

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