確定申告を1月4日にするデメリット

2023年1月4日

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年明け早々1月4日に確定申告をすることもできます。
ただ、デメリットもあるのです。

※確定申告の画面　by　Sony α1+50mmF1.2

1 マイナポータルが使えない
2 会計ソフトの確定申告機能が使えない
3 年末年始の仕事量が増える

マイナポータルが使えない

国税庁の確定申告書等作成コーナーは、年明け1月4日から使えます。
（土日の場合は翌営業日）

「確定申告って、3月にやるものでは？」
「確定申告は2月16日から3月15日じゃないの？」
と思われるかもしれませんが、ネットでは1月4日からできます。

例年、この1月4日に自分の確定申告をしているのですが、デメリットもあるのです。
その1つが、便利なマイナポータルが使えないこと。

マイナポータルとは、マイナンバーを活用したしくみ。
これを使えば、生命保険料や医療費、ふるさと納税などのデータを確定申告に連携できるのです。
いちいち入力する必要はありません。

なんという効率化。
効率化大好きな私は、導入されたとき、早速試しました。

……しかしながら、今回も使いません。
というよりも使えないのです。

1月4日時点ではデータ連動できないのです。
・医療費→2月上旬
・ふるさと納税→1月下旬
・生命保険料→1月下旬かつ対応していない保険会社あり
という状況。

2月や3月に確定申告をするなら、問題ないのですが、1月4日に確定申告するなら、利用できません。
残念ながら、あらかじめスキャンしていたデータを見ながら手入力しています。

ただ、もし使えたとしても、私は使えません。

マイナポータルの連携のしくみがややこしく非効率なのです。
金融機関、生命保険会社、そして国のシステムは本当に使いにくいもの。

仮に1月4日からマイナポータル連携が使えるとしても、使いません。
医療費のデータなんて、ちゃんと合っているか確認しなければいけないでしょうし。

会計ソフトの確定申告機能が使えない

会計ソフトを使っていれば、所得税の確定申告機能があります。
売上や経費は入力しているわけですから、連動していれば楽です。

ただ、1月4日に確定申告しようとすると、それらを使えません。
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、売上や経費を入力する必要があります。

会計ソフトが対応するのを待っていればいいのでしょうが……。

かといって会計ソフトの確定申告機能が使いやすいわけでもありません。
いつ対応するかも曖昧。
（新しい年の内容に対応するのに時間がかかるのはしかたないのでしょうが）

会計ソフトでデータをチェックして確定させ、それを確定申告書等作成コーナーに入力しています。
私は、会計ソフト→Excelにし、RPAで自動入力していますが。
ふるさと納税、医療費もRPAです。

年末年始の仕事量が増える

1月4日に確定申告をしようとすると、年始または年末の仕事が増えます。
年に1回の確定申告。
日々経理をしているのは大前提としても、チェックには多少の時間がかかります。

年末年始の仕事量が増えるというのはデメリットです。

1月4日の初日にトラブルが起きる可能性もありますが、私が知る限り、この10数年、トラブルがあったのは、2022年だけ。
気にするレベルではありません。

ただ、確定申告は、どうせやらなきゃいけないこと。
年始に終えておくのもいいものです。
前の年のことですし、ひきずってもしかたありません。

ましてや3月15日まで……。
2ヶ月半、寒い中明けた年が暖かくなるころです。

1月4日時点では、売上や経費が確定していないという場合もあるかもしれませんが、それでも1月中にはできるでしょう。
時間をかけても払う税金（または戻ってくる税金）が減るわけでもありませんから、サクッと終わらせたいものです。
今回、ちょっと負荷をかけて、早めに確定申告を終えておけば、次回が楽になります。

次回2023年は、インボイス導入後（2023年10月〜）で、所得税の確定申告だけではなく、消費税の確定申告が増える可能性が高いです。
手間がもっとかかるということです。
今回、ある程度効率化しておきましょう。

1月4日の確定申告、せっかちと思われるのもデメリットでしょうね。