昨日読んだ『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』は非常におもしろかったです。
多くの<禁止>があることで、逆に自由になることを改めて実感しました。
未来工業の<禁止>
著者は未来工業株式会社の取締役相談役山田昭男さん。
カンブリア宮殿にも出た方です。
この未来工業、社員800人の会社でありながら、ユニークな<禁止>事項がたくさんあります。
・残業禁止
・ホウレンソウ禁止
・命令禁止
・コピー原則禁止(コピー機は1台)
・企業調査禁止
・お中元お歳暮禁止
・人事部禁止
・電話で「お待ちください」禁止
「お待ちください」を禁止するのは非常におもしろいです。
これを禁止されると、電話口で誰でもが商品説明や問い合わせ対応ができるようにしておかなければいけません。
私の<禁止>
社員800人の会社と比べるまでもありませんが、私も<禁止>は多いです。
・特定の仕事を土日祝・夜にやることを禁止
・特定の時間帯のアポを禁止
・裏紙禁止
・電車内のiPhone禁止
・メールに関する禁止事項
・テンキー禁止
・試算表禁止
・遅刻禁止
・仕事中のネットサーフィン禁止
・値下げ禁止
・税理士紹介会社の利用禁止
・保険代理店禁止
・話し言葉に関する禁止=禁句
<禁止>の反面、自由にやっています。
<禁止>がないと、自由は実現できません。
これらをリストにして、毎朝見るのがここ数年の日課です。
<禁止>の3つのメリット
<禁止>には3つのメリットがあります。
1 ルールがわかりやすい
人間の思考や行動にとって、<禁止>が一番効果があります。
大人になっても、
「ダメ!」
というのが一番わかりやすいです。
曖昧なルールや、その時々でルールがわかるのはストレスですし、思い切った思考や行動ができません。
2 考える
未来工業のスローガンは
「常に考える」。
<禁止>すると常に考えざるをえません。
特にホウレンソウが禁止だと、自分で考えて仕事をすすめなければいけないでしょうね。
<禁止>がないと、力業や根性でやりきってしまいがちです。
その場は乗り切れても、どこかでひずみがでてしまいます。
3 時間がうまれる
未来工業の基本的な<禁止>は、管理することです。
仕事には、無駄な管理がたくさんあります。
チェックや、会議など、なくても困らないけど、理由もなく続けているだけのものは多いです。
これらを<禁止>することで、有効な時間が生まれます。
管理の<禁止>と1日7時間15分(残業なし)というのは密接な関係があるでしょう。
本書にも
”少しでもムダかなと思ったことは止めてみる”
”やってみてダメなら元に戻せばいい”
”職場に代々引き継がれているものもふくめ、定期的にゼロベースであらゆる業務を見直すことで、隠されていた無駄が明らかになる”
などといった記述があります。
経理業務でも同様のことがいえます。
当然と思って続けていることでもムダなことは多いですからね。
それを<禁止>するのも私の仕事でありライフワークです(^^)。
『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部を買って、この3日間で読み終わりました(^^)
数千円の使い道としてはなかなかいいものです(^_^;)
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