値付けをするときに追加でどのくらい値付けをするか。
私の考え方をまとめてみました。
※箱代100円のケーキ by Nikon Z9+24-120mmF4
「実費」は請求しやすい
値付け、請求は、独立後の大きな壁です。
安くすれば喜んでいただけるでしょうが、自分が困ります。
かといって高くすればいいというものでもありません。
そんなとき、実費は値付けをしやすく、請求もしやすいものです。
実際にかかったものとして大義名分があります。
送料はその代表的なもの。
商品を送るためには送料がかかり、それを請求させていただくのは、普通のことであり、納得していただきやすいでしょう。
ただ、ちょっともやもやするのも事実。
送料500円、800円、1000円となると、高いなと感じます。
(私は)
まとめて買えば送料がかからないというのも、意外とめんどくさく、無駄なものも買ってしまいがちです。
その他、実費請求には、手数料、交通費、箱代などといったものもあります。
これを請求するかどうか。
私の考え方をまとめてみました。
私が値付けしているもの
仕事をするのに、実費がかかることはあります。
ただ、値付け、請求はしていません。
私はモノを提供していませんので(動画教材はダウンロードかストリーミングですし)、送料はかからないのですが、
・交通費、宿泊費、手数料
のほか、
・その仕事のためにIT機器、サービスを試す
・その仕事のために何かを調べ、そのお金がかかる
といったものはありえます。
(むしろ、試すことにはめちゃくちゃお金をかけています)
交通費・宿泊費の場合、遠方であればご請求させていただくことはありますが、それも報酬に含めさせていただくことが多いです。
たとえば、大阪で講演をするのに、宿泊・交通費込みで20万円といったように。
これを講演料が15万円、宿泊・交通費が実費だとややこしくなるからです。
ホテルは好みがありますし、あんまり変なところに泊まりたくありません。
交通費も時間帯によってはグリーン車のほうがいい場合もあります。
実費請求だとこのあたりがお互いめんどくさいのです。
税理士業では法人や個人のお客様でご訪問させていただくこともありますが、交通費は請求していません。
相続の場合は、役所、実地調査などの交通費や実費はかかりますが、請求はせずにいます。
法律で実費請求しなければいけないというわけではありません。
お互いが納得していればシンプルにいくらでいいわけです。
実費で精算しなければいけないと思い込まないようにしましょう。
会社員の経費精算とは違うのですから。
多少の実費はまかなえるくらいの値付けをしておき、こちらでなんとかしますよというスタンスがおすすめです。
値付け、請求はシンプルにしたいものです。
複雑さと値付けの兼ね合い
値付け、請求をシンプルにするために、細かいものは請求しないようにするのも手です。
お客様もスッキリします。
カメラやレンズを買うとき、キタムラというところは送料550円が毎回かかるのです。
それなら値段に載せておいてくれればと思います。
新品だと他と値段は同じなので目立ちますが、中古だとしれっと含ませることはできるはずです。
そのほうがシンプルではないかと。
ケーキをテイクアウトして箱代100円、ドライアイス50円というケースもあります。
それが増えてくれば無視できないかもしれませんが、全体の値段または特定の商品の値段を調整して、それらを請求しなくていいようにするのがシンプルです。
ひょっとすると箱代がかかるのは珍しいかもしれません。
それならなおさら別に請求しなくてもいいでしょう。
こういうときはこうする、このケースだとこうすると条件で分岐するのは提供する側も非効率です。
ライブのチケット、トライアスロン・マラソンのエントリーをしたとき、ローソンだと+200円、ほかだとたまに+1,000円かかることがあります。
こういうのも含んでくれていたらいいのにと。
追加の請求があると請求書を出すときにも手間がかかります。
かといって毎回交通費2000円というのもなんだかなぁと思うことも。
コピー代、郵送代など細かく記録して請求というのも私はやっていませんし、好きではありません。
それだったらたとえ請求額が増えようとも1本でシンプルな方がお互いいいでしょう。
「コミコミにしていると、実費がかからなかったお客様に申し訳ない」という考え方もあるかもしれませんが、そもそもいただく金額と提供する対価はそれぞれです。
いただきすぎることもあれば、その逆もあります。
実費は、そのブレの範囲に入るくらいの金額でしょう。
もちろん、すべからく「結果的に安い」を目指すのは大前提です。
実費(概算実費含む)を請求する目的の1つは、「一見安くする」ことではないでしょうか。
ただ、結果的に必須に近いものが追加で加算されて、もやもやするなら意味はないかなぁと。
実費をいただかないとやっていけないのなら、その本体の値付けに問題があるということです。
また、値段をそろえないと売れない=定価があるものだと実費で調整する必要があるかもしれませんが、そもそも定価があるものだけを売っているのは限界があります。
自分で自由に値付けできるメニューを持つようにしましょう。
自信を持って提供しているメニュー、「一見安くする」なんて考えずに、堂々とシンプルに値付けしたいものです。
■編集後記
昨日は、北海道・美瑛へ。
自転車で北西の丘展望公園、バスで青い池などを回りました。
夕食は現地の魚屋でそいとつぶ貝を。
ラン中に見つけました。
■1日1新→Kindle『1日1新』
旭川空港
美瑛
青い池
白鬚の滝
■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
昨日はLINE通話のみ。
学童でスライムをつくったようで、家にも持って帰ってきました。
楽しいのですが、結構汚れるのが難点です。
LINE通話しながらワークをやっていました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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