私には、これまで徹夜、休みなしというように、がむしゃらに働いた経験がありません。
ある意味デメリット、弱みです。
そういったことあるときにどう考えるかについて書いてみました。
※夜は帰宅(2人旅のときの宿) by Sony α7S+12-24mmF4
がむしゃらに働くメリット
・若い頃、がむしゃらに働いた経験が今に活きている
・○○(会社名)にいたときに、鍛えられた
・休まず寝ずに仕事をしたからこそ、できるようになった
という話を見聞きすることができます。
1日8時間のところを、24時間とまでいかなくても、10時間、16時間、20時間と使ってがむしゃらに働ければ得るものもあるでしょう。
1週間に5日のところを、7日働いていればなおさらです。
通常、10年働く時間の倍以上の時間を働くことになります。
同じ年数を生きているとすると、大きな差です。
とてもかなわないでしょう。
私はがむしゃらに働いた経験がこれまでありません。
今もそうです。
がむしゃらに働いた経験がない
「がむしゃら」というのが、残業だらけ、休みなしというものとすると、私は、この50年弱、そういった経験がありません。
大きな弱点の1つです。
23歳になる年から働くとすると、50歳まで27年。
こんな人生です。
・23歳〜24歳 就職浪人。半年はベーグル屋でバイト。
・24歳〜27歳 公務員
・27歳から28歳 税理士受験専念
・28歳から29歳 税理士事務所
・29歳 半年税理士受験専念
・29歳から31歳 税理士事務所
・31歳から32歳 IT企業
・32歳から34歳 税理士事務所
・34歳から49歳(現在)独立
就職浪人したので、最初からつまづいています。
働く経験を詰めなかったのですから。
2年のうち、半年は、簿記1級、半年は、公務員試験の勉強をしていました。
公務員の最初の3年間は、ほぼ残業なし。
月に2時間とかです。
日じゃなくて月に。
家に帰ってご飯をつくりたかったし(味的にもお金的にも)、ゲーム(当時は初代プレステ)をしたかったし、残業していると飲みに誘われるし、平日も彼女と会いたかったしといういろいろな理由から残業はしたくなかったのです。
職場の雰囲気が好きではなかったという理由もあります。
3年たって異動があり、強制的に残業という部署になったことが、公務員を辞めたきっかけでした。
どんなに工夫しても残業があるという状況は、私にとって苦役。
そこにいるくらいなら、辞めたる!という感じでした。
あくまできっかけであり、それまでにも辞めることは考えていましたけど。
仮にこの部署、この仕事で、「がむしゃら」に働いていても、経験値にはなりません。
もはや「がむしゃら」とは言わないでしょうが。
長く働くとしても、何をやっていたかによります。
そして、税理士事務所。
前半は、税理士試験を受けていたので、受験勉強のため、「がむしゃら」に働けない状態でした。
「がむしゃら」に働きたくもありませんでしたが。
税理士の資格をとるという人生の目標を犠牲にしてまで、「がむしゃら」に働く意味はありません。
資格をとり、受験勉強がなくなったのが、2つ目の税理士事務所にいたとき。
31歳になったときでした。
受験という大義名分がなくなったので、がむしゃらに働くこともできましたが、そうする気はなく。
仕事は好きで、お客様も好きでしたが、「がむしゃらに働く」とはちょっと違います。
残業代が出ない以上(その辺はなあなあでした)、なおさら、がむしゃらに働く意味はありません。
かといって、残業代が出ればがむしゃらに働くかというとそうでもなく。
公務員のときにその洗礼は受けています。
もし、その税理士事務所に尽くしたい、尊敬している方のもとで学びたいという気持ちがあったら、がむしゃらに働いたかもしれませんが、仮にそう思っていても、がむしゃらに働くかどうかはまた別の話です。
独立に向けて税理士の腕を磨きたいという気持ちはありました。
ただ、その気持ちとがむしゃらに働くはまた別です。
税理士事務所で、いくら税務申告書をつくっても、レシートを見ながら会計ソフトに入力しても、電卓をたたいても、伝票を書いても「腕」が上がるわけではないかと。
そういう理由で、がむしゃらに働いていません。
その後のIT企業でも税理士事務所でも。
仕事内容はもちろん、「残業がないか」を確認して転職活動していました。
残業がないかどうかは、「がむしゃらに働かなくていいか」ということです。
そして、独立後。
がむしゃらに働くのも自由です。
制限はありません。
独立して15年弱。
同じ15年の方と比べると、がむしゃらに働いた経験はなく、ある意味、私の弱点といえます。
その経験がないことだけではなく、がむしゃらに働く姿勢がないことも、デメリットです。
・昨日も徹夜でした〜
・忙しくて……
・休みは全然とってません!
というほうが、今でも多数派ですから。
独立後、弱点をどう考えるかは欠かせません。
私がこの弱点をどうしているかについて書いてみました。
独立後の「経験がない」の考え方
ない経験を補う
ない経験は補う。
今から、がむしゃらに働く、独立後は、がむしゃらに働くというのも1つの方法でしょう。
ある意味これはやっています。
ただ、目の前の仕事をがむしゃらにこなしているというわけではありません。
仕事のことは常に考えていますし、毎日やっている仕事もちょっとだけあるというだけです。
このブログを含めて。
直接的な、働いている時間は少ないのですが、かけた時間だけが大事というわけではなく、何にどうやって時間をかけるかを大事にしています。
自分の経験値になること、強みになること、効率化できることに集中しているので、時間は短くても精度は高く、濃いつもりです。
独立前は仕事を選ぶことはできませんでしたら、独立後は選ぶことができます。
同じ時間で、経験値が高まるような仕事を選ぶこともできるのです。
仮に、その経験値が高い仕事をがむしゃらにこなしたら、今の2倍、3倍の時間を使って成長することができるということになります。
ただ、本当にそうなるかどうか。
1日に集中できる時間は限られていますし、成長できるとしても仕事以外のことを犠牲にする意味があるかどうかです。
もしそうまでしないと食べていけないなら、なにか方向性が間違っている可能性もあります。
限られた時間で成果を出すという方向性も欠かせません。
独立後は特に、トラブルもありますし、家族の状況その他で、がむしゃらに働けないこともありますから。
「がむしゃら」の定義が変わり、長さから濃さ、経験値の高さで考えています。
ない経験は気にしない
一方で、ない経験はしかたありません。
過去に戻ることはできないのですから。
補う方向性もありますが、補いきれないものでもあります。
徹夜できたころもあったでしょうが、今はそうではないこともあるでしょう。
(私はゲームでも徹夜できません)
独立する前に、「○○の経験がないから」「○○の経験をもっと積んでから」という話はよくありますが、ないものは気にしないようにしましょう。
「独立する!」と決めたときの経験で勝負すればいいじゃないかなと思っています。
独立後に経験をさらに積むという大前提で。
経験を積んでいるうちに、独立のタイミングや気力を失ってしまうものです。
そして、独立後にいくらでも経験を積めます。
効率化し、その時間を何に使うかの精度を高め、濃くしていけば、いわゆる「がむしゃらに」働かなくても経験を積めるものです。
ある経験で勝負する
ない経験は気にせず、ある経験で勝負しましょう。
経験の認識を変えるということでもあります。
私は一貫して「がむしゃら」に働いていません。
それは、効率化にこだわっていたからです。
時間を制限し、無駄を削ぎ落とし、仕事のやり方を工夫する経験はがむしゃらに積んでいます。
前例を気にしない、慣習に疑問を持つ、試行錯誤してみるなどといった経験も。
がむしゃらに働いてないからこそ、知っていること、できることもあります。
それなりに。
仕事と遊び。
仕事は大事なものですが、遊び、プライベート、自分、家族も大事です。
どちらも大事にし、がむしゃらに働くのではなく、「がむしゃらに生きる」という道もあります。
がむしゃらに働いた経験がない方も無理しなくてもいいかと。
これまでの人生(仕事ではなく人生)で、ない経験があれば、ある経験もあるはず。
そこに目を向けて、さらに経験を積んでいきましょう。
それが強みになりえます。
■編集後記
昨日は、海でスイムのマンツーマンレッスンを受けに。
うねっていて苦戦しました。
雨がふらないだけよかったかもしれませんが。
12年前のトライアスロンデビューのときも同じところで受けました。
そのときは海が怖くて怖くて……。
多少はましになりました。
■1日1新→Kindle『1日1新』 ・Instagram『1日1新』
スタバ 金沢八景
ベーカリー アオキ
■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
「ママー、おとなになったら遊べないの??」とふと聞いていました。
心配そうに。
すると、ママが「いるじゃない、そこに。遊んでいる大人。大丈夫よ」と……。
娘は納得してた感じでしたが。
ま、実際そうですけど。
■著書
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