カメラで動いているものを撮るとき、ぶれてしまうことが多いです。
動いているものを撮るポイントをまとめてみました。
※那須どうぶつ王国のリス by Sony α1+24-70mmF2.8Ⅱ
動いているものを撮ってブレる理由
カメラで動いているもの、たとえば、子ども、動物、スポーツ、乗り物などをブレることがあります。
その理由として考えられるのは次のようなものです。
1 ピントがズレている
動いているものにピントがあってなければ、ブレてしまいます。
この写真は、背景のスカイツリーにピントが合っています。
2 シャッタースピードが遅い
カメラで写真を撮るときに、シャッターを使います。
このシャッタースピードが速いと、動いているものにもピントが合うのです。
パシャっとすばやくシャッターがおりますので。
一方、シャッタースピードが遅いと、パッ、シャ……とシャッターがおりるので、その間に動いているものは動いてしまいます。
娘のように……。
3 手ブレ
写真を撮る側がブレると、手ブレとなります。
手ぶれ補正がついているカメラ、レンズでもある程度はブレます。
動いているものを撮るには、これらのことが起こらないようにしたいもの。
設定と撮り方に気をつけましょう。
まずは設定についてまとめてみました。
動いているものを撮る設定
動いているものを撮るときに、次のような設定をしましょう。
1 シャッタースピード優先モードで1/1000秒に
動いているものを撮るにはシャッタースピードが大事になります。
通常は、P、AUTO、A(Canonは、Av)などを使っていたら、S(CanonはTv)にしてみましょう。
これは、シャッタースピード優先モードというものです。
ダイヤルを回すとシャッタースピードだけが変わります。
カメラで写真を撮るのにコントロールする方法の1つがシャッター。
これを自分で操作したほうが、思うような写真を撮りやすくなります。
カメラがいくら進化しているとしても。
(カメラによっては、スポーツモード、乗り物モードというものもあります)
では、そのシャッタースピードをどのくらいにすればいいか。
だいたい、1/1000にすれば止まります。
この写真は、シャッタースピード1/70でした。
1/1000にすると、さすがの娘も止まります。
オートやA(絞り優先モード)だと、動いているかどうかにかからずシャッタースピードを変わってしまい、ブレてしまうことがあるのです。
ただ、止めればいいというものでもなく、ちょっとブレたほうが雰囲気が出る場合もあります。
シャッタースピードを調整して試してみましょう。
じゃあシャッタースピードを最大まで上げておけばいいと思うかもしれません。
ある意味合っています。
ただ、そのデメリットもおさえておきましょう。
シャッタースピードを上げると、写真が暗くなります。
パシャッとシャッタースピードが速いと光が入ってこないからです。
これが1/80。
1/8000にすると暗くなります。
シャッタースピード優先モードだと、暗くなった分をF値(絞り)やISO感度といった他の要素で調整するのですが、それぞれ限界の数値があります。
暗い場所、たとえば夜や室内では、暗さに気をつけましょう。
2 フォーカスモードをAF-Cに
フォーカスモードという設定があります。
止まっているものは、AF-S(シングル)、動いているものはAF-C(コンティニュアス)と覚えておきましょう。
(SonyはAF-A(自動)があることも。Canonは、ONESHOT、SERVOという名称です)
AF-Cはシャッターボタンを半押ししている間、ピントを合わせてくれます。
追いかけてくれるということです。
動いているものにピントが合いやすくなります。
この精度はカメラにより差があるものです。
3 ピントを合わせるなら、スポット(シングルポイント)
フォーカスエリアの設定は、通常、ワイドやオートでもいいのですが、動いているものを撮るときは、シングルポイントという1点に合わせるほうがいい場合もあります。
たとえば、運動会。
他の子にピントが合うこともあります。
(顔認識で登録しておく手もありますが)
そんなときは、シングルポイントで、我が子にのみピントを合わせましょう。
こういう設定をしておくと便利です。
Sonyだと、スポット:Sにして、fnボタンを長押しし、
フォーカスエリアを登録します。
その後、カスタムキー設定で、任意のキー(私は③にしています)に「押す間登録フォーカスエリア」を割り振りましょう。
そうすると、通常ワイドにしておいて、「我が子にピントが合わない……」というときに、スポットで、ピントを合わせることができます。
4 連写モードにする
連写モードにして、数撃ちゃ当たるにするのも手です。
ただ、ずっと押しておくというのではなく、ここぞというときに押しっぱなしにするということです。
連写スピードは、真ん中(M)くらいがちょうどいいでしょう。
5 サイレントシャッターを使う
ミラーレスだとシャッター音を消すことができます。
そうしておくと、どんなときも写真を撮りやすいです。
パシャパシャパシャ……となると躊躇してしまいがちですから。
このサイレントシャッターは、電子シャッターというものを使います。
デメリットもあるのですが、ひとまずは気にしなくていいかと。
さらに動いているものを撮るコツをまとめてみました。
動いているものを撮るコツ
1 カメラ、自分、ズームは固定
カメラ、自分、ズームは固定しましょう。
そのほうが安定して撮れます。
手ブレすることになりますから。
カメラを動かして撮りたい気にもなりますが。
なお、例外として、流し撮りというものは、カメラを動かします。
シャッタースピードを1/60にして、その動いているものを同じスピードでカメラを動かすとこういう写真が撮れるのです。
2 撮影直後の確認
撮影直後に写真を確認できるようにして、確認しましょう。
これは、常におすすめなことです。
Sonyならオートレビューで、撮影後に写真を一瞬表示できます。
ファインダーを覗いたまま確認できるので楽です。
また、液晶で確認するよりもファインダーのほうが確認しやすくなります。
他のもの(動物、子など)で練習し、シャッタースピードの感覚を掴みましょう。
3 撮った写真の分析
撮った写真をパソコンで確認するときにデータを確認しましょう。
Googleフォトなら、iを押せば、こういったデータを見ることができます。
ここで、シャッタースピード(1/◯◯◯◯)を確認して、数字で把握しましょう。
こういった感じで止めることができます。
これは、1/500で、あえて動きを。
室内で暗かったので、1/250で。
娘はよく止めています。
これは、1/2500。
妻に撮ってもらうときはよりセーフティに。
イルカも止まります。
波も。
鳥も。
シャッタースピード、楽しんでいただければ。
(遅くしても面白いです。また別の機会に)
■編集後記
昨日の午前中は、銀座のハロウィンイベントへ。
廃棄する野菜でつくった絵の具で、バッグにハロウィンの絵を描くものでした。
カフェ経由で、娘のダンスイベントへ。
お祭りだったので、食べ物も楽しめました。
ラムチョップやスリランカカレー、オーストラリアのビールなど。
■1日1新→Kindle『1日1新』
べじからふるハロウィン
スリランカカレー
■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
銀座のべじからふるハロウィンへ。
ビーツ、ほうれんそう、かぼちゃなどを使った絵の具を楽しみつつバッグをつくれました。
その後、ダンスイベントへ。
祭りでのイベントでした。
イベント後は、北京ダックやナン、肉まんなどを。
■著書
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