Excel2003ユーザーが2010にアップグレードしたときに、もっとも気になるのが互換性でしょう。
互換性をはじめとした注意点についてまとめました。
1 ファイルの互換性(2003→2007)
PCのファイルには、そのファイルの種類を示す記号がついています。
これを拡張子と言います。
Wordなら、書類.doc 書類.docx パワーポイントなら 書類.ppt PDFファイルなら 書類.pdfという表示になります。
Excelでは、2003までのファイルは<.xls>、2007以降は<.xlsx>です。
<.xlsx>のファイルも2003で開くことができます。
Excel2003でExcel2007・2010のファイルを開く方法 » EX-IT
これまで2003で作ったファイル<.xls>は、当然2007以降で開くことができます。
そのまま<.xls>で使い続けても大丈夫です。
2007/2010では<名前をつけて保存>の際にファイルの種類を選ぶことができます。
[Excelブック]なら<.xlsx>、[Excel97-2003ブック]なら<.xls>です。
2 色
Excel2003と2007・2010は使える色数が違います。
上が2010、下が2,003です。
下の段の薄い色は反映されず、濃い色になります。
2003ユーザーへ資料を送ると、変に濃い色のグラフや表になってしまいます。
色を選択する際に、[標準の色]から選べばイメージ通りに表示できます。
3 データ量
データ量は、2003までは、65536行、2007以降は 1,048,576行です。
2007以降でデータが65,536行より多いと、2003では表示されません。
マクロのプログラムでも、2003ユーザーに使ってもらうときは、65,536行より下の行を指定するとエラーが出ます。
4 関数
2007以降で新しく使えるようになった関数(たとえばIFFEROR)は、2003では表示されません。
2003ユーザーに渡すファイルでは、違う関数を使わなければいけません。
5 テーブル
2007以降で使えるテーブルも、2003では使えません。
[リスト]という機能になり、一部表示がおかしくなります。
簡単!きれい!ミスが減る! 何かと便利なExcelの[テーブル] » EX-IT
Excel2003ユーザーはずいぶん少なくなりましたが、以上の点について気をつけましょう。
Excel2003ユーザーのためのExcel2010入門その1[あのメニューはどこに?] » EX-IT
Excel2003ユーザーのためのExcel2010入門その2[2010に変えてよかったと思える9つのポイント] » EX-IT
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