ともに軽量(望遠レンズにしては)のSonyの望遠レンズを比較してみました。
私は、20万円差でも70−200mmF2.8がお気に入りです。
※70-200mmF4と70-200mmF2.8 by Panasonic S1+70-300mmF4.5-5.6
望遠レンズのデメリット
望遠レンズは、
・遠くを撮ることができる
・ボケが大きい
・背景を近づけることができる
といったメリットがあります。
望遠レンズの魅力 SIGMA fp+100-400mm F5-6.3 DG DN OS
年1回の運動会のときだけ望遠レンズを買うべきかどうか
ピークデザイン キャプチャー+クラッチ。望遠レンズも子供のだっこもOK。
ただ、メリットがあればデメリットもあるのが世の常。
望遠レンズのデメリットは、重い・大きい・高いというものです。
望遠じゃなくても高いものは高いのですが、少なくとも「重い」というデメリットはあります。
私は望遠レンズが好きですし、多少の重さは許容しているのですが、さすがに1.5kg、2kgはしんどいなと。
今持っているレンズで最も重いものが1.3kg。
この辺がギリギリです。
これでもノートパソコンと同じくらいなのですが。
カメラメーカーで、小さいレンズと言えばSony。
Sonyの望遠レンズは、比較的軽いです。
そのうちの2本を比較してみました。
1つが、Sony 70-200mmF4(SEL70200G)。
F4という焦点距離で、840g(三脚座、レンズフードも含めると1.03kg)のレンズです。
Fのあとの数値が小さくなるほど、ボケやすくなり、明るくなり、そして一般的に高く、重くなります。
この70-200mmF4は、F4にしたことで、小さく軽く安くなっているのです。
発売は2014年。
このレンズの実勢価格(中古)は10万円前後です。
もう1つが、70-200mmF2.8(SEL70200GM2)。
F2.8という焦点距離で、1045g(三脚座、レンズフードも含めると1.265g)のレンズ。
発売は、2021年。
2016年発売のレンズ(SEL70200GM)の改良版で、実勢価格は出たばかりということもあり、実勢価格は30万円弱。
記事執筆現在で、まだ中古もありません。
この2本、その値段だけの差があるのかどうか。
私はあると感じています。
70-200mmF4に満足しながらも、70-200mmF2.8を試して購入を決めました。
(正確には、予約してから試しました)
その理由を書いてみます。
70-200mmF4と70-200mmF2.8(Ⅱ。以下同)は、これくらい大きさが違います。
長さはこれくらいの違いです。
レンズフードを外すとこんな感じです。
それぞれ三脚座(三脚にとりつける穴がついたパーツ)を取り外せます。
ただ、70-200mmF2.8のほうは、取り外せるのは一部です。
これで、100gくらい変わるので、必要ないなら外しておきたいところ。
どちらもズームしたときにレンズの長さが変わりません。
(インナーズームといいます)
通常だと、このように伸びますので。
つけてたらつけてたで、こうやって持てて便利ですけどね。
最近はつけています。
なお、初代の70-200mmF2.8は、18万円、1.48kg(三脚座、レンズフードを含めるともうちょっとあるはずです)。
これはさすがに重いと感じ、買っていません。
これらの比較表はこんな感じです。
70-200mmF4 | 70-200mF2.8(Ⅱ) | 70-200mmF2.8 | |
値段 | 10万円 | 30万円 | 18万円 |
重さ(本体のみ) | 840 | 1.045 | 1.48 |
最短撮影距離 | 1-1.5 | 0.4-0.82 | 0.96 |
最大撮影倍率 | 0.13 | 0.3 | 0.25 |
テレコン | なし | あり | あり |
70-200mmF4と70-200mmF2.8のボケ比較
F4とF2.8。
F4よりもF2.8のほうがボケます。
その差を比較してみました。
そもそも70-200mmってどのくらいの距離なのか。
これがスマホ(24mm)で撮った写真です。
70mmだとこれくらい大きく撮ることができ、
200mmだと、これくらい大きく撮れます。
F4とF2.8の明るさを比較してみました。
左が70-200mmF4(シャッタースピード1/200 ISO 1600)、右が70-200mmF2.8(シャッタースピード1/200 ISO 1600)。
同じシャッタースピード、ISO感度で撮ると、70-200mmF4だとこれくらい暗くなります。
F4は、F2.8よりも暗いからです。
(シャッタースピードを遅くする、ISO感度を上げることで、明るくなります。通常は自動で調整されているものです)
70-200mmF4で同じくらいの明るさの写真にしてみました。
ISO感度は、4000です。
F値による明るさに関しては、ある程度ISO感度を上げれば問題ありません。
ISO感度を上げると、画質が落ちるのですが、6400くらいまでは問題ないかと。
(カメラにもよります)
70-200mmF4のF値によるデメリットは小さいといえます。
次は花で比較してみました。
左がF4、右がF2.8です。
70mm。
200mmで比較。
こうみると、ボケに関しては、70-200mmF4でいい感じです。
軽いし、小さいし、安いし。
私の感覚だと、F2.8と4の差はあるとはいえ、さほど劇的な違いではありません。
24-70mmF2.8(SIGMA)と24−105mmF4(Panasonic)の比較(ライカLマウント)
ただ、これら2本には、別の違いもあるのです。
70-200mmF4と70-200mmF2.8の最短撮影距離比較
それは最短撮影距離。
近くに寄って撮れるかどうかです。
(「寄れる」と表現します)
左が70-200mmF4、右が70-200mmF2.8。
これくらい違います。
横から見るとこんな感じです。
70mmで最大まで寄ってみたところ。
(娘がつくったうさぎ)
寄れる距離が1mと40cmなので、かなり違います。
これは200mmでの比較。
寄れる距離は、1.5mと82cmです。
この寄れるのが便利で、70-200mmF2.8の使用率が最も高いです。
70-200mmF4は、売却へ。
軽さは魅力なのですが……。
この寄れるところに20万円の差があるかどうか。
「ある」といえます。
寄れれば、ボケもつくりやすいですし。
70-200mmは、ポートレートにも使っています。
井ノ上陽一写真館
70から100mm前後が使いやすく。
70-200mmF4で撮った写真。
70-200mmF2.8で撮った写真。
YouTubeでも話しています。
レンズ選びの参考にしていただければ。
なお、記事執筆現在、70-200mmF2.8(Ⅱ)は手に入りにくい状態です。
中古を狙うのが現実的でしょう。
■編集後記
昨日は、午後からPython入門セミナーを開催しました。
セミナーの終わりのほうでは、実際の事例をお見せいただきながら、効率化のご提案も。
Python、活用していただければうれしいです。
■1日1新→Kindle『1日1新』 ・Instagram『1日1新』
Python入門セミナー(Mac対応)開催
オンラインサロン・YouTube同時収録
■娘(4歳9ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
昨日は、セルフマガジンの封筒入れを手伝ってもらいました。
ぶつぶつ言われつつ……。
昨日は、31通と多かったこともあり。
報酬もしっかり払いました。
50円玉で。
「穴があいてるやつ」と気に入っています。
1万円札を気に入らないようにしてほしいです。
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