税理士である私が税金をごまかす(=脱税する)ならどうするか

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税金はごまかせるか。
もしごまかすなら現実的にどうするか?を考えてみました。

※コラボで税務調査セミナー(在職時、税務調査を担当されていた村田さんと) by Nikon Z f+50mmF1.2

税金をごまかすメリット

それなりの方が、なぜ税金をごまかすのか。
メリットがあるからです。

たとえば、1000万円の利益が出て、税金が300万円。
これをごまかせば、300万円が手に入ります。

「せっかく稼いでも税金で持っていかれる」というのはよく聞く話。
それがなくなります。

すべてではなく一部をごまかす、例えば、100万円でも大きいものです。
100万円の仕事をする必要はなくなります。

じゃあ、具体的にどうすれば税金をごまかせるか。
基本的なものを挙げてみました。

もし税金をごまかすなら

まず税金をごまかすなら、売上を隠す方法があります。
10万円の売上があったとして、どう隠すか。

私の会社の口座にその10万円が入っていたら、ごまかすのはなかなか難しいものです。
税務署の方が実際にチェックする税務調査では、預金口座も当然チェックされます。
「これは売上になっていないのですが、なんですか?」と聞かれるのは当然です。

じゃあ、別の預金口座にすれば見つからない可能性はあります。
その口座だけ会計ソフトに入れなければいいわけです。
ただ、私の会社である「株式会社タイムコンサルティング」の名義の預金があり、それが税務署へ提出するデータに入ってなければ、当然怪しまれます。
「税務署は銀行の口座まで見ないだろう」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
当然チェックします。

それなら、個人名「井ノ上陽一」の口座ならどうか。
株式会社タイムコンサルティングの代表取締役は井ノ上陽一。
当然、その紐づけはしていて、口座を確認します。
バレる可能性は高いです。

じゃあ、別の口座を準備して……と、家族または友人・知人の口座に入れようと考えても、振り込んでいただくお客様に対して、それがどうか。
不審に思われるでしょう。
そして仮にそういった口座に入れても、それらを自分が使いたいもの。
それを使うときにバレることもあります。

預金はダメだ、じゃあ、カード決済にして、それをごまかそう!と思っても、カード決済会社でのデータをごまかすことは難しく、それらは預金に振り込まれるものです。

それなら、現金でもらえばバレないだろうと。
現金で受け取ってそれを自分の懐に入れて、その現金を使うようにすれば、バレない可能性は高まります。
ただ、領収書やレシートを出せば、その足跡が残り、そこからバレるものです。
売上をごまかすのはそう簡単なことではありません。
じゃあ、経費を増やすのはどうか。

どこかに払ったことにして、自分が使えるようにするのはどうでしょうか。
別の口座をつくって、または、別の会社をつくったり、友人・知人の会社に振り込んだり。
そもそも友人・知人、ときには取引先を絡ませてまで脱税をすることができるかどうか。
そんなことを頼めませんし、頼みたくありません。

適当に請求書をつくって、そこに振り込んだことにしても、現金で払ったことにしても、その払い先、家電量販店、飲食店、百貨店などを調べればすぐバレます。
怪しげな経費はにおいでわかりますから。
(税務署の方にしろ、税理士にしろ)
経費をごまかすのも結構難しいのです。

税金をごまかすのは難しいこと、そして、そのリスクも考えておきましょう。

税金をごまかすメリットとごまかすリスク

税金をごまかすメリットが300万円だとして、そのリスクはどうか。
300万円を今年ごまかしても、安心できません。
3年〜7年は安心できないのです。
(税務調査は通常3年。ただ不正があったら5年、7年と調べることができます)

もしごまかしが見つかったら、300万円の35%ほどの罰金、100万円ほどがかかります。
(間違いではなくごまかした場合)
延滞税というものもかかるので、ざっくり罰金は150万円くらいかかると思っていただければ。

そして、その300万円は当然払うことになるので、300万円+罰金150万円=450万円が出ていくのです。

300万円をごまかして逃げ切るまで、450万円のリスクがあるというのは、いかがなものか。
もちろん税務調査が入らないということもありえますが、それでも心安らかに眠ることはできないでしょう。
通常なら。

その300万円をごまかすのに、
・別の口座とつくる
・そこに振り込む、振り込んでいただく
・現金で受け取る、払う
そして、
お客様その他の方々をあざむく必要があるのです。

ちょっと分の悪い賭けかと。
税金をごまかすメリット<<<<<税金をごまかすリスク
です。
(私はさらに税理士資格剥奪があるので、リスクはさらに大きくなります。ブログや本の読者

「ごまかす金額が少なければ、バレないだろう」という考えもあるかもしれません。
そうとも考えられますが、ごまかす金額が少なければメリットも少ないもの。
別の意味で、ごまかすメリットはありません。

税理士だから「税金をごまかさないようにしよう」と言っているわけではなく、分の悪い賭けであり、お客様その他の方々をあざむくことだから税金をごまかすことはやっていませんし、お客様にもやめていただいております。
というよりも税金をごまかそうとしていたら、お客様ではありません。
(もしその場合は解約させていただくよう、契約書にもそう記してあります)

税金のごまかしはダメですが、節税はアリなので、適度に節税してあとはあきらめましょう。
独立後、利益を増やしつつ節税しつつ、もうこれ以上節税することがないとなってからが本当のスタートです。

利益が出るようになると、節税もできるようになり、ごまかすメリットも出てきます。
ごまかすリスクで、そのごまかすメリットに打ち勝ちましょう。



■編集後記
昨日は、早朝から大分へ家族で。
妻の実家です。
空港に迎えに来ていただき、買い物しつつ実家に到着。
途中で寄ったスーパーは、魚が豊富でうらやましく。
佐賀関産のアジとサバをランチにしました。

13時からはZoomコンサルティング。
税理士業の効率化を中心に。

その後は、妻のお兄さん宅へ。
夜は、実家で、一緒に食事、花火を。

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■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
早朝から大分へ。
いとこの家に行けるのも楽しみにしており、遊び回っていました。
LINEの交換も。
プリクラを一緒に撮りたい!ということで撮りに行きました。
がっつり盛る写真にパパは複雑ですが……。
夜は一緒に果物を食べたり、お風呂に入ったり、花火も。
おみやげのLUSHも渡せました。

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