ピボットテーブルを使えるようになると、SUMIF関数を使わなくてもすむようになります。
ピボットテーブルとSUMIF関数を比較してみました。
1 SUMIFは手間がかかる
SUMIFは、関数ですので、当然入力しなければいけません。
数ある関数の中でも難易度が高い方です。
その分手間がかかります。
ピボットテーブルは、マウスで簡単に集計ができます。
2 SUMIFは項目のリストがもれなく必要
SUMIFで集計するときは項目のリストが必要です。
例えば、次の例では、PCのメーカー名のリストを入力しています。
これが1つでも欠けると正しい集計ができません。
次の例では、<SONY>が抜けているため、集計されていません。
ピボットテーブルは、もれなく集計ができます。
(範囲指定が正しいことが条件です)
3 SUMIFはフォームの変更が大変
SUMIFで集計している場合、この表をPCの種類別集計に変更するのは大変です
一から表を作らないといけません。
ピボットテーブルだと、項目をクリックするだけで表の集計項目を変えることができます。
4 SUMIFは複数項目の集計ができない
SUMIFでは、次のような表を作ることができません。
SUMIFSという別の関数が必要です。
さらに難度が高く、複雑になります。
ピボットテーブルだと、クリック、ドラッグで簡単に表の組み合わせを変えることができます。
5 SUMIFは個数の集計ができない
SUMIFは数値を集計する関数です。
個数をカウントするには、別の関数、COUNTIFを使わなければいけません。
ピボットテーブルだと簡単に個数の集計へ変更できます。
さらには、個数の集計+数値の集計の表にすることも可能です。
6 SUMIFは個々のデータを確認できない
SUMIFでは、どのデータが集計されているかを確認することはできません。
ピボットテーブルでは、数値をダブルクリックすれば、データの詳細を確認できます。
[DELL]の296,000円の明細は、数値をダブルクリックすると、
別シートに表示されます。
7 ピボットテーブルはリアルタイムに集計できない
SUMIFは元データを変更した場合、リアルタイムに集計してくれます。
自動的に集計されるということです。
一方、ピボットテーブルは、元データを変更しても集計されません。
[更新]という操作が必要となります。
[更新]には、ピボットテーブルを右クリックして[更新]を選ぶ、ピボットテーブルを選択してAlt+F5、リボンの[更新]という方法があります。
黄色い部分を変更しても、ピボットテーブルは変更されませんが、SUMIFでは自動集計されています。(再計算を自動にしている場合)
7をどう考えるかにもよりますが、1〜6の理由から考えると、SUMIF関数よりピボットテーブルを使った方が便利な場面が多いです。
私はほとんどの場面でピボットテーブルを使っています。
昨日、ひさびさにクアアイナに行きました。
ハワイ生まれのハンバーガー屋です。
ここのハンバーガーしか食べないほど、気に入っています。
ちょっと高いですけどね。
ちなみにハワイでは食べませんでした。
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