「家計簿をつけてみたい」という声をよく聞きます。
「つけてみたいけど続かない」「家計簿って効果があるのか?」という声もあるでしょう。
素人時代に、家計簿をつけはじめた1999年のことを振り返ってみました。
かんたんに記録
最初にお金を記録し始めたのは、1998年5月ごろでした。
「なんでこんなにお金が減るんだろう?」と思ったのがきっかけです。
まずは、財布の中のお札をExcelに記録し、その差額を計算できるようにしていました。
ただ、自分が思った以上にお札が減っているときもあり、「月単位」で集計してみたいと考えて作ったのがこれです。
(残高、収入の数字は消しています(^_^;))
ちなみに当時は、総務省統計局に勤めていて、簿記は多少やったことがありましたが、お金、数字の知識はほとんどない状態でした。
Excelはガンガン使っていましたけどね。
本当にかんたんに記録していたものです。
[今の預金残ー前月末の預金残]を支出として計算し、その支出から固定費(光熱費、家賃)を引いたものを[その他]として計算していました。
食費・飲み代すら分けていません(^_^;)
この[その他]の金額の推移を追いかけていました。
[その他]で特別な支出がある場合はその都度メモします。そのメモも必要最低限でした。
1月だと「バーゲン」って書いていますね。服かスーツを買ったんだと思います。
最初から数字にこだわって、費目を増やし、本格的につけようとすると挫折します。
当時、家計簿ソフトを使っていたら挫折していたでしょう。
月にいくら使ったか
↓
費目を3種類くらいに分ける
↓
さらに細かく分ける
というステップを踏んだ方がいいです。
今は、こんな感じで、仕訳形式でExcelに入力しています。
プライベートもビジネスも同じところに入力します。
経費以外は、特に内容を入れていません。
これを関数で集計しています。
月いくら使っているか
今見ると、毎月結構使っているなぁという印象です。
当時26歳〜27歳で、そんなに飲み歩いたり、旅行に行ったりしていたわけでもないのですが、それでも使いすぎな感があります。
本も読んでませんでしたし、買うとしたらゲームかCDくらいでした。
ただ、月にいくら使っているかを数字で把握した効果は大きかったです。
やはり数字で一覧にして比較しないとなかなか実感できません。
この家計簿の数字をながめていた結果、引っ越しをして家賃を下げたり、無駄な支出(特にバーゲンでのまとめ買い)をやめたりすることができました。
記録+減らす意思
家計簿(というほどのものでもないのですが)をつけ始めてから3年間の経常的な支出(固定費含む)をグラフにしてみました。
徐々に支出が減っています。
これは家計簿だけの効果ではありません。
2000年4月に公務員を辞めることを決意し、2000年7月〜2001年8月は税理士受験に専念することになったことも大きく影響しています。
要は支出を減らさなければいけない状況があり、減らそうとしたわけです。
家計簿をつけているだけでは支出は減らず、お金もたまりません。
家計簿という数字の記録に加えて「支出を減らす」という強い意志が必要です。
(私の場合はせざるを得ない事情がありましたが)
このときのかんたんな家計簿のおかげでなんとか専念期間を乗り切りました。
その後、今に至るまで、支出のベースを下げるクセがついたのもこの家計簿のおかげです。
家計簿はお金のトレーニングにもなります。
昨日、自宅近くのティップネスに入会しました。
これまでは公営プールを転々としていましたが、時間を節約したいと思ったからです。
遅いスイムをなんとかしたいですしね(^_^;)
時間を限定して安いプランにしました。
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